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田中智行

@t_tomoyuki77

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大阪の大学で教えています。『新訳 金瓶梅』訳者。2021年9月、中巻が発売されました。 上巻= 中巻= ※ここに書く内容は、所属機関の意見・見解を示すものではありません。

日本 大阪
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 months
『新訳金瓶梅』、上・中巻は今月アマゾンで7~8冊ずつ売れた様子。少しずつでも読者が増えているようで本当にうれしいです。下巻もすでに訳了し、入稿に向けて修正を始めました。25年には刊行予定です。出版から400年で、日本語への個人完訳は初となります(完訳というだけでも初)。ご期待下さい!
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 months
中国語の単語を並べ替えて 「私の部屋には一枚の北京地図がある」 とすべき問題で、日本語でいえば、 「地図一枚、俺の部屋には北京がある」 みたいな誤答があり、あまりのカッコよさに、マルにしたい誘惑に駆られた。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
近所のたこ焼き屋、ビニール袋を一枚1円で売り始めた一方、レジ脇に1円玉を入れた箱を置いて「端数の会計にどお使いください」と書いてある。商品で端数の出るものは他に一つもない。「上に政策あれば下に対策あり」という言葉を思い出しました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 month
刺されてすぐに「板垣死すとも自由は死せず」と(いうようなことを)言うなんてことがあるんだろうかと思っていたけど、撃たれてすぐにガッツポーズする元大統領もいるので、あり得るのかもと思うようになった。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
帰省中。幼いころに亡くなった祖父がインパール作戦に従軍していたと聞いて、詳しい話を聞きたかったとずっと思っていたところ、「吾が一生 愛孫 智行君へ」と題された長大な手記が見つかったと教えられ、そのなかに詳細な戦争体験記があった。言葉にならない。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
この一連のツイートの最後も、祖父の日記の言葉で終えたいと思います。 「決して戦争をしてはならない。そして独裁者の手に政権をゆだねてはならない」。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
川に近いジャングル内には多数の行き倒れ死体があり、皮膚は黒ずんではれ上りウジが一杯うごめいて悪臭を放っていたし、半死の兵が傍わらの骸骨を握って「私はこの人と行く約束をしているのだ」とウワ言を云っていたのが忘れられない。又軍馬の行き倒れがあり、目はいまだパチクリしているのに大勢の…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
…兵が食糧にしようと集っているのも見た。私の当番兵がこの肉片を持って来てくれたが、私は1つには馬の血清毒を避ける為と遠い内地から送られてここで死ぬ馬をあわれと思い食べることを禁じたが、あとで聞いた所では多くの兵が中毒により死んで行ったと聞いた。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
インパール作戦の箇所(作戦開始からチドウィン川渡河まで、約5200字)だけは文字に起こしました。もし研究などの必要でご興味あるかたはご連絡ください。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
想像以上に多くの方に読んでいただいております。私には史料的価値はわからないので、ご意見をうかがいたいところです。インパール作戦の転機となった、佐藤幸徳師団長の独断退却についても記述がありました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
聯隊本部だった私は7月頃だったと思うが第7中隊長を命ぜられ夜半に山蔭の川原で中隊に着いたが少数の兵がいる許りであった。川原の上の台地では激しい銃撃戦が行われて居り第3大隊長の戦死が伝えられた。夜が明けて前線は静けさを取り戻し、兵たちが戻って来たので中隊を掌握することが出来た。…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
…私の師団長佐藤幸徳中将の決断による退却開始により一番困ったのは祭兵団であったろうと思われる。  私達は後方の第二陣地さがった。敵の出方を見る為のものであったらしく、ここには長くは居なかった。(下略)
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田中智行
2 years
…何の前触れもなく私は大隊長に呼び出され、本部へ行った所、全中隊長が集って来ており、すぐ様谷川つたいに進み、余り身をかくす木立のない台上から大隊長は今夜の夜襲の指示をされた。私は今夜が死ぬ時かと覚悟をあらたにした。指示が終って谷川へおりて来ると通信線の撤収を行っていた…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
…兵から「師団命令により今夜の夜襲は中止になりました」と聞いてホッとした気分になった。  この事があって、我の軍は退却が始まったのである。我が軍の布陣は南に弓兵団、北方に烈兵団それにはさまれて祭兵団が居たのである。…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
私は中国古典の研究や翻訳をしていますが、身は滅んでも字は残るということを、これほど強く感じたことはありません。留学していた上海の地を、父も日本兵として踏んでいたことすら、私は一昨日まで知らなかったのです。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
祖父の意図や史料的価値とは別に私が感じたのは、書き残すということの大切さです。言葉で伝えられるのは五感で体験したことのほんの一部ですが、こうして文字となっているからこそ、亡くなって40年近くなる祖父から、大切なことを教えてもらうことができました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
手記とは別に残されている日記を辿ると、祖父が戦争を思い出したのは、レマルクなどの戦争小説を読み、「優秀作と思うが私の体験では兵隊の心理はこんなに複雑でなく、放心の状態である」と考えたのがきっかけのようです。実際、敗走の記憶は断片的で、事実の前後がはっきりしないと注してもいます。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
お断りしますが、これは一兵士であった祖父が、記憶に基づき孫のために書き残したという性格の資料であり、本来公開を予期しているものではありません。また私は戦史について専門的な知識はなく、翻刻にも思わぬ誤りがあるかもしれません。もろもろご承知の上でご覧下さい。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
愛新覚羅溥儀について気づいたことがあると言われて、何だろうと思ったら、日本の学校に通っていたら出席番号1番だったろうと。それは確かになかなか気づかない。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
ツイッターで昨日、本を出すのが如何に儲からないかを史学系の研究者が書いているのをお見かけしましたが、『新訳金瓶梅』上巻の場合、印刷実費負担・初刷印税無しの契約で、4000部近く売れないかぎり私には一円のトクもありません。それでもとにかく、引き受けてくれる出版社があって本当によかった。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 months
学習漫画(紫式部の伝記)のひとコマ。ショック。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
そして、自分の子供たちのことが、いままで以上に愛おしく感じられるようになりました。祖父の手記には多くの死が描かれるのみならず、自分を狙った砲撃を、間一髪のところで避けたという記述もあります。もしそれが命中していれば、私も子供たちもいなかったのだと考えると、月並みな表現ですが、…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
…いただいた命のありがたさを感じざるを得ません。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
敗走時に天幕を張ってスノコで寝た隙に軍靴を盗まれ裸足で行軍したとか、担当していた患者輸送任務の完了を聯隊長に告げたが「御苦労」の一言もなく叱責されたとか、けっしていわゆる「文学的」な筆致ではありませんが、それだけに人間性について考えさせられる記述は少なくありません。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
私のこのツイッターは、もともと自著(訳書)の宣伝用ですし、私は専門外の事柄について、なにか立派なことをいえるタイプでも立場でもありません。ちょうどこのような時節に手記類が見つかったのも、祖父からのメッセージかと思いますから、
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
祖父の手記は、長い回想録の一部であり、あくまで自分の見聞きしたことを正確に(当時5歳だった)私に伝えようとしたものであり、戦史を塗り替えるというような意図のものではないと思います。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
出現の仕方が(私個人にとって)ドラマチックではありましたが、既に同様の体験記は数多く書かれ、その一部が公刊されてきたのでしょう。とはいえ興味深い記述は多く、たとえば敗走時、ジャングルとジャングルの間の湿地を渡る必要があったが、足の悪い者から渡賃をとって渡す祭部隊の者がいたとか、…
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
戦記を含む手記全体を貫く記述の克明さは、私などからみると異様な記憶力のたまものとしか思えないのですが、その祖父をしても放心状態に陥れるほどの状況だったのでしょう。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
祖父の手記に多大なご関心をお寄せ下さりありがとうございます。あまりの反響に驚いております。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
どお使いください→どうぞお使いください
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 months
『金瓶梅』新訳。2014年の着手から足掛け十年、ついに第九十九回まで訳了し、残すは第百回のみとなりました。いま漫画版が無料とかで、Xでは誰も原作を話題にしておらず、いささか「地上の星」的情況ですが、気負わずにまずは初稿完成を目指します。出版四百年で初の最良の版本の完訳まであと少しです
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 years
『新訳金瓶梅』中巻、刊行されました。現在の研究水準を反映する唯一の翻訳であり、完訳なのはもちろん、訳文の読みやすさも好評です。いまから『金瓶梅』を読もうという方だけでなく、既存の訳で挫折した方もぜひ手にお取りください。小説を読む愉しみを知る、すべての方に。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
ずいぶん多くの方が見てくださっているので…。四大奇書のひとつ『金瓶梅』の完訳を手掛けています。既刊は上巻のみですが、さいわい好評をいただいております。味読しがいのある面白い本に飢えていらっしゃる方は、是非!
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
ある本屋での会話。 私「平凡社ライブラリーはどこですか」 店員「出版社を教えていただけますか」 私「・・・平凡社です」 店員「ヘイボンシャ・・・。書いていただけますか?」
@0wl_man
ふくろう
4 years
神保町古本屋で小耳に挟んだ会話。 「岩波文庫って読んだことある?」 「ないー」 「私もないの、すごくいいって聞くんだけど」 「読んでみたいけどちょっと怖いよね」 「ねー」 いつまでも、いつまでも待つから、いつか薄い本でいいから手にとってほしいと、岩波文庫の気持ちで聞いていた。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
迷ったのですが、祖父の手記をこれほど多くの方に読んでいただく機会は二度とないと思いますので、インパール作戦の部分(作戦開始から、敗走後のチンドウィン河乗船まで)を公開することにしました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 months
なんかもう、昔の中国に留学したい。ひと皿5元くらいの盖浇饭たべて、甘ったるい珍珠奶茶のんで、本屋で要りもしない本を買って、役に立たない勉強してたい。ぬるいビール飲んで、羊肉串を思い切り辛くしてもらって・・・当時はけっこう鬱屈してたのに、記憶って美化されるのだなと、まざまざと思う。
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 years
本当にそう。外国文学なんて、最初に翻訳を読んで面白いと思う以外に、どういう学ぶきっかけがあり得るというのか。きちんとした翻訳は、研究そのものではないかもしれないが、確実に研究の底上げにはなる。
@t_kishimo
t_kishimo
3 years
誠に同感。研究者は原語で読むのだから翻訳など不要という主張は、自分や、自分たちの世代や、自分たちの分野のことしか念頭にないのではないかと疑ってしまう。研究に入門するとき、他分野を勉強するとき、関心ある分野の語彙や概念を身につけようとするとき、良質な翻訳書ほど有用なものはない。>RT
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
なんだかえらいことになっているので、ついでに『金瓶梅』の序文だけでも読んでいって下さい。書いている欣欣子と名乗る人物は、実は作者と同一人物ではないかとの説もあります。『金瓶梅』の全訳が出るのは四十数年ぶりで、岩波文庫で省略された箇所も丹念に訳出しています。十年がかりの大仕事です。
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 years
「土日なので、仕事ができる」という大学教員にありがちな倒錯。。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
是がまあ Twiのバズりか たこ焼き屋 (元ネタ:是がまあつひの栖か雪五尺 一茶)
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@t_tomoyuki77
田中智行
8 months
『新訳金瓶梅』は全百回のうち第九十五回まで初稿訳了。着手からもうすぐ足掛け10年になるタイミングでここまで来た。有名作にもかかわらず、最良の底本による個人完訳(というかそもそも完訳そのもの)が初めてという作品なので、あせらず仕上げたい。たとえ殆どの人がマンガでしか知らなくても…。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 months
『新訳金瓶梅』下巻、昼過ぎについに初稿完成(解説はまだ)。最後は、終業式から帰ってきた子どもに昼ごはんを作らねばと焦りながらの訳了でした。68万4千字。上中下巻あわせて176万5千字ほど(注釈を含む)。外泊せぬ限りは一日も休まず9年7か月頑張りました。来年にはお届けできそうです。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
かなりの勢いでリツイートされていますが…実際問題���して、科研費(翻訳での採択は異例)が通っておらず、鳥影社の編集長のご判断がなかったら、この本は世に出ていません。自費で出せる本ではありません。新訳はお陰様でそれなりの好評を頂いておりますが、冗談抜きでお蔵入り寸前を救われたのでした
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
数年前、李漁の「おいしいご飯の炊き方」を漢文で講読する授業をしたら、とにかく漢文が身体感覚から遊離している受講生が多くて、単純な動作(炊きあがったご飯をまぜるとか)を単純に表現しているのに、やたら捻った解釈をしてくるのに驚いた。漢文って理屈をいうメディアと思われてるんだなと感じた
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@t_tomoyuki77
田中智行
7 months
坂本龍一が最後の病床の枕頭に置いた一冊が、古勝隆一先生 @GushengLongyi の訳された『老子道徳経(井筒俊彦英文著作翻訳コレクション)』だったことが、たまたま読んでいた『群像』3月号に書いてあった(『坂本図書』からの引用)。
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@t_tomoyuki77
田中智行
8 months
このやりかたは1939年に出た『金瓶梅』の英訳でも取られていますが、下の論文の著者によれば、①正規教育を受けていればラテン語は読めた上、②その方が濡れ場を探しやすいというメリット?もあったそうです。ちなみに私の新訳は「濡れ場でもトーンを変えない」に拘っています
@latina_sama
ラテン語さん 1/7『世界はラテン語でできている』発売
8 months
これは古事記の英訳本ですが、イザナギとイザナミの国生みの部分が全部ラテン語で訳されています。 実はこの翻訳が出た19世紀のイギリスの社会は大変厳格で、性的とみなされかねない表現は憚られました。しかしながら訳者はこの部分を削らず、英語の代わりにラテン語で訳しました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
本当に人生変わるような読書体験って、すぐ感想文に流し込めるようなものじゃないんですよね。小4か小5で『西遊記』の���訳を読んで大好きになり、中国文学の道に進み、今は自分が『金瓶梅』の全訳をしていますが、『西遊記』の感想文は「これでは感想文ではなく紹介文みたいですね」との評価でした。
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@t_tomoyuki77
田中智行
7 months
岩手 若手 苦手 ときどき見まちがえる。。。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
まったく同感。たとえば女性のほっそりした指を古い中国語で「春のネギ」と喩えますが、それを「白魚」にしてしまうのが翻訳だとは思えません。
@qiaoyang915
橋本陽介
2 years
「異なる文化の比喩はそのまま訳すべきではない」という人もいるんですが、私はそのまま訳すべきだと思っています。「法螺貝のごとく白い」ってめっちゃ面白いし、それこそ異なる捉え方を知るきっかけになります。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 year
「とりま」だの「ワンチャン」だの、略式の副詞が普及するのは、和語で同じことを言おうとするとくだくだしく余計なニュアンスが入るからだと思うが、略しても日本語になじむのは、漢文訓読体という下地があるからでは。「とりま」は「且(しばらく)」、「ワンチャン」は「或(あるいは)」。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
日本中国学会報74の学界展望に『新訳金瓶梅』中巻が紹介されました「旧訳の誤りが是正され、旧訳では理解困難だった諺や隠語などについても注で解説が施されており、『金瓶梅』作者の文筆をより深く堪能することができる。…明代当時の作者・読者と同じ視点に立って作品を理解するための助力となろう」
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 years
@mikototo3510 抽送は金瓶梅にあるという指摘はもちろん正しいのですが、実際には金瓶梅の性描写が部分的に下敷きにしている作者不明の小説「如意君伝」で既に使われており、金瓶梅はそれを踏襲しています。下の画像右頁5行目など。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 month
@sagasiniikuinu 「板垣死すとも」のもとになった発言はあった、ということになっているようですね。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
翻訳は、外国語を冒険しながら、母語を開拓する作業だと思う。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
『新訳金瓶梅』、出版社からお許しを得たので三ページほどサンプルを。序文の冒頭と、「食」と「色」の場面をひとつずつ。p.577下段途中からは、岩波文庫では注記なく省略されています。挿絵はすべてこのサイズで収録しています(※書名を入れ忘れたので再度ツイートしました)
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@t_tomoyuki77
田中智行
9 days
四大奇書のなかでひとつだけ格下だの、あんまり有名じゃないだの、8割エロだの、知らないだの、一日でこれだけのツイートが寄せられる作品なので、やはり新訳は必要と確信。
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@t_tomoyuki77
田中智行
9 months
金瓶梅読もうと思って岩波の訳を買ったという人を見るたびに、何事かコメントしたくなる良心を抑え込んでいる今日このごろ。「岩波訳でもいいから読んでください」とは、口が割けても言いません。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
金瓶梅は73回を訳了。不勉強で今まで気づかなかったけど、寝室描写のあと、「折り重なって寝て空が白んでいるのに気づかなかった」という最後の一文は、蘇軾の「赤壁賦」を踏まえていたのね…。なかなかの換骨奪胎。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
金瓶梅新訳は第75回まで初稿訳了。着手八年弱でここまで漕ぎつけた。写真はいちばんよく参照している注釈書。今朝訳し終えた三冊目(51~75回)の最初のページを訳し始めたのは2017年正月だった。以後上中巻の校正を挟み毎日やってこのペース。あとは唯一きれいな四冊目をボロボロにすれば一通り訳了。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 year
金瓶梅。たまにツイッターを検索するときれいなお姉さんのいるお店かマンガの話ばっかりで、徳間文庫が原作に近いとか頭痛くなるようなこと書いてあっても、構わず分速2字(原文)くらいで訳し続ける日々。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
料理をレシピ通りに作っても、腕が悪ければ美味しくはならない。だからといって、「レシピには本当に大事なことが書いていない」といってレシピを無視して好きなように作ったら、もっとひどいものができあがる。学校の勉強というのもレシピみたいなもんで、勝負はそこから先だが、学ぶ必要はあるもの。
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 years
どことはいわないが仏教系の大学は公募の対応でも異彩を放っていて、大昔あらゆる公募に出しまくっていたとき、「残念ながら…ご活躍を…」の定型文(いわゆるお祈り文)の最後が「合掌」と締めてあって、何ともいえない気分になったのを思い出した>RT
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@t_tomoyuki77
田中智行
7 months
『金瓶梅』新訳は、全百回中の第九十七回までひととおり訳した。あと三回。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 year
大江健三郎さんは中国古典を多く語った作家ではなかったと思うけれど、短いものながら『水滸伝』についての示���に富むエッセイがある(『言い難き嘆きもて』)。あと初期にも、たしか杜甫の詩について書いた短文があったはず。こんど探して読み直してみたい。ご冥福をお祈りします。
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@t_tomoyuki77
田中智行
8 months
年を取ってからきちんとした日本語を使いたいと思うようになる人は多いはずで、そのとき通りいっぺんでも古文漢文をやっているのは大きなプラスになる。一生英語と関わらずに過ごす人だって多いのに英語は必修なわけで、母語をよりよく使える教育を削っていいとの考えは理解しにくい。平凡な意見ですが
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
金瓶梅の翻訳をしていると、テクニカルかつアカデミックに、一生口にしないであろう卑語をいくつも思い浮かべ、適切な訳語を絞り込むという、レアな体験ができます。まず使う必要のない頭の回路が鍛えられますが、汎用性なさそう…。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
ありがとうございます。卒論などを書く学生さんのお役にも立てればと思っていたので、本当に嬉しい写真です!
@g_z_m_z
ごま
2 years
『金瓶梅』で卒論を書いた学生さんの手元の田中智行 @t_tomoyuki77 訳がとんでもなくぼろぼろになっていて感激してしまった。持ち歩いて繰り返し読み込んで悩んで暴れて悩んでまた読んで二人三脚でここまで来たんだろうなと思うと、同期の友人の血と汗と知恵の結晶なだけに個人的にとても熱いしエモい。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 months
金瓶梅新訳。私は別に中国古典の「多様性の表現」として訳しているわけではなく、まともに読まれるべき(だが殆どそう思われていない)作品なので、それにふさわしい訳を提供しようとしているだけです。初稿は第百回も半ばを過ぎました。年度内に初稿が終わるか微妙なところ。下巻は現在約68万字。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
このリツイートで『新訳金瓶梅』の存在を知った方も多いようなので、いままでウェブで見つけた新訳についてのレビューをいくつかまとめてみました。よろしければ参考になさってください。勝手に引用させていただいた方々、もし問題あれば削除しますのでご一報ください。
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@t_tomoyuki77
田中智行
8 months
いわゆる「ギフテッド」に限らず、子供を使用価値として見るのはそれこそ大人の発想で、才能らしきものを見つけたら、すぐに値踏みするのではなく、子供に見えているものを一緒に面白がってあげることだと思う。イノベーションだのなんだのは二の次三の次。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
約2年ぶりにアマゾン「中国の古典文学」1位に返り咲きました。たこ焼き恐るべし。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
「退治る(たいじる)」という言葉を知らなかった。というか、たぶん稀には目にしていたのだけど、そのたびに「退治する」の誤植だと思っていた。ある本に複数回出てきたので辞書を引いたが、それでもなお「やっつける」と読むのだと思っていた。母語はよく知っているという思い込みを退治りたい。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 month
・・・読んでいて、「京大生このままがんばれ」という感想しか浮かばない。学生を何だと思ってるのか。
@consabara
薔薇
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マッキンゼー採用担当「京都大学の学生の採用は難しい」
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
近所の公立図書館にあった某誌最新号、パラパラめくっていたら「大阪の西は金瓶梅」、という題名があるので目を疑い、よくみたら「全部海」だった。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
朝おそくても四時には起きて、朝食の米を研ぎ、コーヒーを淹れて、明治BEST3袋のチョコレートを3枚齧り、2~3時間金瓶梅を訳すという生活を、週七日、六年以上やっているので、私にとって金瓶梅は完全に朝の文学になっています(その時間帯にツイートしていたらサボってます)。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
こちらは詩の訳。原詩は毎句に四字熟語を使っているので、そこをひらがなで訳しています。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
『新訳金瓶梅』上巻、いま見たらアマゾンで順位を上げていますが(ありがとうございます!)、元々さほど売れる本ではないため在庫貧弱で、新刊が注文できなくなった模様。他書店へはここから飛べます。リズムがよくて読みやすい、訳注もたのしいと好評です。よろしければぜひ。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 years
『新訳金瓶梅』ですが、中巻部分(66回まで)をひと通り訳了し、入稿に向けた見直しを始めました。三年半前の自分の訳文を、冷たい目で検討する作業です。来年度内には中巻を上梓したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
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@t_tomoyuki77
田中智行
8 months
金瓶梅。2014年の9月に訳し始めたときには、最終盤を訳しているところなんて想像もできなかったが、現に第97回を訳しているのだから感慨深い。いままでのペース通りでいけば、五月の連休前にはひととおり訳了できそう(できますように!)。下巻は現在約62万字。コメントも厖大なのでワードが遅い…。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
金瓶梅翻訳の初稿。ついに西門慶が死にました。2014年10月に訳稿に登場してからの付き合いでしたが、これだけ死んで惜しいと思わせない主人公も稀では。ここから先はだいぶ展開が急になります。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
世襲で決めると、よほど無能でなければ乱れない。 実力で決めると、よほど有能でなければ治まらない。 だから世襲は合理的。 というのが1400年前に韓愈が喝破した世襲のロジック(「対禹問」)。対偶をとると「世襲で乱れるならよほど無能」となる。そう考えると、けっこう厳しいこと言ってるのかも。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 months
山本英史先生の『清代知識人が語る官僚人生』(東方書店)、さっき買ってきて読みだしたが、一人称の語りが効果的で引き込まれる。それこそ『金瓶梅』に出てくる役人の生態を知るにももってこいの本では。学部の頃、もっと山本先生の授業に出ておけばよかったといまさら反省。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 months
子供の習い事の待ち時間に入った大阪某所の公立図書館。中国古典文学大系が置いてあったのはいいけど、西遊記の下巻(32巻)の次が平妖伝(36巻)。金瓶梅(33~35巻)はどこへ…?
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
ベランダで洗濯物を干すのも億劫な暑い日には、こういう箇所がよく分かる(『新訳金瓶梅』第27回)。
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@t_tomoyuki77
田中智行
3 years
下のツイートがらみでたまたまみつけた漢文の翻訳サービス。専門家の卵がやってくれて50字1000円なら、かなり安いと思う。うまく軌道に乗って、個人だけではなく自治体の文化財担当などから継続的に受注できるようになるといいですね。
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@t_tomoyuki77
田中智行
7 months
牡丹は、まさにその百花の「王」というイメージが現代中国になじまない感覚があるのかも。ちなみに「花王」とはもともと牡丹のこと。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 years
孫悟空の源流がハヌマーンだという説は、胡適が最初に言い出したのだと思っていたら、じつは胡適の9年前にRichard Wilhelmが中国童話集(独訳1914→英訳1921)の序文?で提唱していたということを、中国人民大学・王燕氏の発表で知りました。論文(未見)は数年前に中国人民大学報に載ったよし。
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@t_tomoyuki77
田中智行
1 month
SNSでの「笑」は、別に笑えるようなことを言っていなく場合でも、発言が友好的(非敵対的)なものであることを副詞的(?)に示す用法が確立している。 似た用法が『紅楼夢』に見られるとの論考。「笑道」が笑いを伴わず、和らいだ口調を示すのに用いられている例を指摘↓
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
何かのゲームで、董其昌が『金瓶梅』を読んでいるという設定を面白がるツイートをいくつか見かけたけれど、これはゲームの創作ではなく史実そのもの。そもそも『金瓶梅』の流通を確実に裏付ける最古の記録が、袁宏道が董其昌に宛てた手紙なので。
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@t_tomoyuki77
田中智行
4 years
新年に読むものとしてどうかと思いますが『出版翻訳家になんてなるんじゃなかった日記』を流し読み。中国の大古典の翻訳は、偉い先生になって御神輿かつがれて始めるか、勝手に猛然と始めるかをお勧めします。新訳金瓶梅は八割後者。収支は出版単体ではマイナス。自分で何ですが、あの出来で、です。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
『新訳金瓶梅』の宣伝に出版400周年記念とあるのは、底本に万暦45年12月の序文があることによります。万暦45年=1617年ですが、新暦では1617年12月~18年1月になりますから、いま出版から400年と数か月になるわけです。400周年に訳書を出す自分の姿を夢みた修士一年の頃を思い出します。18年前でした。
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@t_tomoyuki77
田中智行
10 months
12年ぶりに上海・復旦大学へ。学食に北京ダックが吊るされていたのにはビックリしました。
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@t_tomoyuki77
田中智行
6 years
『新訳金瓶梅』上巻、おかげさまで東方書店本店での7月の売り上げが、日本語書籍で第9位になりました。名だたる著者・出版社に互して、発売三ヶ月で初めてのランクイン。この作品のおもしろさを世に伝えることに、少しでも貢献できているのなら、たいへんうれしいです。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
金瓶梅は第八十回をひととおり訳了。いつも参照しているロイ先生の英訳でいうと、第4卷まで終わった。ロイ先生の仕事がなかったら絶対にこのクオリティでの新訳はできなかったと思う。同じように、私の翻訳が出たことで生まれてくる、次の新しい展開もあると信じたい。
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@t_tomoyuki77
田中智行
5 years
これまで指揮者の書いた本を読んでいて、もっとこういうことを語ってよ、と思っていた内容がまさに書かれている本。トゥーランドットのアリアの舵取りを具体的に語る箇所が面白かったです。クラシックの演奏は、条件にしばられつつ解釈を表現に結びつけるという点、翻訳に似ていると改めて感じました。
@hakusuisha
白水社
5 years
【新刊】 『指揮者は何を考えているか ―—解釈、テクニック、舞台裏の闘い』 ジョン・マウチェリ 著 松村哲哉 訳 指揮者自身が、音楽解釈から現場の試練まで「指揮者という仕事」をあらゆる角度から論じる、著名な音楽家のエピソード満載の一冊。
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@t_tomoyuki77
田中智行
2 years
3月で退職なさる先生が、大学の案内板の前でたたずんでいるところを見かけた。前職を離れるときに覚えがあるけれど、長いあいだ勤めたキャンパスの地図を最後に見たくなるのは、不思議なものだと思う。知らないことなど、何も載っていないのに。
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