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@i_am_Syao

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20↑|HQ夢|🗝️ @_Deep5ea_

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@i_am_Syao
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7 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 彼女を怖がらせてしまったサクサ ─── 「うるせえな、ちょっと黙れよ」 キヨオミくんはダンッ、と少し乱暴にテーブルを叩く。だけどすぐにハッとしたように目を見開き「っごめん…」と呟いた。
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@i_am_Syao
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1 month
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) ─── 生きてる、よな…? 朝、なかなか起きてこない彼女にサクサが勝手に慌ててぺしょぺしょしているだけのお話 ⚠︎生i理ネタ
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2 months
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 遠恋中のキヨオミくんと喧嘩したので仲直りしようとしたら、勘違いした彼が末っ子モード全開になった
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@i_am_Syao
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28 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ 「あんたの “おみくん” は俺だろうがっ…!」 “おみくん” って呼ばれたくて不貞腐れたサクサのお話 ⚠︎話の設定上、名前のあるモブがいます
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@i_am_Syao
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17 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 生i放i送のテレビ取i材で「サクサ選i手が好きです」と言った翌日、元恋人の彼が会いにきた。
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@i_am_Syao
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7 days
キヨオミくんはあの時、たまたま虫の居所が悪かっただけだ。どう考えても対応を間違えた私に非があるし、変な方向に思考を膨らませて勝手に怯えるなんて失礼すぎる。 そんなことを考えつつも、私は無意識にチェーンをかけてから震える手で扉を開いた。
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@i_am_Syao
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11 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ ちょっとした言い合いになって『もう知らない!』って彼女がぷんすかしてたら、数歩後ろをちょこちょこついてくるサクサ
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@i_am_Syao
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5 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ 彼女が生脚を晒していたのでなんとしてでも隠したいサクサ ⚠︎サクサが脚.フェ.チ気味です。自衛お願いします。なんでも大丈夫な方のみ読んでください
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@i_am_Syao
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2 months
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 同期のサクサさんの概i念グiッiズを持っていたら、本人バレしていたうえに交i際を迫られたんですけど。
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@i_am_Syao
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10 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) ベッドから彼女の匂いがしなくて落ち着かないサクサ
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1 month
#819 マイナス #HQ マイナス→ #819 プラス #HQ プラス サクサ キヨオミくんは綺麗好きだから、腕に傷痕がある私はきっと嫌われる。 ⚠︎自i傷i行i為を仄めかす表現があります
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@i_am_Syao
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2 months
#819 プラス #HQ プラス サクサ ちびフクロウ、サクサに捕まる ⚠︎主人公=🦉マネ2年 ⚠︎🦉メンバーからの愛され表現有り
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@i_am_Syao
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13 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大i学i生軸) サクサと偏i頭i痛が酷い彼女のお話 ⚠︎偏i頭i痛ネタ
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@i_am_Syao
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27 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 反省はしているけれど後悔はしていないサクサ※激しく抱かれた翌日の朝のお話 ⚠︎健全ですが事i後です
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@i_am_Syao
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2 months
#819 マイナス #HQ マイナス→ #819 プラス #HQ プラス オサム ※再掲 オサムくんは元気で健康な子が好きらしいので、持i病のある私は別れないといけない ⚠︎エセ関i西i弁
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@i_am_Syao
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8 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) テリトリーに引っ張り込まれて愛される 副題:いつも一線引いている控えめな彼女を囲ってしまいたいサクサ ⚠︎主人公がネガティブです
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@i_am_Syao
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20 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ 猫i臣の恩返し ころん、とかわいらしい包みのカラフルなロリポップが手入れのゆき届いた手から私の机の上に転がされる。顔を上げてその主を見ると、宇宙が広がっているみたいにまっくろな瞳がお砂糖みたいな甘さを乗せて私を捉えていた。
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@i_am_Syao
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22 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) キヨオミくんと喧嘩したから頭を冷やしたくて外に出ようとするんだけど、会話が意味分かんなくなって結局仲直りするお話
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@i_am_Syao
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2 months
#819 マイナス #HQ マイナス→ #819 プラス #HQ プラス サクサ サクサくんは私と付き合ったことを後悔している 〝好き同士〟でしか許されない距離感ってあるじゃない?
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@i_am_Syao
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2 months
#819 マイナス #HQ マイナス→ #819 プラス #HQ プラス アツム 毎週水曜日、アツムくんは不機嫌になる ⚠︎エセ関i西i弁
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@i_am_Syao
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24 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ お洒落して放課後遊びに行こうとする彼女と、どうしても引き留めたいサクサ
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@i_am_Syao
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1 month
不思議そうに私の名前を呼ぶキヨオミくんの声に被せて、私は彼の名前を呼んだ。 『別れよう』 まぁるく目を見開いたキヨオミくんが、なにか言うよりも前に扉が閉まる。 ゆっくりと電車が動き出し、怒りと困惑の表情をする彼に『ごめんね』と呟いてその場を後にした。 続
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
「…ナマエちゃん、ずっと俺のそばにいてね」 『うん……』 「死んじゃだめ、しわしわになるまで一緒だから…」 『……ん…』 すごく幸せな言葉が聞こえたけれど眠気が限界だった私は言葉の意味を反芻する余裕はなく、穏やかに眠りについた。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
14 days
#819 プラス #HQ プラス サクサ(大人軸) 「っちょ、待てっ……!くそ、にゃんだこれっ…」 街中でやっていたハ.ロウ.ィンイベントで魔i法をかけられ、猫i臣にされてしまったサクサキヨオミのお話 ⚠︎ハ.ロウ.ィンネ.タ ⚠︎フ.ァン.タジーです
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
(これは、ダメなやつだ) 頭が真っ白になる。とても動ける状態ではないし、今なお震えている手をギュッと握る。 「ナマエ!」 朧げな意識の中で聞こえてきたのは、別れても大好きで忘れられない彼の声だった。 続
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
そして後日、サクヤマくん呼びにしたところ「いや、俺も気になってたんだよ〜!サクサと付き合ってるのに、俺にその呼び方していいのか…?って。大丈夫じゃなかったんだな!」と笑っていた。 そして「俺も “おみくん” って呼んでいい?」「…好きにすれば」って2人はなぜか仲良くなっていた。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
と、ふわりと笑って朝から甘すぎる言葉を吐いて持ち場へ戻っていった。 私の心臓の平穏は、しばらく訪れることはないだろう。 fin.(気合いがあれば続く)
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
『えっと…私も…なにも知らないのにとやかく言ってごめんなさい』 「っいや、ナマエちゃ『ごめん…今日は帰るね』」 私は喉が詰まった感覚を覚えたが絞り出すようになんとか声を出した。泣きそうになるのをグッと堪えてバッグを手に取り、キヨオミくんの静止も聞かず彼の家から逃げるように帰った。
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@i_am_Syao
しゃお
17 days
”一生” だなんて、まるでプ.ロ.ポ.ー.ズのようで。その言葉どおり、きっと彼は本当に一生をかけて愛してくれるのだろう。私はキヨオミくんと歩む “これから” が不安よりも楽しみに変わっていくのだと確信を得たのだった。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
誰か!この末っ子モードキヨオミくんをどうにかして! fin.
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
でも、その度にあの時のことがフラ.ッシュバ.ックして二の足を踏んでいる状態が続き、もたもたしていたらあっという間に日が経っていた。 残i業続きで帰宅し、疲れた身体に鞭を打ってお風呂を済ませる。明日はやっと休みが取れた。会社の先輩が産i休に入ったから、今回の繁i忙i期は本当に忙しかった。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
今日はキヨオミくんの家でゆっくりしようね、と話していたのだけど、遠i征が終わり久しぶりに会った彼は心なしか落ち込んでいて元気がなかった。眉間に皺を寄せて難しい顔をしていたから『どうしたの?なにか悩みごと?』と訊いてみれば「…なんでもない」と返ってきた。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
私が100悪いのは分かっているけれど、あんなふうに冷たい顔をしてキツい言葉を言われたのは初めてだった。大きな音を立てられたのも、すごく怖かった。だけどキヨオミくんも謝ってくれたし、私もウジウジしてたってしょうがないよね。頭ではそう思うのに、心はキリキリと痛み、ほろりと涙がこぼれた。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
『サクサくんのこと、ずっと好きだったよ…でも、もう疲れちゃった…だから終わりにしよう?』 『手、触っちゃってごめんね』と告げて、サクサくんの顔を見ることなく駆け出した。 続
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
冷たい表情でキツい言葉をかけられ、大きな音を立ててテーブルを叩いたキヨオミくんの姿を思い出す。またキツい言葉をかけられるかも、その拳がいつか自分に向くかも。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
(うるさくして、気を遣ってあげられなくてごめんなさい…) 夜、ベッドに入って目を瞑ってからも今日の出来事が頭の中をずうっと反芻して、なかなか眠りにつけなかった。 ◇
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@i_am_Syao
しゃお
11 days
この手のことに関して、キヨオミくんはあまりにも不器用で本当に愛おしいな、と繋いだ手を絶対に離さぬようぎゅっと握ったのだった。 fin. コモリ「お前ら2人とも嫉妬しいのバカップルだよ!!」
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
私はもともとおしゃべりなほうだったし遠i征続きのキヨオミくんとはなかなか会えていなかったから、いつもより饒舌になっていたのは認める。だから、彼はそんな私のことが鬱陶しかったのだろう。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
キヨオミくんからは着信が数件と【ナマエちゃん、本当ごめん】のメッセージが入っていた。私は【大丈夫だよ】とだけ返し、携帯の電源を落とした。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
それからというもの、私の仕事が繁i忙i期に入ったのもあってキヨオミくんと会うことはおろか、連絡を取ることすらなくなってしまった。今まではどんなに忙しくてもメッセージでやりとりしていた。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
話の引き出しが圧倒的に多い私からアクションを起こすことがほとんどだったけれど、どんなにくだらない話もキヨオミくんは付き合ってくれていた。 だからこれまでと同じようにキヨオミくんにメッセージを送ろうと、この2週間の間に何度も何度もトークルームを開いた。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
無理に詮索するのも良くないし、とにかく少しでも元気になってくれたらいいな、私といる間だけでも嫌なことを忘れられたらいいな。そう思って、アイスを買ったら当たりが出たこととかオシャレなカフェを見つけたことを話したのがだめだった。
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482
@i_am_Syao
しゃお
7 days
連絡も寄越さず急に来るなんて珍しい。なにかあったのだろうか、と思いつつ私はキヨオミくんに会うのが怖かった。 せっかく来てくれた彼を無視するわけにもいかないから、緊張して冷たくなった指先を摩りながら玄関に向かう。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
晩ごはんを食べる気力もなくぼーっとソファーに座っていると、インターホンが鳴る。宅i配は頼んでないし、こんな時間に誰だろう…と訝しげにモニターを見ると、2週間近く会っていなかった恋人の姿が映っていた。
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@i_am_Syao
しゃお
7 days
いつもならキヨオミくんに会えるのが嬉しくて勢いよく扉を開けて「ちゃんと確認しろよ」なんて怒られていたけれど、今の私にはそんなことができる心持ちはなかった。 玄関前に立ったはいいものの、私は鍵を開けることができない。向こう側には大好きなはずの恋人がいるのに。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
スナくんは「せっかく可愛くしてたのに、アツムがバカなこと言ってごめん」とフォローしてくれたけど、私の耳にはもう話が入ってこなかった。 髪型も崩れてしまったし、体i育i館に行く気も失せてしまった私は、スナくんに『帰ります……』と告げて、人目も憚らずぼろぼろ泣きながら走り去った。 続
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
〈 sideナマエ 〉 今月の生i理は、かなり重くなると思う。なぜ分かるかというと、P/M/Sが酷いから。 症状の強さは月にもよるが、発熱、下腹部痛、頭痛、関節痛、吐き気、めまい、強い眠気のどれかが2、3個同時に、しかもランダムでやってくる。
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@i_am_Syao
しゃお
5 days
他クラスの友人に連絡してジャージを借りた私は、今日1日、脚を晒すことなく過ごしたのだった。 のちに、キヨオミくんから太ももにたくさん痕をつけられて別の意味で安易に脚を出せなくなるなんて、このときの私はまだ知らない。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
〈 sideナマエ 〉 肩を揺すられているような感覚と、慌てふためく声で私は意識を浮上させる。 「ナマエちゃん、なんで起きないのっ…」 「死んじゃやだ…起きろって…」 「ナマエちゃん、ナマエちゃんっ」 徐々に意識が覚醒して、寝ぼけ眼で声の主を見上げる。
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@i_am_Syao
しゃお
6 days
食べている間もそのあとも。 残i業の疲れはどこにいったの?というレベルであのねあのね!と元気ににこにこしながら話している私を、彼はホクホクとうれしそうな顔で話をきいてくれたのだった。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
10 days
そして翌朝、キヨオミくんより早く家を出る私は、強く抱きしめられている上に知恵の輪のように絡みついた手脚から抜け出すのに必死になり、危うく遅刻しそうになったのだった。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
「っ起きた、よかった……」 『…へぁっ…?なになに…、』 キヨオミくんは瞳を濡らしながら私を抱きしめる。P/M/Sの影響でまだまだ眠気が醒めないし、状況がひとつも掴めなくてうつらうつらしながらも困惑していると。 「!?ナマエちゃん…身体あっつい、熱あるの」
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
明日が休みで本当によかった。痛み止めを飲んで、今日はもう眠ってしまおう。 眠るにはいつもより早い時間だけど、私はリビングでストレッチ中のキヨオミくんに声をかける。 『キヨオミくん、今日はもう寝るね』 「は、なんで。もしかして気分悪い?」
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
私を抱きしめて首元に顔を埋めていたキヨオミくんは、びっくりしたように顔を上げて、まぁるい目をして不安げに見つめてきた。 『…えっと、生i理前、だからかも』 「!そうなの。熱、しんどくない…?」 『だいじょうぶ、すごく眠たいのと関節が痛いだけ…』
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
声をかけるが、彼女は微動だにしない。今度は肩を揺すって起こしてみる。 「なぁ…ナマエちゃん、起きて。夜眠れなくなる」 ─── 生きてる、よな…? ナマエちゃんは起きる気配がなく、俺はいよいよ焦り始めた。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
全く症状が出ない時もあるけれど、酷い時は本当にしんどい。そして、今回は残念ながら後者のようだ。 ちなみに今月は関節痛と眠気。昨日から頭がポヤポヤしていたし、夜になって膝関節と腰に違和感があった。明日には発熱するかもしれない。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
〈 sideサクサ 〉 早朝、目が覚めて隣を見るとスヤスヤと穏やかに眠っているナマエちゃん。 いつもしっかりしている彼女があどけない表情をしているから、俺は彼女の寝顔を見るのが好きだ。 彼女の髪をさらりと撫で、俺は日課であるランニングをするために家を出た。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
『どうして謝るの…?キヨオミくんは悪くないよ』 「…でも、眠たいだろうに無理やり起こしたから……」 『あ〜…キヨオミくん、すごい焦ってたもんね…?』 「っ当たり前だろ。ナマエちゃん、死んじゃうかと思った……」 『わあ、泣かないで〜』
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
「熱は…ないな」 『ふふ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。本当に眠たいだけだから』 「そう…でもナマエちゃん、しんどい時はちゃんと言って」 『ありがとう、おやすみなさい』 「…ん、おやすみ」
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
ぺしょぺしょとしてしまったキヨオミくんがなんだか小さな子供のように思えてぎゅっとしてあげると、彼もまた私の存在を確かめるように抱きしめ返してくれた。 そして「ちょっと待ってて」と言って寝室から出て行ったかと思えば、痛み止めとホットクリーム、温かい飲み物を淹れて持ってくる。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
触れるだけのキスをして頭をぽん、と撫でてくれるキヨオミくん。私はそれが嬉しくて、ご機嫌に寝室へ向かう。ちょうど痛み止めも効いてきたうえに眠気も限界だった私は、すぐに夢の中へと飛び立った。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
なにかあったのかと思い寝室に行くと、ナマエちゃんはまだぐっすりと眠っていた。最近は仕事が立て込んでいたみたいだし、疲れているのだろう。 彼女がいつ起きてきてもいいように朝ご飯を用意し、洗濯を回したり筋トレをして時間を潰す。しかし、10時が過ぎても寝室から出てこなかった。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
私はもとより、そしてキヨオミくんと同棲するようになってからは更に、規則正しく生活をしていたから、こんなに早く眠るなんて珍しいと思っているのだろう。 キヨオミくんはストレッチを止めると、私に近づいてきて心配そうに額に手を当ててくる。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
◇ ランニングから帰って玄関を開ける。時刻は午前7時。俺とナマエちゃんは今日は休みだが、いつもこの時間には起きている。それなのにやけに部屋が静かだ。 鍵の音だけで俺の帰りに気付いて『おはよう』と駆けてくる彼女が来ない。いつも眠気覚ましに、と彼女が飲んでいるコーヒーの香りがしない。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
「全然大丈夫じゃない…今までは頭痛とか腹痛だったけど、今回は違うわけ」 P/M/Sの症状は本当に毎回ランダムだから、眠気や発熱はキヨオミくんと同棲してからは初めてのことだった。 そのことを彼に伝えると「気付いてやれなくてごめん…」と眉を下げる。
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
昨日、彼女は21時にもなっていない時間帯に寝室に行っていた。 さすがにこんな時間まで寝ていたら明日からの仕事に響くだろうと思い、少し可哀想な気もするがナマエちゃんを起こすことにした。 「ナマエちゃん、もう10時だけど」
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328
@i_am_Syao
しゃお
2 months
『頷きたいけど、すぐにはできないからもう少しだけ待って』 「ん…だけど一緒に住むのはもう確定だから」 私の肩口にぐりぐりと頭を押し付けてくるキヨオミくん。まるで猫のようだ。 そして、そこから5日間、私は甘えたなキヨオミくんをこれでもかと見せつけられるのであった。
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324
@i_am_Syao
しゃお
2 months
胸がきゅん、と音を立てる。きっと私がキヨオミくんを好きになる未来は、近いうちに訪れるだろう。 fin.
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
「まだ眠いんだろ、今日はもうゆっくりしてて」 私の脚にホットクリームを塗りながら「家のことは全部やるし気にしないでいいから」なんて、なんでもないように言うものだから至れり尽くせりで申し訳ない。 『ありがとう。あの…私が眠るまでキヨオミくんも一緒に寝てほしいなぁ…』 「!分かった」
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@i_am_Syao
しゃお
1 month
キヨオミくんは飲み物とホットクリームをしまうと、私を大事に大事に抱き込むようにして横になった。優しく髪を梳かれ、彼の香りと一定のリズムで刻まれる心音を感じていれば自ずと夢の中へと引き摺り込まれる。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
『あの、話があるから、一旦座らない?』 「俺は別れないから」 『………ンッ????』 「ナマエちゃん、1ヶ月も連絡しないで急に来たってことは…俺と別れるつもりなんだろ」 『え…?わ、わかれ…?』 「ソファーに座ったら別れ話になる…だから俺は座らないし、ナマエちゃんのことも帰らせない」
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304
@i_am_Syao
しゃお
2 months
もしかしてキヨオミくんが廊下に立っているのは、通せん坊のつもりなのかな? 「俺、やっぱりめんどくさかった?」 「だけど俺がこんな奴だって、知ってただろ」 「ナマエちゃんのこと今更手放すとか無理」 「別れるなんて絶対に嫌だ」
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
〈 sideサクサ 〉 『おみくん、現国のノート持っていくから出して〜』 昼休み、ふな〜っとした語尾で “おみくん” と呼んだのは俺の彼女であるナマエだが、それは俺に対してではない。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
静かに淡々としているように見えるけれど、キヨオミくんは結構ヒートアップしていると思う。私が口を挟む間もなく、彼は言葉を続ける。 「この間は俺が悪かった、ごめん」 「もう遅い?同窓会で仲良さそうにしてたアイツの方がいいわけ」 「やだ、別れたくない」 「俺のこと捨てるの?」
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
私も謝ったけれど、彼はまだ不服そうにしている。 『キヨオミくん…?』 「俺は…本当はナマエちゃんに男がいるなら飲みに行って欲しくないし、行くなら報告も…してほしい」 『えっ?そうなの?』 「いつも心配で気が気じゃがない。ナマエちゃんは俺のなのに、取られるかもって思ってる」
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278
@i_am_Syao
しゃお
2 months
彼はのそのそと私に近付いてふわりと抱きしめる。私に捨てられると思っているようで、勘違いしたまま話がどんどん進んでいる。 『私は別れ話しに来たわけじゃないし帰るつもりもないよ』 「…じゃあ、」 『仲直りしに来たの。…私の方こそ怒ってごめんね。キヨオミくんは心配してくれてただけなのに』
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
俺のクラスには名前の末尾に “臣” とつく人物が2人いる。 “聖i臣” と “晴i臣” 俺は他人と関わることが極端に少ないから、大多数の人間からは“サクサ” と呼ばれるが、もう片方は違う。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
遡ること1ヶ月前。遠距離恋愛中のキヨオミくんとの喧嘩は本当に些細なことだった。 高校の同窓会に参加した私は、そのことを彼には言っていなかった。 後ろめたいことがあるわけではなく、今まで会社の同輩らと飲み会があっても逐一報告することはなかったし、それはキヨオミくんだって同じだった。
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275
@i_am_Syao
しゃお
11 days
恋人のキヨオミくんは私が他の男子と少し話していただけでも「あいつだれ、なに話してたの」って絶対訊いてくるし、仲の良い友人と戯れていてもキヨオミくんの中では一定のラインがあるらしく、それを超えたら「ナマエちゃん…それはだめ、」と言って割り込んでくる。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
『そんなキヨオミくんに朗報です。今日から5日間、お休みをもらいました』 「…嬉しい、けど…5日後には帰っちゃうんでしょ」 『もう最終日のことを考えてらっしゃる…』 「ナマエちゃん、同棲しよ」 『ンンッ?話が飛躍したね?』 「頷いて」
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
佐i久i山i晴i臣(サクヤマ ハルオミ) ─── 読んで字の如く、根が明るくていつも周りに人がいるような奴だから “おみくん” という愛称で親しまれている。ていうか全体的に俺と名前が被りすぎだ。なんでだよ。 別にこの男がそうやって呼ばれる分にはなんとも思わない。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
『えっと、それなら…今度からはちゃんと言うね?』 「絶対に言って。でもできれば男がいるなら行かないで」 『うーん… “行かない” っていうのは厳しいかも…付き合いもあるし。でも、男の人の近くには寄らないように気を付けるから、それで譲歩してほしいな』 「やだ」 『やだかぁ…』
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
俺の席の周りで騒がしくなりそうだったら「ほらほら、静かに過ごしたい人もいるからあっちで話そうぜ〜!」と気を遣ってくれたり、俺に何かアクションを起こす時は消毒してから来てくれたりと、こいつはただ明るいだけじゃなくて、扱い難いであろう俺にも気配りが完璧なのだ。
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
本当に良い奴だから嫌いにはなれないのが事実。 …でも、 『あらら、おみくん、これ古典のノートだよ〜』 「えっマジで!?ちょい待ち!」 ナマエがあいつを “おみくん” 呼びするのは良い気がしない。2人は去年も同じクラスだったから、俺と付き合った時にはすでに “おみくん” 呼びが定着していた。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
「は、えっちょっと…ナマエちゃん、来てるの」 少しだけ慌てたような口ぶりで扉の向こうからキヨオミくんの声がする。1ヶ月ぶりに聞く大好きな彼の声に、喧嘩中だというのに嬉しくなってしまった。 『お邪魔してます。キヨオミくん、おかえりなさい』 「…ん」
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
それに俺は、もうひとつ気に食わないことがあった。 現国のノートが入ったカゴを持って歩くナマエを追いかける。そして後ろから「…ナマエ」と呼びかけてカゴを1つ取って横に並ぶ。彼女は俺を認識すると、可愛らしくにこっと笑った。 『あ、“サクサくん”!手伝ってくれるの?ありがとう〜』
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
しかし翌朝、スマホを確認するとキヨオミくんから大量の着信とメッセージ。 何事かと思い折り返して電話をかけるや否や、開口一番「男と距離が近すぎる」「こんなに夜遅く出歩くんじゃねぇ」と一方的に怒られた。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
私と彼が通っていた大学の共通の知人が私と同じ高校出身でS.N.Sに載せていたらしいので、そこから同窓会のことを知ったのだろう。 確かに、乾杯や追加の注文をする際にはこちらから話しかけたし、高校時代の同輩らはみんな仲が良くて久々に会う子たちもいたから多少盛り上がってしまったとは思う。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
食い気味に返されてしまった。とりあえず話に折り合いがついたので、キヨオミくんの腕から抜け出そうと試みるが、ぎゅっとキツ���抱きしめられてしまう。 『ぐぇっ』 「だめだから」 『えぇっ…キヨオミくん、ちょっとだけ苦しいな…?』 「まだだめ。せっかく会えたんだから…もっとくっつきたい」
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
「…家に帰って、メッセージか電話を寄越してくれるなら、いい」 『!分かった。これからはそうするね。あっ、キヨオミくんは無理して連絡しなくてもいいからね』 「は、無理じゃないし連絡するから」 『え?う、うん…』
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
ハルオミだけでなく、ナマエもナマエでコミュ力おばけだし、しっかりしているように見えて少し抜けているところがある。彼女は誰にでも好かれて愛されるような女の子だ。 ほら、今だってふにゃふにゃな笑顔をばら撒いて。 …負け惜しみ上等である。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
『でも、キヨオミくんも報告してきたことないよね?』 「ナマエちゃんがしなくていいって言ったんだろ」 『えっ、うそ?いつ?』 「遠距離になるって分かった時。…言った本人が忘れてるとか、なんなの」 『うっ…ご、ごめん』
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
とはいえ、朝からガミガミ責めるように言われたらさすがの私もカチンと来てしまって喧嘩に発展したのだ。 遠恋中に喧嘩をしたのは初めてだった。大学時代に喧嘩をしてもその日のうちに仲直りをしていた私たちは、仲直りの仕方が分からなくて1ヶ月経った現在も沈黙を貫いている。
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@i_am_Syao
しゃお
2 months
さて、この駄々っ子気質の末っ子モードなキヨオミくんをどうやって説得しようか。 会社の人たちとは付き合いもあるし、同輩らみんな仲が良いから、こちらとしても「行くな」と言われるのは困る。
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@i_am_Syao
しゃお
28 days
「!…たまには名前も呼んで」 『キヨオミくんキヨオミくんキヨオミくん』 「何回も呼ばなくていい」 『おみくんおみくんおみくん』 「っもう黙れって、」 顔を赤くしたおみくんは、私の額を軽く小突いて「…ほら、飯食うんだろ」と満更でもなさそうに私の手を引いた。
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@i_am_Syao
しゃお
11 days
「もう絶対に “触らないで” って言わないで」 『ごめんね…?だけど、後ろをちょこちょこついてくるキヨオミくん、可愛かったよ』 さっきの光景と「カルガモかよ」と言われたことを思い出して思わず笑みが溢れる。 「…笑うな、俺は必死だったんだ」
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