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読書本を愛でる、本屋さんを愛でる、あるいは制作した本を紹介するアカウント。全国の書店さんへ営業の旅中。執筆書籍、制作番組、写真集はこちら→ 北條俊正 Toshimasa Hojo @nosponsored

東京か西宮市か加古川市か京都にいます
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北条文庫
1 year
『私はこうしてエンタメ系ライターになった』 何者かになりたいと考えるのは人間だけで、全生物は生きのびるために暮らしている。だから生きのびるために書き手になる本が作りたかった。錚々たる書き手、編集者の話。 9/25発売。まだ編集中。 後日詳細ポストします
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北条文庫
3 years
読書アカウントを始めました。 初投稿画像は、 #名刺代わりの小説10選 ならぬ、今年のベスト8、 そしてうちの家宝の一冊を。。ご利益があるかもと思い、自分は今この画像が待ち受けです笑 読書好きの皆様、よろしくお願いします。
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北条文庫
3 years
ナボコフのコレ #読了 小説を読むのは、 1、作中人物になりきりたいという、子供じみた目的のためではない 2、生きる術を学びたいという、青二才な目的のためではない 3、一般論な感想を言うためじゃない 4、その形式、想像力、芸術のためだ 5、小説飽きたら、科学とか行ってみ 最高な純文学先生
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北条文庫
3 years
【20年前の #名刺代わりの小説10選】 平中悠一 シーズレイン 伊藤たかみ グルグルダンス 鈴木清剛 消滅飛行機雲 濱田順子 ラブリー 銀林みのる 鉄塔武蔵野線 村上春樹 風の歌を聴け 吉田修一 最後の息子 中上健次 枯木灘 オダサク 夫婦善哉 酒見賢一 後宮小説 皆さんの20年前10選は?w
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北条文庫
5 months
スティーヴンソン『水車小屋のウィル』 有吉新吾 訳 堀江敏幸 解説 山で暮らす人間の、人生の短編。 お訪ねする書店の皆さん、どうぞよろしくお願いします。僕はまずは関西の書店さんへ歩きます。 店主さんや書店員さんと文学お話をするのも、楽しみなのです
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北条文庫
5 months
先日来ポストしておりますがわたくし西田書店のお仕事をしておりまして、今年社員一同、一生懸命に売り歩く一冊が、こちらです。 『水車小屋のウィル』スティーブンソンの人生の短編。 なんと、堀江敏幸さんが解説をしてくださったのです。 以下の西田書店書籍紹介ページにて、解説文が読めます。
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北条文庫
3 years
ジョージ・ソーンダーズ『リンカーンとさまよえる霊魂たち』#読了 「この世のものではないもん」作品、米国編w この本かなり特殊です。なんせ地の文がない。いろんな幽霊が次から次へと台詞を語り、皆の意見を聞いてるうちに、事の真相が浮かび上がってくる、という構成。騒ぐ霊たちが愛しくなった
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北条文庫
4 months
神戸・須磨「自由港書店」。 高階杞一 詩集『早く家へ帰りたい』を、 自由港書店で試読していて、立っていられないくらい涙があふれた。夏葉社の本だった。 そのとき店内でかかっていたピアノ曲集のアルバムは、 橋本秀幸『opus』。 いや、かかっていたんじゃない、かけていた。旦店長さんが。
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北条文庫
3 years
マーセル・セロー『極北』#読了 すんげえ寒い「結構終わっちゃってる世界」にて、生きようとしてはる主人公たちの、近未来の物語。 これデンゼルワシントンあたりが主演の映画なら、2時間で観終わりますが、小説だし、村上春樹翻訳かっちょいいしで、長々と読み耽っておりました正月最高
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北条文庫
4 months
今日も元気だ、にっぽん本屋紀行w 今回訪ねた書店は、朝8時から14時まで開店の、モーニングが絶品、あまかわ文庫さん(姫路) 本とカフェのお店。書籍数えぐい。古書ぜんぶ綺麗。安価。ありがたいw まわりの景色は『旅する練習』さながら。最高です。人生の休憩。東京からもお客さんが来るそう。
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北条文庫
3 years
銀林みのる『鉄塔武蔵野線』#読了 いまだに、この作品の衝撃を超える文学賞作に、出会っていない。 「武蔵野線」という高圧線の鉄塔を、片っ端から見て回る子供達の話です。それだけです。 それだけだけど、皆できない。子供時分、ここまで探検できた男子はいない。 だからこの小説は神
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北条文庫
9 months
散髪前の犬と、今月の購入本。 あと文庫本化の噂を聞いた『百年の孤独』。 僕の百年の孤独はこれ。古いバージョンだから、字がちっさい。表紙カバーはボロボロになって、むしり取って、無い。 アウレリャーノ。パッと開いたページ画像でさえ、読み入ってしまう、いい文章だなあ
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北条文庫
2 years
『小さな町』#読了 作者の小山清は、島崎藤村の紹介で日本ペンクラブの書紀の仕事を得たが、その公金を使い込み、懲役8ヶ月。 だが彼の人生はここからだ。 出所し、新聞配達、炭坑で働き、小説を書いて、なんと芥川賞候補3回。 本作は第27回の芥川賞候補。 町の人々の暮らしの「普通」が、沁みる
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2 years
つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて。 『徒然草』も歌詞に綴る、「オトナのナノキュン」デビュー。 松山サロンキティにて。 熱気だけでも伝わればと思い、アップしときます。彼女達のように日本元気になればいいですねえ。
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2 years
ブコウスキー『郵便局』 #読了 「漫才は、いいことがなかった奴らの逆襲劇」って、素晴らしい言葉だなあと、しみじみ。 ところで、人生うまくいくわけがない、やめとけ、と言い続けるブコウスキー先生の、プロレタリア文学が本作。労働者のつらみ。安らぎは酒と馬と奥さんの尻。本作で49歳デビュー
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北条文庫
3 years
オキ・シロー短編集『ギムレットの海』#読了 バー小説を購入。全部カクテルにまつわる短編で、お酒のうんちく満載。超楽しいw 表題作はチャンドラー『ロング・グッドバイ』を読んだ男がバーに来店する話。ギムレットだけにね。最高w オキ・シロー作品、昔読んだ覚えがあるんよなあ。多作の作家さん
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北条文庫
10 months
白石一文『この世の全部を敵に回して』 どうやったら皆の悲しみを減らすことができるのかを、混ぜもん無しの原液で書いてある小説。 前半、作者はわざと、読み手に、「違うよ白石さん!」と言わせるように書いている。後半、読み手は自ら救われていく。 小説の形をとった、まるで究極の仏教本。
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北条文庫
2 years
小川洋子『約束された移動』#読了 小川作品お約束の、語り手が「執着する言葉」、あるいは「偏愛する言葉」。 読んでいる此方は、俗世のモヤモヤなど忘れ、 小説浄土へと、移動する。 気づけば徹夜して目がくらむほどの朝日
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北条文庫
3 years
【文學賞 2】#読了 中島らも『今夜、すべてのバーで』、吉川英治文学新人賞。 この小説が嫌いだというおじさんに、出会ったことがない。 僕含め世のおっさんのイイネを一身に受け輝き続けてきた、これぞ、不朽の名作。 さて、一杯やるか。 ただし、三杯でやめとけ。
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北条文庫
4 months
#文学フリマで買った本 さいっこうでしたー。 思えば僕ボーカロイドの仕事してた時、イベント出展のため、しょっちゅうTRCに行ってましたが、お客で訪れるのはほんと気楽。今日はただただ祭だった。 出展の皆様本当にお疲れ様でした。 では購入本をツリーで。
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北条文庫
2 years
奥田亜希子『左目に映る星』#読了 好きな作品なんですよねえ。純文の散文というよりは、わりとオチきっちり系なんですが、きっちり系なだけに、よーでけとる恋愛もの⁉︎です。 付箋祭なのは気にしないでくださいw僕たまに病的に貼って止まらない癖ある
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3 years
相沢沙呼『medium』#読了 遅ればせながら購入。本作、「伏線が凄い」というキャッチですが、徹頭徹尾「論理的」な作品で、そこに感動し、おそれいりました。論理なんて言葉は堅いので、宣伝には「伏線」がいいのでしょうが。 この本撮る時、下から光当てると、表紙絵がより鮮やかに浮かぶ
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10 months
津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』 尊敬する人達が60歳で逝ってしまう現実に触れ、もういてもたってもいられなくて、だから僕の周りの若手の人に、この本を勧めています。 松浦理英子さんをして、「魂の糧となる小説」と言わしめた、本書。 今読んで、と思うんです。歳とってからじゃなく
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3 years
青山七恵『みがわり』#読了 主人公の女子が、依頼主から頼まれ、死んだ人の伝記を書く話。 最近読み返したら、驚くほど誤読をしていると気づいた。なんせオチ、真逆のイメージで記憶していた。 この作品自体が「読者に身代わりの記憶を用意し続ける小説」だからだ。 再読して、本作の凄みを知った
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3 years
瀬尾まいこ『天国はまだ遠く』#読了 自殺しようと思って、ど田舎に着いた主人公の女子は、古い旅館で睡眠薬を飲み… この物語、映画も素晴らしい。 主演、加藤ローサ、チュートリアル徳井。 心疲れてる人、読書より映画、いいすよ。 主人公達のたたずまいに、観てるこちらが、救われます。
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北条文庫
3 years
【女子と文庫3】 村上春樹『パン屋再襲撃』#読了 腹が減った夫婦が、夜中にパン屋を襲撃しようと、中古の車に乗って、東京の街をさまよう話。車の後部座席には、散弾銃。 「女子と文庫」シリーズ、今日で写真ネタ切れですw 第二弾またそのうち。次は「男子と文庫」もいいわね
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北条文庫
3 years
『光のお父さん』#読了 著者マイディーさんは、ファイナルファンタジー界の大物ユーザー 普段会話の少ないお父さんとマイディーさんは、オンラインゲーの中で出会い、仲間として戦う。お父さんは最強「マイディー」が息子だと、知らない 文学として発明的に激オモロですよコレ。FF知らなくても大丈夫
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北条文庫
3 years
ピンチョン『スロー・ラーナー』#読了 春です、会社の雑務で読書スピード落ちてますw 先日の『競売49』ツイートで、ちくま文庫と新潮社版を読み比べてみて、「そうだ、かぶってる作品もう一個あったぞ」と気づき、本書を購入 やっぱ新潮社版、文章が心に入ってきやすい! 本書もしおり紐は、2本!
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2 years
朝吹真理子『流跡』#読了 魂なのか神なのか、の語りで一行目があり、一行目を受けて二行目が書かれ、そのノリでずーっと最後まで行くんですが、まじで何の話やねんこれ、なんですけれども、文章を追わずにはいられない。だってなんか凄い事言うてるから。という、文です。文。文の塊。魂の流転
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3 years
『バー・リバーサイド』『バー堂島』#読了 家で酒場小説を読みながら飲むのが、至福w 著者の吉村先生、サントリー宣伝部を経て作家になり、バー小説めっちゃ書いてはる。ライトな文体なので読みやすい。バーに来るお客の人生が語られていく内容。 中島らも作品と違い、登場人物皆、品よく飲みますw
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北条文庫
5 months
先日来ポストしておりますがわたくし西田書店のお仕事をしておりまして、今年社員一同、一生懸命に売り歩く一冊が、こちらです。 『水車小屋のウィル』スティーブンソンの人生の短編。 なんと、堀江敏幸さんが解説をしてくださったのです。 以下の西田書店書籍紹介ページにて、解説文が読めます。
@nishida_shoten
西田書店|創業100年目|神保町の小さな出版社
5 months
【書店様向け】5/15発売『水車小屋のウィル-新装版-』予約注文が始まりました。 水車小屋のウィル 著者:R.L.スティーヴンソン 翻訳:有吉新吾 解説:堀江敏幸 年月:2024年5月15日 ジャンル:小説 価格(本体1500円+税) 内容、解説は弊社サイトでご覧いただけます。
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3 years
【なつかしい文芸誌】#読了 『文藝 1965年11月号』。 なつかしいレベルじゃなく、僕生まれてない時代の国宝w 発売当時は定価150円。お正月に古本屋さんで、300円でゲット。こうして1965年と繋がる なんと綺麗な保存状態なのでしょう。持ち主のおじいちゃんかおばあちゃんの、本棚全部を見たかった
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2 months
『須賀敦子 精選女性随筆集』 川上弘美選 週末に読んだ本。 僕は須賀先生の、日本のことを書いてはる随筆が好きですが、 川上さんが選んだ、イタリアでの散文をあらためて読んで、すごさを思い知る。 60歳をこえてから、随筆を発表し始めた須賀先生。 回想が、現在の時間として流れる文章。
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3 years
川瀬七緒『うらんぼんの夜』#読了 めちゃんこ面白い。乱歩賞作家の凄み。民俗学的考察の徹底で、物語に登場する村の伝承がリアル。そらそう行動するわな、という人間の本質の怖さ。伏線を回収していく素晴らしい筋。「恐れ」入りました。 主人公はコロナ禍の超田舎在住のJK。これ多分映画化かしら
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1 year
『キョートリアル!自伝的チュートリアル』5/22発売。 チュートとリスナーさんの、20年間の、愛しの京都や日々の文章。 チュートの二人が、いくよくるよ師匠のように、お客さんと暮らしてきたから。こんな、泣ける本になりました。 書店、Amazon等で予約受付中です。全国の書店員さん、ぜひご一読を
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3 years
村田沙耶香『変半身』#読了 島の秘祭の話。 14歳になった女子男子は、祭の夜に秘密のエロ儀式に参加しなければならない… 同時収録の『満潮』。この作品の「潮」とは、AVの「潮吹き」の事。 本作、どの書評も崇高なのが違和感。文学は別に偉くない、本作、その辺のエロ漫画より抜けるし民俗学イイネ
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5 months
尾崎一雄『閑な老人』 若手の時は貧乏、歳とってからは体調。yo 人生ずっと負荷かかってこじらせおじさん尾崎先生の目線は、とっても正直。 嘘でもいいから売れるもん書きゃいいのに、書かない。 まあ流されて、わけわからんうちに今世終わるより88億倍イイネと思う。 貧乏小説『華燭の日』が好き
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北条文庫
3 years
ジョージ・ソーンダース『短くて恐ろしいフィルの時代』#読了 「リンカーンと霊魂」の著者の、新発売の文庫。 一人しか住めない内ホーナー国と、大きな外ホーナー国。外ホーナー人のフィルは、内ホーナー人に対し、差別を強いる。 この小説、すべてが今の時代を皮肉る暗喩なんだなと。すごい発想力
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2 years
三島由紀夫『金閣寺』#読了 おかんから貰ったハードカバー、50年前発行の第三十版。 本の裏にローマ字で、おかんの旧姓がサインしてあって、思わず見入った。本を売る気がなかったのは勿論のこと、本に、彼女の人生が乗っかっている。 本書、母はビニールカバーをかけて保存していたので、ほぼ新品
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絲山秋子『ニート』 2005年の短編集。どれも、とっても繊細で、胸がいたい��� 昨今は「芸術家志望」含め、「堂々と働かない登場人物」の話が少ないなあと思う。 小説に限らず、芸術やってる人のポストを見るのが好きだし、生きる励みになる。おっさんになったからではなく、昔からそうだ
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北条文庫
3 months
奥泉光『石の来歴』 このアカウント2年もやっていると、愛着もわいてきまして、 自分の好きな小説、自分の血となり肉となった小説を、ここで全部言っておきたい、死ぬ前に。などと考えるわけです。 で、本作。奥泉先生の作品全然ポストしてなかったと気づきました。不覚。
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3 years
ブコウスキー『パルプ』#読了 急に宇宙人出てくる探偵物語。 なんせ笑いを取ろうとしてくる。台詞回しと間が「ごっつええ感じ」松本今田の料理コントに近い。要所要所で本気でフイタw 芸人作家が文学賞狙うなら、この路線ではないか 掌編集『ありきたりの〜』は、偉そな教訓など皆無の、良質な作品集
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3 years
【文學賞3】#読了 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』 三島由紀夫賞。 人物+時間軸+並行世界の図を描きながら読むと、楽しい小説。 哲学書もゲンロン連載も毎回楽しみ。村上春樹さんが「頭のいい人は、一度は小説書くが、小説の思考速度は遅いので、やがて卒業する」と言ってる。まさに東先生だ…
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3 years
吉村萬壱『哲学の蠅』#読了 吉村さん自身の生い立ちを紐解きながら、とっても丁寧に、小説作法や「健やかに生きる考え方」を伝えてくれる一冊。ただしその具体例は常軌を逸しているので考えだけ頂くw そんな吉村先生が教師時代、どんなバグった倫理の授業をされていたのかが知りたいし、是非受けたい
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丸谷才一『文章読本』#読了 作文の、コツ。 これをひらきながら、今日もツイートしています。 古本屋に行くと、こんなにも綺麗に大事に保存していた、元の持ち主の、じいちゃんばあちゃんの姿が浮かび、買っちゃうわけです
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2 years
吉本ばなな『ハチ公の最後の恋人』#読了 時節柄、今村夏子さんの『星の子』が巷で取り上げられると、本作も思い出す。 「実家が宗教をやっていて、明日の儀式に参加しろと父親かどうかわからない男に言われて、私は家を飛び出した」 ただし本作、宗教批判という趣きではない。霊魂と恋と喪失の物語
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向坂くじら『犬ではないと言われた犬』 ぐいぐいぐい文章が迫る。 さまざまな主題を軽やかに、おもしろでつむぎつつ、「国語」に関しては必ずガチ、論理的な上に、熱い。という散文集。 詩人であり国語の先生・向坂さんは、全編をとおして、多様性と、「覚悟」をうたう。 犬だと言い張れば犬だし、
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3 years
『ヴォネガット全短篇1』#読了 ここまで道徳を正面からうたう作家て、今はいないですよねえ。いないのは、世の中、正義や善であふれてて、わざわざ善小説が、必要ないから? んなワケはないので、「今風」にかっちょよく、善をうたう、純文学が、読みたい。久々に横道世之介読むか 皆様あけおめです
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『競売ナンバー49の叫び』#読了 ピンチョン解読してるだけで今世終わるw ちくま文庫版はムズい。新潮社版(赤い方)の巻末「物語を理解するための手引き」が、とても役立ちますたw で新潮社版は、しおりヒモが2本ついてて、1本は読んでる箇所に。もう1本は、巻末の手引きに挟む。素晴らしい仕様
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カネッティ『眩暈』#読了 主人公のおっちゃんがかわいそうでしゃーない物語。人と絡むなよ、もう。1ページ目、なんと孤独で幸せだったことか 全文章が熱い。熱いまま行く大長編。熱い文章って普通飽きるけど、飽きさせないのは、作者の知識量、のさりげない見せ方 本作26歳で書いたんすか…白目
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堀江敏幸『中継地にて』 待ちに待った回送電車シリーズ6。 中継地の踊り場で、窓から曇天の空を眺めながら、結論を急がず、並列の思考で今を保留さえすれば、あなたも僕も堀江ヲタw 装丁まで保留にされるから、シリーズ表紙全部似ててどれが新刊かわからない、さすが堀江本
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川上弘美『真鶴』#読了 「歩いていると、ついてくるものがあった。」 で始まる極上の名作。 関西出身なもので、真鶴町が実際にある事を大人になって知り、感動したし、車で行ったw 目に見えないものを、自然に受け入れるのが川上文学。 僕も見習って、不思議なことがあっても、一緒に暮らしている
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3 years
堀江敏幸『河岸忘日抄』#読了 主人公の男性は、フランスの河岸に繋いだ船の家に住んでます。ノマド。船の中には家具もあり、一人で読書して暮らしてる で退屈な物語かと言うと、退屈じゃない。 なぜなら文章が豊かだから。船で考え事しながら孤独に生活する姿を、芳醇な文章で、堀江版ノマドランド
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3 years
ケズナジャット『鴨川ランナー』 #読了 なんて淡麗な純文学でしょう、超のんびり読んだ。鴨川デルタにいる気分。 この小説は構想何年なんだろう。アメリカから日本に来て、すごい年月をかけて日本人より日本語を手にして、推敲されたんだろう。 何かにここまで、僕もうち込もう。影響うけた
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2 years
今年の夏は、久しぶりに愛媛•松山で暮らそうと思います。 松山サロンキティにて。後日電子書籍写真集にします、Kindle Unlimitedの人は、閲覧無料 文庫女子写真集シリーズその1 ひめキュンの彼女達が読んでいるのは、 岡本かの子作品集 高村薫『黄金を抱いて翔べ』 小川洋子『口笛の上手な白雪姫』等
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『ブコウスキーの酔いどれ紀行』#読了 朗読会等、いろんな町へ行った日々を綴った紀行文。 エッセイなので、小説と違って、ブコウスキーは「自分の思い」を書いているわけで、小説のように「茶化せない」。するとどんな文章になるかと言うと、めちゃくちゃ真摯です。 彼の純粋さがバレている。
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安達茉莉子『毛布 - あなたをくるんでくれるもの』 この作家さんの書籍、これまでも読んでじーんとしたんですが、こうやってプレゼントでもらうと、ひときわ嬉しい。 ちなみにこれは三軒茶屋twilightの贈りもの包装。 twilightそのうち、すばる滝口悠生連載でも登場しそう
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【文學賞 4】#読了 酒見賢一『後宮小説』、ファンタジーノベル大賞。 先日の『ジュリアン・バトラー』ツイートの後、本作を読み返したくなり、再読。 昨日のツイートの『鉄塔武蔵野線』や、『バルタザールの遍歴』などもこの賞の受賞作。 島田雅彦さんは昔「ペンネームで応募を考えてる」と言ってた
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保坂和志『小説の自由』#読了 小説とは何か?の本であって、小説とは〇〇だ。の本ではない。最初から最後まで、小説とは何か?を言ってる本。 だが冒頭の、小説とは?の章と、最後の小説とは?の章では、小説とは?の問いに対する自分の思考が、全く違う。というような本。という感想。面白かった
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開高健『裸の王様』 絵画教室を開いている男と、そこに習いにくる子供の話。 子供たちとのなにげない日常から、どんどん物語が展開していく。 人間の複雑さは、何も大人だけじゃないから。 開高作品の酒や魚の本も最高ですが、小説こそ深い
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梅崎春生『怠惰の美徳』 荻原魚雷 編 梅崎春生がこんなにもユーモア満載の、屈託のない人だったとは。 お父さんも手塚治虫先生みたいに金持ちになってよ、と言う息子とのやり取りなぞ、最高である。 そして時代にとても敏感な人だったんだなあということもわかったエセーだた 文章自体は、そら神
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『ある一生』 2019年発売の本。 まだコロナ前で、映像や写真の現場で走りまわっていて、本を読むことを忘れていた時期。 山で暮らす、ある貧しい男の一生の話。 『水車小屋のウィル』のよう。 やはりこういう『河岸忘日抄』的=おじさんの孤独文章
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沼田真佑『幻日 木山の話』 8つの短編集。 群像連載時は、連作とはわかっておらず、沼田さんはなぜ禁欲小説を書いてるのかと思っていた。 今回読んで、8作目の『ながれも』に向かっていく流れがすごい。『影裏』でおなじみ、あの自然描写が、本書の核として、在る。 こりゃまた何か賞とるなあ
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野々井透『棕櫚を燃やす』 #読了 余命一年の父と姉妹。設定はそれだけ。 オチもへったくれもない。余命一年と最初に言ってはる。 設定それだけで太宰治賞を取るのは、文章が天才だから。 言語化されたことのない感情。それを文章として発明し続ける本作。 女の人生と、死についての文、震えました
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北条文庫
4 months
今日も元気だっ #にっぽん本屋紀行 京都をめぐってきました。 河原町丸太町の誠光社さんで『野川』ゲット。 恵文社さんのブックカバー好きです。 恵文社さんのある一乗寺に行ったら、学生に混じって珍遊ラーメン定食を食すが、学生たちのように、唐揚げやチャーハンまで全部平らげるのは、無理だw
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北条文庫
3 months
京都・古書善行堂 #にっぽん本屋紀行 銀閣寺そばの本屋さん。店主・山本さんの書籍でも、夏葉社・島田潤一郎さんの書かれたエセーでも、善行堂さんのお話が出てくるたび、「どんなお店だろう」と想像を膨らませていた。 やっと訪ねることができました。
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北条文庫
7 months
辻原登『ジャスミン』 再読増えてます。本作も10年以上ぶりの再読。 文學界で連載されていた頃は、壮大な話すぎて、ぜんたいがわからなかったのだけれど、やっと古書で発見して読めたです。 阪神淡路の地震も、発生時から描いている作品。 抑制のきいた語りで、皆の悲しみを背負ってるかのよう。
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北条文庫
3 years
読書姿は写真映えするし(紙がレフ板効果)、たまに一生心の支えになる一行に出会うし、本いいよ、というツイートw 【女子と文庫1】 写真で紹介、古井由吉『杳子(ようこ)』#読了 僕は最初この漢字、ようこと読めなかった。神経を病むJDと、男子の話。青春。芥川賞受賞作。読みやすい。超絶繊細物語
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北条文庫
3 months
京都・誠光社 #にっぽん本屋紀行 このお店を訪れるといつも思うのですが、こういうたたずまいの撮影スタジオがつくりたい。 小説『水車小屋のウィル』販売していただいております。 そして売れているとのこと! ありがたいです 涙 平積みコーナーを撮影させていただきました。
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北条文庫
3 years
徳島文士の文芸誌『巣』 #読了 徳島の町の作家達の作品集、という圧倒的な「実存」。実存の塊。扉や特集の写真も味わい深い 実存だし現代の民俗だから、読んでいるうちに何かが立ち上がってくると思って読んだ。やはり各頁からもくもくと上がっていた この1週間、鞄の中に徳島がいた。嬉しかった
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北条文庫
3 years
松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』#読了 一通り読み、なんせ知らない町々のお話なので、この本だけ本棚に仕舞わず、暇があるとネットで町の地図や情報をググり、読み返す一年だった。 読みながら、自分の人生を見つめちゃう本。つまりそれって、旅してる時に思う気持ちだなあと
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北条文庫
2 years
山崎ナオコーラ『かわいい夫』#読了 夫婦エセー。 仕事は家族のためにする訳ではないと断言する山崎さんは、書店員の夫に、自分が知り得た出版内輪話を話さない。 夫も私も、社会に参加するために働く、という概念、めちゃ同感。 仕事は仕事、家族は家族。 『美しい距離』も購入。読むのたのしみ
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北条文庫
7 months
多和田葉子『飛魂』 多和田作品で実はこれがいちばん好きなのです。 ほんでこの講談社文芸文庫、乱丁が前代未聞w こんな綴じ方になってる本見たことありますかコレ。 このページは追えない文字を補完しようと、脳内で文章を作って読み返すので、特に再読箇所になっとるw
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北条文庫
1 year
奥山淳志『動物たちの家』 #読了 みすず書房。 犬と暮らす私としましては…泣くに決まっとるがな。こんなもん。愛とは何ですか。僕は答えれません。本書にはその答の瞬間がある。時に動物へ、片想いに終わっても。 静かにひそやかに、光と影と、庭と、犬、犬、鳥の文章。生きものたちの、命の文章
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北条文庫
11 months
『列』#読了 列、前に並ぶ人間は蹴落としたい。フリーレンの、人間を黄金に変える魔法を使う悪魔みたいに、完全な悪というわけでもない。そこが人間らしい。読む者皆に当てはまる、中途半端な悪意。せこさ。この、読む者に当てはまる主題というのが、純文的「自意識からの脱却」だろう。確かに傑作
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北条文庫
8 months
ちょこちょこと関西倉庫を整理中。 古書店を始めたら、皆さん来てくださいw (ずーっと自分が本屋におる状態を作れないと、やりたくないから、開店に時間がかかっとるわけです。人生はややこしい) 人それぞれの暮らしに合う本を、用意したいと思うです。文芸誌も30年分ある。
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北条文庫
2 years
犬の本棚。#読了 柴田元幸翻訳叢書シリーズの短編を再読しようとして、脱線し、家にあるわんわん物語たちが気になった次第。 もちろん小川洋子犬エッセーとか浜田マハ作品とか、並べ出したらキリがないやつ。
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北条文庫
2 years
山下清『日本ぶらりぶらり』#読了 これを読んで、ヨーロッパ編も速攻でポチった次第。 ぼ、ぼ、僕はおにぎりが食べたいんだな、でおなじみ、昭和の天才画家・山下先生ですが、まあほんとに、文章も天才です。こんな文章誰も書けない。一冊の中に、表現の発明が1000個ある。
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北条文庫
2 months
梨『6』玄光社 ホラー短編集。 こわかったw ドキーッ!て心臓とまるかと思う文章表現があったり、民俗話があったり、 読み物として凄かった。 本書、紀伊國屋で最初に見かけたんですが、独立系の書店でも、取り扱っているのを見て、ずっと気になっておりました。
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@hojobunko
北条文庫
8 months
納屋文庫。 実家に帰ったことを機に、やっと行けた、土日しか開いていない、播州最重要書店、納屋文庫さん。 この虫喰いゼロの、初版の、帯完璧保存の、数々。 またツリーポストしますが、姫路高砂加古川の人、ここ行かないの人生の損 店内灯油ストーブあったか天国 全部感動
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北条文庫
9 months
幸田文『崩れ』他 幸田文学をポストした事が無かった、それに気づいた 『崩れ』は何度読み返したことか 崩れとは、山の土砂崩れのことです そんなことに惹かれたおばあちゃんは、幸田先生だけ。しかも世紀の名文。 『おとうと』の、生きる寂しさも、凄まじいです。これ読むとしばらく立ち直れない
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北条文庫
6 months
神保町・西田書店は、副業がお坊さんの社員がたくさんいるもので、会議の合間に、いつもありがたい話をもらうわけですw 生きてる意味を考えさせてくるので読書したくなる。 堀江敏幸『曇天記』サイン入り。 西田の会議の合間に、SOLIDAの堀江先生の棚に行ってゲット。 このお店撮影オッケーですって
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北条文庫
4 months
なんの神様からのサインなのか、ご先祖からのメッセージなのか、ちょうど先週、紙の本買いましたw バーと言えば止まり木 そして今夜飲み会あるという。雨やんで
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@Shueisha_int
集英社インターナショナル
4 months
5月13日は「#カクテルの日」です。『BAR物語』は17年にわたって北海道から沖縄まで200名を超えるバーテンダーを取材して得たエピソードが綴られていますが、著者の川畑弘さん曰く、良いバーかどうかはむしろノンアルコールのカクテルを頼んだ時の対応で分かるそうです。(編集EM)
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北条文庫
3 years
夏目漱石『こころ』蒼井優 版 写真の限定カバー版も好きです。 写真を撮るのが本業で、昨日も現場だったのですが、 現場の合間に、試しに、モデル女子達に文庫本を持ってもらって、写真撮影をした次第。 思うところあり、TikTokならぬ「女子と文庫」写真で書籍紹介ツイートを、明日してみようかと
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北条文庫
2 years
絲山秋子『袋小路の男』#読了 小説家になりたくて歳食っちゃった男子と、その男子を好きで追い続けるバリキャリ女子。 2004年の作品なので、男子のみじめさが実存で、せつない。 今ならこの男子なら、snsやYouTubeおしゃバズからのKADOKAWAで一冊目出版パターンで暮らせちゃう。副業でWEBデザイン等
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北条文庫
2 months
『土左日記』 単行本を持ってるけれど、堀江先生の文庫本あとがきに惹かれて購入。 なんせ文章のゆらぎに、現実世界が消える。 この暑さの中、営業と会議が続いてバテているが、 本書をひらけば、一瞬で文章の波にたゆたえる。 風呂に入り、クーラーに当たり、続きを読む。 救われる
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北条文庫
2 years
滝口悠生『水平線』#読了 壮大な読み物。語り部に、硫黄島の話を聞いた感覚。阪神淡路大震災の話を、震災センターで語り部のお母さんに聞いた時のような感覚。全国の図書館、ぜひ置いてと思う。 この大長編なら人物表がある方が、のんびり読めますねえ。じゃないと誰が誰か忘れる、水平線の彼方に。
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北条文庫
3 years
小林秀雄『私の人生観』#読了 随筆集。『処女講演』の項、笑う。講演会の仕事を受けようにも背広一つない小林青年は、志賀直哉先生に服を借りにいく。しかし先生まわりの服、全部でかい。名だたる文豪総出演で、エッセイというか、超リアルな日本文学史。 表題作たる講演会録『私の人生観』は圧巻哲学
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3 years
松田青子『おばちゃんたちのいるところ』#読了 落語や歌舞伎の演目をモチーフにした、様々な幽霊が登場する短編集。 先日読了ツイートした『雲上雲下』にしろ、川上弘美さんにしろ、「この世のものではない民話もん」作品の、虜です僕は。 松田さん受賞㊗️です、『クズハの一生』、泣きました
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北条文庫
5 months
乗代雄介『十七八より』 先日のポストのフローベールから、「語り手」について気になり出し、 「独特な語り手ポジション」たる本作を、日曜日つかって再読しとりました。 このアカウントで今まで一番ツイートしたの、堀江作品か乗代作品だと思われます。
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北条文庫
3 years
井戸川射子『ここはとても速い川』#読了 関西弁の男子が一人称で、児童養護施設での暮らしを綴る話。 語り口はデビュー当時の柴崎友香作品のよう。 関西弁の子供台詞はぶりっ子感が出やすいが、作者はそれを抑えて、作品がしみったれるのを防いでいる。受賞おめでとうございます㊗️
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2 years
高橋弘希『指の骨』#読了 砂川文次さんの戦線小説も専門的ですごいが、本作は「一般兵目線」だから、せつない 「自衛隊でもない、なーんもわかってない、付け焼き刃の人間が戦線に出たらどうなるか」のリアル 有事になれば自分もこうやって地獄に飲まれていく。終戦記念日前に、これこそ夏の一冊
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北条文庫
5 months
『ザ・ロード』 働きながら移動するのはホーボー(hobo) 社会からドロップアウトして移動を続ける人はトランプ 移動も労働もしない人はバム 若きジャックロンドンは、トランプ!w 今回は火を熾す訳でも、犬の話でもなく、ジャックロンドン節炸裂のストレイトエセー 生きる過酷を選ぶ作家の太い散文
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北条文庫
4 months
加古川「されど…」 #にっぽん本屋紀行 『水車小屋のウィル』販売していただいております。 うちの母親だって、店主の節子お母さんだって、Xはややこしいのか、使わないので、僭越ながら僕がポストしますw 今じゃ手に入らない、島田さんの情熱こもった夏葉社のお宝ブックレットが読める(非売品)。
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北条文庫
1 year
高砂に「匠工芸」あれば、加古川に古書店&イベントスペース「されど…」あり。 「されど」の由来は、柴田翔『されど われらが日々ー』。第51回芥川賞受賞作。 店主・節子お母さんの青春。 お店もお母さんも播州もうちの犬も、全部最高。 柴田翔文学全集を買ったので、後日読了ツイートいくます
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アーサー・ゴールデン『さゆり』#読了 外人男性作家さんが、よくぞここまで祇園内部の取材をされたものだなあと思います。 しかもこの小説、舞妓さんの一人称(!) 例によって、原作がいいので、映画は観ていないが、そろそろ一回観たい。
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1 year
水上勉『霊異十話』 #読了 「日本霊異記」、鴨長明の「発心集」から不思議話10作品を、現代語意訳する短編集。 1977年〜78年オール讀物や小説新潮に発表した作品をまとめたもの。 けど、どの作品も娯楽読み物に思えない。ストーリーより、ただただ、切ない文章がせまってくる。 人が生きる切なさ
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4 months
今日も元気だ #にっぽん本屋紀行 神戸・元町1003 『エンタメ系ライター』の本でお世話になった、江弘毅さんやスズキナオさんの著作もありました。 今回もいろいろ買えて満足。 1003の近所の来々亭ラーメン炒飯定食を食す。店主のおっちゃん「はい900万円ね。ありがとう。また明日」 明日もおいでとw
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3 years
井伏鱒二『川釣り』、ブローティガン『アメリカの鱒釣り』#読了 日米釣り本フェア。 鱒と釣りの字がゲシュタルト崩壊しそうw 鱒二の釣り本が面白かったなあ。 ブローティガンは『愛のゆくえ』はいい小説だったけど、本作は「アメリカの侘び寂び」が、いまいちわからぬ…これ米国では大ヒット作
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3 years
『小説新潮2021年12月号』#読了 日本ファンタジーノベル大賞 藍銅ツバメ『鯉姫婚姻譚』 主人公の男の家の池で暮らす、鯉ならぬ、人魚の話。 「はかなげニッポンむかし話感」が大好物の僕は、冒頭ですでに切なくなった。 誌面は冒頭のみ掲載。これ後半戦だいぶ泣かされそうな予感。 単行本、早よっ!
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2 years
クラフト•エヴィング商會『おかしな本棚』#読了 吉田浩美さん吉田篤弘さんコンビによる、自宅の本棚紹介という体の、書籍たちの紹介。これぞキュレーション。 「書籍は処分せず、持っていたら、いつか自分の人生を助ける」と教えられる。 本って、処分した事の後悔はんぱない。絶版は特に。
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福永武彦『世界の終り』 #読了 心こわした妻が見る世界はバグっていて、 妻からしたら、夕陽が燃えて、世界の終りにように見えている 凄まじい文章。 でもバグっているはずが、沁みる。それは今の時代自体が、ネジ飛んでるからじゃないのかしらん 春、久しぶりの文庫女子写真ツイート、きょんさん
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5 months
伊藤たかみ『フラミンゴの家』 たびたび読み返してきた一冊。 離婚して独身の男の元へ、夏休みを利用してやってくる小学生の娘。 元奥さんは末期癌で入院中です。 あまったるくない小説。 伊藤作品には、読み手を油断させておいて、そっと置いている一行がある。 だからノーガードで泣かされる
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