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石花うめ@「サロメ座の華」発売中

3 months

【連載開始】タイトル「透明なままの恋」可愛くて甘酸っぱい夏の思い出を、翔と姫奈と一緒に作りませんか？基本的に毎日18:00の更新です！ (お盆休み中は18:00と21:00の二本投稿を予定！) #拡散希望 #小説　#小説が読めるハッシュタグ #小説宣伝です　#恋愛小説

第1話 - 透明なままの恋（石花うめ） - カクヨム

【完結保証】わがままJK×クール系イケメン─少し不思議なピュアラブ物語

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11 months

「離婚しよ」今朝。ニュースを見ているとき、妻が唐突に言った。「嘘だろ…？」予兆は無かった。俺は金持ちじゃないが、必死で働いて君と息子を養ってきたのに。「理由を聞いてもいい？」妻はテレビを指差す。「私、大谷と結婚するもん」「アホか。それなら俺は橋本環奈と結婚するわ」

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2 years

近所の回転寿司に行ったら、値段が倍になっていた。円安のせいで価格高騰が抑えられないらしい。店長は困り顔だった。赤字が膨らんでいるんだろう。アルバイトの人数も日に日に減っていった。ある日その店に行くと、出血大サービス中らしく、赤身が安売りされていた。店長はおらず、店は翌日に潰れた。

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2 years

「入れるよ」「うん」「まずは一本」「うん」「ちゃんと入ったね」「まだ入るかも」「じゃあ、あと二本入るかな？」「二本は多いかも」「まあ、折れなきゃ大丈夫だよ」「あ、入った」「じゃあ、振るね。おりゃー！」「強く振りすぎだって！」「大丈夫。ほら出てきた」「よかった。これで字が書けるよ」

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2 years

「明日天気になーれ」靴を飛ばしたら、前を歩いているお兄さんに当たってしまった。「ごめんなさい！」お兄さんは僕の靴を拾い「早く帰りなさい」と言った。反省してすぐ帰ると夕立が来た。「危なかったー」テレビをつけると天気予報がやっていた。『明日は快晴です。ある少年が靴で占ってくれました』

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11 months

「ステータス」 #140 時小説　#小説 #ショートショート　 #SS #小説が読めるハッシュタグ金持ちと結婚したところで、幸せとは限らん。と言いたいけど、大谷さんは多分めちゃくちゃ性格良いから、どんな女性でも幸せにしてしまいそう。

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11 months

最近、隣の部屋から犬の鳴き声が聞こえる。ペット禁止のアパートなんだが。特に夜に激しく鳴くので、晩飯どころではない。痺れを切らした俺は隣の部屋を訪ねた。だが、そこに犬はいなかった。居たのは、男と、首輪をつけた女。「まあ、程々にしろよ」一件落着。さて、今日の晩のおかずは…

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2 years

歩いて面接会場に行く途中、信号に引っかかった。急いでいるのに全然変わってくれない。仕方ない、スマホゲームやるか。あ、新イベントだ！クエスト進めよう！「よし、クリア！」気付けばもう夜だった。「あ…面接すっぽかした」絶望的な気持ちで信号を見る。真横の看板には「押しボタン式」の文字。

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2 years

「ムーンショット計画って知ってる？」「知らん」「2050年までに、人が脳、身体、空間、時間の制約から解放された社会を実現するっていう、内閣府主導の計画だよ」「都市伝説だろ」「いや、内閣府のHPにも書いてあるから」「お前うるさいぞ。俺は今、新作のVRゲームしてんだから、話しかけるな」

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10 months

「明日から来なくていいよ」社長に言われた。どうやら俺はクビらしい。後日、自宅で大人しくしていると、最新ノートパソコンが届いた。誤解してた。出社しなくていいから、リモートワークしろってことね！中には手紙が一通。『これは餞別です。新しい職場でも頑張れ』やっぱりクビじゃん！

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2 years

片想いの彼の気を惹きたくて、金木犀の香りのシャンプーを使ってみた。隣にいる時、しきりに髪をなびかせて香りをアピール。しかし彼は何も気付いていないようだ。「今日の私、何か違うと思わない？」「やっぱり髪の毛切ったんだ。道理で可愛いと思った」髪は切ってないのに。そういうところがずるい。

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2 years

空手の師匠と試合をしている。75歳の師匠は、未だに無敗だ。高校生の僕と同じくらい強い。「そろそろ本気を出すかのぉ」師匠はコルセットを外し、床に落とした。これ少年漫画でよくある展開だ！僕が身構えた時、師匠は腰を押さえて倒れた。「師匠⁉︎」「うぅ、己に負けた。でもお前には負けとらん！」

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2 years

気になる女の子に誘われ、初のデート。しかし、僕が水族館に行こうと言うと動物園に連れて行かれ、予約した和食は断られて中華になった。僕の計画は丸潰れ。帰りの電車でニュースを見た。僕が行こうとした場所で事故が起きたらしい。まさか。試しにキスをしてみたら彼女は笑った。「そのキスは予想外」

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2 years

私の友達はいつもスマホを見ている。今日は遊園地に来たけど、彼女は私と目も合わせない。「アトラクション乗ってる動画撮ろう。SNSに載せるから」彼女が言うので私も一緒に乗った。その後、彼女はまたSNSに夢中になっていた。「今日は楽しかった！」と彼女は言った。楽しかったのは私との時間？SNS？

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2 years

クラスで孤立している女子に告白するという罰ゲーム。なんと本当に付き合うことになった。実は、僕は彼女のことが少し気になっていた。一年経ち、「あの告白は罰ゲームだった、ごめん」と伝えると、彼女は笑った。「私も、告白された人と卒業まで付き合うっていう罰ゲーム中なの。もう罰じゃないけど」

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2 years

「時効だから言うわ。私、浮気したことがあるの」婆さんは布団に横たわり言った。「罰が当たったのね」「俺も浮気した。時効だから言うけどよ」俺が言うと婆さんは笑った。「あの世でも仲良くできそうね、私たち」それきり動かなくなった。すまん婆さん。毒を盛ったのは俺だ。時効だから言うけどよ。

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2 years

多忙な先生の負担を減らすため、この小学校では採点ロボが導入された。テストの採点をしてくれるので、先生は大変重宝していた。「それではこれから、ロボの採点したテストを見ながら、復習します。まず一問目。1+1=11です」「はーい」機械はミスをしないと、先生はいつも言う。だから生徒にも好評だ。

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2 years

飲屋街を歩いていると、キャッチに絡まれている女の子がいた。真面目そうな子で、キャッチの誘いを断れずにいる。「お店行こうよ。さわりだけでも話聞いて〜」すると女の子はついに痺れを切らした。「絶対に許しません！」「そう言わずに〜」「先程から、さわりの使い方を間違えています！」そっち⁉︎

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2 years

「閉店セール」 #140 字小説　#小説 #ショートショート #怖い話アルバイトか、店長か、それとも… 今日、回転寿司に行ったら、一皿150円でした。値上がりエグすぎる泣

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2 years

彼女と2人で自宅ハロウィンパーティー。彼女はとてもシャイだが、僕が土下座で頼み込んだら露出の多い猫のコスプレをしてくれた。「うぅ��。これ、恥ずかしい…」「可愛いよ！じゃあ上目遣いであのセリフ言ってみて？」「う、うん…おっ、おかしてくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ！あ、噛んじゃった」

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2 years

今日も俺は荷物を運ぶ。冷凍便の大きな箱を車でクライアントに届け、報酬を受け取る。箱の中身は分からない。ただ生きるため、何も考えず運ぶ。カーラジオは「最近行方不明になる幼児が多い」と言う。気の毒なことだ。でも俺にはそんなことに構っている時間はない。さて、午後からも仕事だ。頑張ろう。

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2 years

「今日コオロギかよ！」「わたしコオロギ好きだよ」「オレ、カブトムシの方がいい。コオロギあげる」「やったー！今度ワームあげるね」生徒たちが騒いでいると、先生が「静かに」と言った。「皆さん手を合わせて」「いただきます！」先生は泣きながらコオロギを飲み込む。「今どきの子どもは逞しいわ」

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2 years

俺は迷子のペットを探す仕事をしている。ペットにはチップが埋め込まれており位置情報が分かるので、その識別番号を自分で検索して捕獲するのだ。今日は依頼された犬を見つけた。だが俺の言うことを全く聞かない。「くそ！」首元を掴んだ時、俺の脳内で上司の声がした。「1001番、乱暴はやめなさい」

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2 years

僕は人類の歴史博物館に来た。「昔は顔を隠すブームがあったんですね」僕が尋くとガイドは答えた。「はい。その結果、会話が困難になりました」「だから文字による会話が主流になったんですか」「そしてアイコンタクトが不必要になり、顔が要らなくなりました」へえ、僕の先祖は生身の人間だったんだ。

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2 years

僕の友達は賢い。何事もエビデンス重視で考えるから、殆ど間違うことがない。そんな彼が今、珍しく悩んでいる。「どうしたの？」と聞いてみた。「俺、彼女にフラれたんだ。『遠距離恋愛は寂しい』って言われたから『それってエビデンスあるの？』って訊いただけなんだけど」僕は時々、彼が心配になる。

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2 years

朝、私の家に冷凍便が届いた。頼んだ覚えはない。開けてみると、一輪の花と手紙が入っていた。彼の愛がこもったラブレターは、「言葉には鮮度というものがあると思うので、書き終えた瞬間に送りました」という言葉で締められていた。直接言ってくれればいいのに。私はリビングに戻り、彼を抱きしめた。

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2 years

スイミーが大きな魚を追い払った後、スイミーに憧れて体の色を黒くする魚が増えました。みんなが目になりたがり、群は統率を失いました。そこに大きな魚が襲ってきます。「もうダメだ」逃げ惑う魚たち。そこに一匹の魚が現れて言いました。「僕が目になるよ」彼は群で唯一、真っ赤な体をしていました。

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1 year

最近、主人がおかわりをしなくなった。以前は毎食3杯飯だったのに。「血糖値が気になるし、おかわりは控えるよう医者に言われてるんだ」しかしある日、私は目撃した。主人が自分でご飯をよそう時、3杯分のご飯をギチギチに押し込んで茶碗一杯分に収めるところを。悪いのは体調じゃなく頭だった。

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2 years

授業中。机にガタンと頭をぶつけた僕は、みんなに笑われた。穴に落ちる夢を見ていたのだ。調べてみると、これは運気の低下を表す悪い夢らしい。僕は補習を受ける羽目になった。運が悪いと思ったら、補習の教室に片想いのAさんがいた。「穴を掘る夢見てたの、私」と笑う。夢でもAさんに落とされるとは。

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2 years

「私のどこが好きなの？」尋ねてみると、彼は「顔と胸」と答えた。「ルックスを褒められるの嬉しい！」私は彼の正直なところを尊敬している。だって私は、自分の気持ちを正直に言えないから。「私のこと褒めてくれる、君の優しさが好きだよ」イケメンだから付き合ったけど、最近は別れたくて仕方ない。

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2 years

好きな女子とテスト勉強をしている。気付かないかな？僕が教科書の「I」と「love」と「you」にだけ線を引いてるの。気付かないか。彼女はたくさん線を引く派みたいだし…いや待て！線が一箇所だけ引かれていない！その単語は「肉」…？ミート…ミートゥ…Me too!?目が合った瞬間、二人のお腹が鳴った。

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2 years

自殺を考えている僕の元に殺害予告がきた。どうせ死ぬんだしと思っていたが、人に殺されるのはなんか嫌だ。身辺の警戒を徹底し、警察にも通報した。捕まった犯人を見て、僕は愕然とした。犯人は僕の親友だったのだ。「お前に自殺してほしくなかった」と微笑む彼。悪魔にも天使にも見える笑みだった。

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2 years

彼女との初デート。集合時間は明日の朝9時になった。10分前に着いた方がいいか？でも、早すぎても気を遣わせるし…葛藤の末、9時ジャストに着くと決めた。当日、僕が集合場所の真下のマンホールから登場すると、はるか頭上から彼女の声がした。ヘリコプターのハシゴから降りてくる彼女の姿が見える。

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2 years

僕が勤めている会社に、仕事のできる新人が入社した。彼は俗に言う「効率厨」だ。仕事は人の倍こなすが、休日の飲み会や昼休みの雑談には一切参加しない。彼曰く「無駄なことに脳のリソースを割くのはもったいない」とのこと。そんな彼が入社して五年経った。さすがに社長の名前は覚えないとまずいぞ。

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2 years

辛い事を忘れられる薬を入手した。最近就職活動が上手くいっていない僕は、その薬を飲んで寝た。目が覚めると知らない部屋にいた。あれ？僕は誰？戸惑っているとお母さんが部屋に来た。「ねえ、僕は誰？」「なに言ってるの！あなたは恋王(コイキング)でしょ！今日も面接があるのよね？支度しなさい！」

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2 years

日光東照宮について作文を書いた。「僕がすごいと思ったのは陽明門の逆さ柱だ。昔の人は『建物は完壁になった瞬間から崩壊が始まる』と信じていたらしく、一本だけ柱の模様を逆にしているらしい…」っていう書き出しにしたけど、漢字は正しく書こうって注意された。ちゃんと学んだ事を活かしたのにー！

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2 years

「フリシャー」 #140 字小説　#小説 #ショートショート昔からクルトガばっかり使ってるけど、フリシャーを使ってみたいと思ったときもあったなークラスはだいたいクルトガかフリシャーで半々だったイメージ。

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2 years

永遠に味の消えないガムが発売された。一個千円だが、一日の食事代と比べたら案外お得だ。最近、近所で餓死が増え始めた。そうまでして噛むのはアホだ。僕は噛んでいたガムを紙に吐き捨て、ご飯を食べ始めた。あれ？何を食べてもミントの味しかしない。一生ミント味だけなんて…もう何も食べたくない。

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2 years

女の勘は鋭いというが、異性の変化に気付く観察眼は男にもある。現に、今日のお前が妙にソワソワしていることに、俺は気付いている。「男か？」唐突に聞いてやった。「なんで分かったの⁉︎」と慌てるお前。「全部お見通しだ」「元気な男の子だって」お前は笑顔でお腹をさする。俺は胸を撫で下ろした。

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2 years

愛の重さを測れるシーソーがある。恋人と乗ると愛が重い方に傾くのだ。僕は彼女とこのシーソーに乗りに来た。僕が先に乗った。次に彼女が乗った瞬間、シーソーは勢いよく彼女側に傾いた。彼女は顔を真っ赤にしている。見惚れていると、僕の身体は空高く打ち上げられていて、そのまま地面に墜落した。

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1 year

幼い頃から声を揶揄われ、ブリっ子扱いされてきた。でもある時、これが才能だと気付いた。特徴的な声は今や、アイドルとしての私の武器だ。会場にいる誰よりも、私は自分の声が好き。でも美談にするつもりはない。あの日私を揶揄った人が客席にいないか、毎日血眼で探す。「2階席も見えてるよー！」

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2 years

男性っぽい顔を整形したい。ママにその事を相談したら、あっさり了承してもらえた。「なりたい自分になるのはいい事よ。整形くらい私もしてるし」それは初耳だ。しかしこっそりママの卒アルを見ても、女子生徒の一覧にママの名前は無い。代わりに、私にそっくりな男子生徒が一人。私を産んだママは誰？

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2 years

私の幼馴染みが結婚した。好きとか言えなかったけど、ずっと意識してた幼馴染みが。中学生のとき、ふざけるフリしてキスしたのは、もちろんわざとです。はぁ、好きだったなー。だからアンタの結婚式なんて、ほんとは来たくなかったの。悔しいじゃん。ドレス姿の今日のアンタ、今までで一番可愛いもん。

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2 years

「私と付き合ってて嫌じゃない？」隣を歩く彼女が言う。彼女は身長が2メートルあることを気にしているのだ。皆が彼女を二度見する。でも、僕にはそんなの関係ない。「嫌じゃないよ」僕が手を伸ばすと、彼女は僕を抱っこしてくれた。2メートルの世界は、身長1メートルの僕にとって夢のような場所だ。

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幼馴染の女の子と10年ぶりに会った。彼女は化粧をしていて、一見誰か分からなかった。彼女の左手の薬指には指輪が煌めく。彼女も大人になったんだな。落胆していると、彼女は笑った。「君のために色々とメイクしたんだけど、ちょっと気が早かったね」薬指の指輪は、彼女がメイク落としで擦ると消えた。

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2 years

周りから食通と呼ばれる友達がいる。彼は「美味い」しか言わないが、水の産地まで分かるらしい。疑わしいので水道水を飲ませてみた。「美味い！世界一の水だ」引っかかったな。しかし次の一言で、片鱗を見せつけられた。「水道水が飲めるのは当たり前じゃない。日本の浄水技術への感謝を忘れたらダメ」

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2 years

「新商品は“薄さ”を売りにします。薄いほど舌触りが良くなり��“生”の感覚を楽しめます」社内での新商品開発プレゼン。Aの発表に社長が食いついた。「具体的にはどれくらいの薄さかね？」「0.0001ミリです」会議室に動揺が走る。「A君、私たちが作るのはパンだ。そんな薄皮アンパンは、ほぼアンコだよ」

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昔のクラスメイトと体育館裏でキスしている。「なあ、そろそろ止めにしようぜ」「ダメ。まだここに居よ？授業参観まで時間あるから」こいつ、こんなに俺のこと好きだったのか。もっと早く気付いていれば。その時、背後から息子の担任の声がした。「お二人も煙草を吸われるのですね。B君パパとL君パパ」

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2 years

私の彼はかなりのドジだ。緊張すると必ず何かやらかす。でも真面目で、絶対に嘘をつかないから好き。そんな彼とも結婚間近で、今は私の実家に挨拶に来ている。頼むから無事に終わって…祈る私の横で、彼は両親に対して言った。「娘さん！お父さんを僕にください！」おーい、それは嘘だと言ってくれー。

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1 year

冷蔵庫を開けたら、私のプリンが無くなっていた。「何か私に言うこと無い？」と夫に問い詰めると、彼は土下座した。いや、そこまで求めてはないのに… 「申し訳ない！この前、元カノと会って…」「…え？」「よりを戻そうって誘われてホテルに…」「ええ？？」プリンどころの騒ぎじゃねぇ…

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1 year

飲みの席で隣になった女の子が、筋トレに興味のある子だった。「常にトレーニングを欠かさない人が好きなんです」実は僕、飲みの最中に空気椅子をしていて、それが功を奏したらしい。ホテルへ行き、彼女のシャツを脱がせると、腰やお腹には重りが巻かれていた。「私たち、気が合いますね」 →

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2 years

「最後の晩餐は何がいい？」土曜日の朝、家に帰ると君が尋ねてきた。俺、浮気がバレて殺されるのか？戸惑いつつ「天ぷら」と答える。天ぷらは彼女の得意料理だ。天ぷらを食べ終えた。目の前の彼女は包丁を握っている。ヤバい、殺される！すると彼女は笑った。「なんで怯えてるの？スイカ切るだけよ」

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2 years

僕が中学生の頃、担任に「高校受験は始まっている」と言われた。高校生になれば「大学受験は目の前だ」。大学では「もう就活生です」。社会人では「老後に2000万」。だから僕は孫に言う。「老後のことを考えないと大変なことになるぞ」すると娘は笑った。「あのさぁ…私のお腹に話しかけるのやめなよ」

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1 year

友達の家で酒を飲んでいる。猛暑で寝られないので、怖い話をしようという流れになった。言い出しっぺの友達は自慢げに持ちネタを披露した。「次、お前の番な」余裕綽々の友達に、僕はキラーワードを投げかける。「今日、何の日か知ってる？」「何だっけ？」「必修科目のレポートの締切」

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2 years

「さくらんぼの柄を口の中で結べる人って、キスが上手いんだよ」彼女はそう言うと、実際にやって見せてくれた。「凄いでしょ！」と笑う彼女。僕は対抗して、蝶々結びをして見せた。「凄いだろ」僕だって、キスが上手くなりたくて練習してきたんだ。しかし彼女は「もう、バカ」と言って僕の頭を叩いた。

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2 years

山奥の建物に入ると、そこはお化け屋敷だった。床には人の手足や頭部。恐る恐る進むと最奥にオーナーらしき老紳士がいた。「このお化け屋敷、リアルで怖いですね」「いえ、ここはお化け屋敷ではなくマネキン工場です」そう言った老紳士の首が床に落ちた。なんだマネキンか。お化けじゃなくてよかった。

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1 year

「寝てないわー」友達が自慢してきた。「もう10日は寝てない」「さすがに寝ろよ」「あと、飲まず食わずで5日目。どう？凄い？」「ああ。お前の役作りには脱帽だよ」数日後、ホラー映画に幽霊役として出演する彼を見た時は、あまりのリアルさに失神した。クレジットに彼の名前は無かった。

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2 years

僕の彼女はいつも、突然後ろから話しかけてくる。彼女は忍者の家系だ。無表情だし、弁当を食べる時の毒見は欠かさない。でも術を褒めると露骨に喜ぶから可愛い。背後に忍び寄るのは“影取りの術”らしい。実際はシャンプーの匂いで後ろにいると分かるけど、僕は話しかけられるまで気付かないフリをする。

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1 year

同僚が詐欺に遭って、お金を騙し取られたと言っている。「大丈夫？警察行った？」「いや、仕事が忙しいからそれどころじゃなくて…」「個人情報を聞かれたりとかは？」「その時は焦って喋っちゃった。でも大丈夫！000-の暗証番号、もう誰にも教えないから！」「ふぅん」もう一回いけるな。

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2 years

もう何年もヤクザの被害を受けている。「お前まだカネあんだろ！出せよ」「ひぇ…給料の半分を納めるのが精一杯です…」「お前、将来にツケを回す気か？カネ払え」「いえ…ただ、これ以上金欠になると今の生活がままならなく…」「うるせえ！組の抗争に勝つにはカネが必要だ。ご理解とご協力をしろ！」

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2 years

「昨日怖いことがあったんだ」通学途中、Aが唐突に言った。「何があったの？」「俺、枕元に箱ティッシュを置いて寝てるんだよね」「うん」「で、朝起きたら新品のティッシュが全部無くなってたんだよ」「何それ怖い」「昨日の夜、寝る前にPornhubっていうサイトを見ただけなのに」絶対それが原因だろ。

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1 year

大学生になりバイトを始めた息子が、俺に名刺の受け渡し方法を聞いてきた。「感心だな。最近貯金もしてるんだろ？」「大人になる準備」翌日、息子は香水の甘い香りと共に帰宅した。俺は全てを察した。「教わった名刺の受け渡しをしたら、真面目呼ばわりされて笑われたんだけど」でしょうね。

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2 years

大学になって出来た僕の友達は、頑なにスマホの中を見せない。怪しいから力尽くで奪った。写真フォルダには僕の横顔。検索履歴には「友達刺し方」。彼は言う。「お前、ピアス開けたいって言ってたやん。今度寝てる時、サプライズで針刺そうと思って」怖くなった僕は、帰宅後に調べた。「友達刺し方」

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1 year

強面の青年がレジに酒を持ってきた。僕は流れ作業でバーコードをかざす。「年確しないんすね」トゲのある口調で青年が言う。「あ、すみません」青年は自ら免許証を見せてきた。「2007年、うまれ…？お客様！未成年の方はお酒を購入いただけません！」彼は満足そうに微笑んで酒を返し、店を出ていった。

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2 years

僕は個性的な人を目指している。髪を七色に染めたし、服だって毎日派手なものを着ている。それなのに誰も見向きもしてくれない。すれ違う人の心を読んでみても、僕が個性的かどうかなんて誰も気にしていない。これ見よがしに道端の電柱をすり抜けても、やはり誰も見てくれない。個性って、難しいなぁ。

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2 years

「お天気お兄さん」 #140 字小説　#小説 #ショートショート急に寒くなりすぎて困るわ。晴れてほしい。

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1 year

ばあちゃんは元気な人だ。 90歳のとき、歯が無いのに「肉が食いてえ」と言うから、脂の乗った和牛を食わせてあげたら、500gも平らげたことがある。今年で150歳になった。最近なぜか固い肉も食べられるようになり、「食べ放題に行きてえ」と毎日言う。だが一ついいか？もう俺の歯が無えんだよ。

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3 years

「小説家デビューしたいなら、玄関に紙で貼っても恥ずかしくない言葉でSNSを使おう」先生が言った。僕の140字小説たちは大丈夫だと思ったので、試しに玄関に貼ってみた。すると僕の家には人だかりができ、毎日小説を貼る家として話題になった。そうして僕の家は、無事に小説家デビューを果たした。

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2 years

僕は魔法の絆創膏を持っている。貼るとどんな傷も一瞬で治るのだ。放課後、泣きそうな顔のAくんにそれをあげた。「ボクの傷は治らないよ。心の傷だから」でも僕は無理やり彼の指に絆創膏を巻いた。「ふふ、これ可愛い」彼は指を見て笑顔になった。僕がその絆創膏に描いたニコちゃんマークと同じ顔だ。

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1 year

私の夫は自称“違いの分かる男”だ。私がうなぎと間違えて穴子を買ってきたら、機嫌が悪くなった。「朝から体調が悪いのに無理するから、そんな間違いをするんだ。休め」夏風邪、隠してたつもりなのに。さすがの観察眼だ。「体調不良には梅干しが効くぞ」夫が取り出したのは、さくらんぼだった。

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11 months

隣のクラスのA子さんは、陰で「チチデカ女」と呼ばれている。服の上からだと、そうでもなさそう。だが、サラシを巻いている可能性もある。巨乳好きの僕は猛アタックして、ついに恋人になった。今日は彼女の家に来た。憧れのデカチチまであと少し。しかし、玄関を開けた僕は腰を抜かした。

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2 years

僕に初めての彼女ができた。家族に紹介した日、妹が僕に言った。「兄ちゃんにはもったいない可愛さだ。化粧で化けてるんじゃない？」たしかに彼女の顔は振り幅が大きいし、素顔は見たことない。後日、冗談で彼女に「化ける人？」と聞いた。「今まで化けててごめんなさい」彼女は猫の姿で逃げていった。

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1 year

プロのアーティストを志す俺は、騒音OKの激安アパートを借りた。大家さんに挨拶に行くと、「夜は本当にうるさくなるから注意して」と言われた。防音なのに。そして夜。騒音は全く無かった。だが翌朝、大家さんの眼下には酷いクマが。「うるさくて眠れなかったよ」いや、何が聞こえてたのよ…

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2 years

僕は女の子同士のイチャイチャを見るのが好きだ。お！目の前を歩くJK二人組が腕を組んでる。尊い。僕は早足で並びかけ、肩越しにチラリと二人の顔を見た。驚いて、思わず声が出そうになる。二人は女装したおじさんだったのだ。多様性の時代だからな。僕はスカートとポニテをなびかせ二人を追い越した。

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2 years

私は三途の川で船頭をしている。乗客のうち、現世に送り返せるのは自殺者だけだ。川を渡る間に踏み止まってくれると、私は嬉しくなる。ある時、閻魔様の側近が船に乗ってきた。「仕事が無くなったから俺は自殺する」それは良くない。私は現世に送ろうとした。すると側近は怒った。「俺を地獄に送るな」

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1 year

息子が、将来は石油王になる、と言い出した。まあ無理だろうと思ったものの、部屋に引きこもって勉強を始めたので、しばらくは静観していた。しかしある時、掃除をするため息子の部屋に入ったら、大量の漫画本に遭遇した。「それも勉強の一環なワケ？」「そうだよ。油を売る実践勉強中」

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2 years

俺は打たれ弱く、すぐ会社を辞める。また無職になり、とうとう野垂れ死んだ。地獄で閻魔様に言われた。「楽な立ち仕事を与えるから転生しろ」「はい！今度こそ地に足つけて働きます！」「よし！」目覚めたら、俺は電柱になっていた。地に足埋まっとるやないか！でも打たれ強くなったし、まあいっか。

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2 years

緊張すると過去に戻る病気になった。最悪だ。好きな子と話そうとすると、どうしても過去に戻される。緊張しない方法は一通り試したが、全て効果が無かった。でも諦めず、共通の友達に伝言してもらう形で好意が伝わり、彼女は妻になった。結婚して20年になるが、未だに妻と会話ができなくて三人家族だ。

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1 year

友達とサイコパス診断をやってみた。僕のサイコパス度が40度で、友達が95度。「サイコパスじゃん」友達は顔真っ赤で、「は⁉︎おかしいだろ死ね死ね死ね！この診断作ったヤツ訴えてやる！」スマホを叩きつけ帰ってしまった。ガチな人って自覚無いんだな。にしても、僕のスマホどうしよう…

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2 years

この世は偽りで出来ている。俺は彼女との待ち合わせ場所であるカフェの前に居るが、店主らしき男が安価なインスタントコーヒーを持って店に入ったのだ。続いて彼女が来た。「このカフェでコーヒー飲も！」と指差す。「高評価なの！」そういえば、妻も、このカフェがいいって言ってた。どうなってんだ。

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2 years

「なにが『可愛くてごめん』だ。ふざけんな」彼が怒っている。「みんな流行りに便乗しすぎだ」「いいじゃん別に」「もっと自分の個性を大事にすべきだ。自分の味方は自分なんだから」「ん？そだね」「この歌い手なんか、歌詞間違えて炎上してるし。ざまぁ」ハマってんな、彼。ちなみにその歌い手、私。

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1 year

旦那が働きもせず、転売ばかりして小銭を稼いでいる。「すぐ働けとは言わないけど、真っ当な生き方しなさいよ」「転売も歴とした商売だ！稼げりゃいいんだ！」頭にきた。私だって売ってやる！そしてすぐ旦那に買い手がついた�� たぶん工具用と間違われたんだろうけど、ヒモが100円で売れた。

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2 years

推しのアイドルの顔が、ある時期から急に可愛くなった。アンチは整形を疑い、ネット記事にも取り上げられた。そんな彼女がSNSで呟いた。『整形はしていません』しかし今日はエイプリルフール。疑惑は晴れない。『私が綺麗になったのは恋をしているからです』二つめの呟きは、午後にされたものだった。

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1 year

僕のパパは癇癪持ちだ。今の時代にありえないけど、ちゃぶ台をよくひっくり返す。でももっと信じられないのはママだ。怒ると畳をひっくり返す。僕は二人の仲をとり持つ。だけど今日も二人は喧嘩中。「いい加減にして！」僕は思わず叫んだ。二人は慌てて謝ったけど、もう遅い。僕は家をひっくり返した。

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2 years

仕事から帰ってきたパパが鬼のお面をかぶって、節分の豆まきが始まった。「鬼は外ー！福は内ー！」ボクはママに豆を投げる。「豆はパパに投げなきゃ」「でもママ、『おによめ』なんでしょ？パパがそう言ってた」家を追い出されたパパは、次の日まで戻ってこなかった。結局、鬼はどっちだったんだろう。

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2 years

6歳の僕が貰った大きな箱。中にはランドセルが入っていた。12歳まで大切に使ったら、次は学ランがプレゼントされた。以降、6の倍数の歳に何者かからプレゼントが届く。18は車、24でベビーカー、30でまたランドセルが届いた。60の今年は、おんぶ紐。常に何かを背負う人生だ。今は背中で孫が暴れている。

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1 year

飼い犬のポチが亡くなった日、庭に変な穴ができた。中に入ると、「犬の帝国」が広がっていた。「ポチが世話になったね」と、犬の国王。彼は僕をもてなしてくれた。高級な犬のエサや、犬語での会話を学んだ。次第に僕の身体は毛に覆われ、四足歩行が当たり前になった。↓

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1 year

泣きの演技で億を稼いだ女優がいた。インタビューなどによると、過去に実際にフラれた経験を思い出して涙を流していたらしい。そしてこれは、彼女の死後に明かされた話だが、彼女は撮影スタッフからよく思われてなかった。→

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2 years

夜の神社で賽銭泥棒を試みた。後ろから「やめておけ」と声がする。振り返っても誰もいない。不気味だ。何も盗らずに帰宅した。翌日の昼、気になってその神社を訪ねると、神主が話しかけてきた。「昨日お賽銭を盗もうとした人がいたようだが、何か知らぬか？」彼の腰には刀。柄が一部紅く染まっている。

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2 years

妻に浮気がバレた。僕の目の前で腕組みする彼女は、まるで悪魔だ。「もう浮気しないって約束してね」小指を差し出してくる。笑顔なのが余計に怖い。「ゆびきりげんまん、A君は二度と浮気しない。嘘ついたら針千本のーます」うわ、本当に針千本飲まされそう。「指切った」僕の手は、指が四本になった。

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2 years

「では『修学旅行で全員がお土産を買うために、一人1万円ずつ集金する案』を採用するか、多数決で決めます」発案者の先生が言った。30人の生徒のうち賛成は9人、他は全員反対だった。「では、皆さんの理解が得られたので集金します」結局、修学旅行は中止になったけど、未だ返金される気配が無いな。

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2 years

娘の運動会を観覧中。借り物競走が始まると一人の男子児童が来て、俺の手を引いた。ワケも分からず伴走し、そのままゴール。先生は戸惑っている。「A君、紙には『おとうさん』と書いてあるけど、人違い？」「違うよ先生。この人は、ボクが将来『おとうさん』って呼ぶ人なの」イマドキの小学生、強え…

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2 years

いつからだろう。好きな人にチョコを渡すイベントだったバレンタインが、モテない人を篩にかけるイベントになったのは。「お前は何個貰った？」「僕1個」「俺5個！見せ合いしようぜ」友達は数でマウントを取る。「見せられないよ。片想いの子から貰えた本命だよ？嬉しくて家の冷蔵庫から出せないもん」

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2 years

無敵の人が現れた。僕らの町に特殊なアラートが鳴り響く。隣町では既に何人もの住民が被害に遭っているらしい。確かなのは、そいつに体当たりされただけで死ぬということ。なのに。いきなり目の前に現れやがった。「嫌だ…死にたくない」母さん言ってたな。ジャンプする髭面の男を見たら逃げろって──

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2 years

先輩の奢りでラーメン屋に来た。麺カタメを注文したら想像以上に固くて驚いた。先輩が笑う。「この店、客がカタメしか頼まないから最近表記を変えたんだ。お前が頼んだカタメは、以前だとバリカタ」となると一番上が気になる。「替え玉、粉落としで」注文したら、店主がスープの上に小麦粉を落とした。

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2 years

今年の漢字が「戦」に決まったと、病院でニュースを見て知った。まさに兄さんの事だ。兄さんは今、緊急の手術を受けている。開始から5時間。手術室の扉が開く。「よかった」僕は込み上げるものを抑えきれず、思わず溢れた。僕を見た兄さんは呆れたように微笑む。そりゃ心配でトイレどころじゃないよ。

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1 year

迷宮入り寸前だった密室殺人の犯人が、突然自首をした。「ちゃんと復讐できたので満足です」と述べた。その頃、犯人をよく知る人物への取材も行われていた。「彼は予習と復習を欠かさない、真面目な子でした。おそらく何度も予習してから復讐に及んだのでしょう」「では、なぜ自首を？」 ↓

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2 years

男は最初になりたがり、女は最後になりたがる。それは本当のことらしい。「私、あなたの最後の女になりたいの」目の前で疲れた笑みを浮かべる彼女。俺の腹には深く刺さった包丁。意識が薄れていく。俺は浮気しすぎたようだ。だが不思議だ。彼女が殺した最初の男になれると思ったら、嬉しさすら感じる。

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1 year

同じ部署の後輩に誘われ、二人で飲みにきた。オレは酔った勢いで、真面目な彼女に経験人数を訊いた。「100人以上は…」との答えに、オレは腰を抜かす。「経験って、その、男女関係のことだよ？」 ��あ、そうなんですね！私ったら。暗殺経験の話だと思ってつい…」「え…」↓

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1 year

僕は朝が苦手だけど毎日早起きをする。理由は、始発電車に乗ると、気になるあの子に会えるからだ。ある日僕は、彼女に話しかけてみた。「…あの！早起きは三文の徳ですね！」我ながら意味不明だ。だけど彼女は微笑み「そうね」と答える。「私も今、毎日早起きした甲斐があったって思えた」

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1 year

「デキちゃったみたい…」妻が頬を紅く染めながら僕に告げた。ああ、ついに僕もパパか。すると徐に口を大きく開けた妻。「どうしたの？」彼女は上唇の内側を指差す。大きな口内炎があった。「なんだ…僕はてっきり子供ができたのかと…」「あ。ごめん。そっちはもう陽性出てる」「それを早く言ってー」

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