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真田の猫(猫甘寧)

@shironekokannei

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テニスの王子様に夢中。成人済み。新テニスの王子様グッズは上の子と共同出資のため 上の子が最推しの跡部くんを募集しがち 本人は真田 忍足侑士 柳 越知くん推し上の子は跡部 丸井 侑士 丸井 越知くん推し ※本好きの下剋上好きの二次創作する人

Joined March 2019
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
1 year
《エーレンフェストの復讐鬼女》 かつてローゼマインと呼ばれた聖女は、復讐鬼女として蘇った。 記憶も力も最盛期のものを持って、この世で言う『逆行』をして蘇ったのだ。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
魔石は恐ろしい 前々から思っていたことだ。この世界に生まれ変わって、1番思うことは貴族は人では無いということだ。 本が読めないなら作ればいいと割りきれた。だけど、この世界の人はメダルで管理されている。 それが領主の手に管理されていて、メダルが破棄されたら高みに上がらされる
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
4 years
アーレンスバッハで死から私を救ったのはローゼマインだった。あの時私の中に育っていたラッフェルを自覚した。 これでローゼマインと共にあれると思った、彼女の傍で守っていけると言う時に不覚にもあの時の毒の影響で私は倒れた。 1年ちょっと眠っていたらしい。 その間に私は全てを失った。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
フェルディナンドがユルゲンシュミットの記憶を取り戻したのは大学生の頃だ。その頃からローゼマインを探しているが一学生に出来ることは少なく。 金がなければ探すのも無理だと海外の研究書を翻訳しては貯金していた。 手慰みに書いた、過去の妻との閨事を書いた小説が売れに売れたのには頭を抱えた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
記憶ありのロゼマとジギスヴァルトの逆行物語。 ★★★★ 「私の手をとれ、ローゼマイン!」 いつになく、声を荒らげて手を差し伸べてくる..感情をむき出しにしてしたフェルディナンドさまに息が止まるほどの衝撃が襲ってきた。 この手を取りたい! 衝動に流され、手を取ろうと腕をのばしかけた。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
4 years
本好きの下剋上新刊発売まで、あと2日〜! 下手ですみません:(´◦ω◦`):ガクブル #本好きの下剋上
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
4 years
「全く君は、成人しても甘えたなのだな」 軽く溜息をつきをつきながら隣に横たわる夫がそろりと私を包むように抱きしめる。 首筋に当たる彼の吐息が、少しくすぐったい。 「今日は何もしないから、寝なさい。こうしていれば君は眠れるのであろう?」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
ふふ、つい書いてしまった 勢いは怖いねw 携帯電話(スマホ)とフェルマイです ぽてこさんの可愛いフェルマイのビジュアルで想像ください!
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@potte_co
ぽてこ
3 years
ねこさんと話して妄想膨らませてた携帯のお題があったので、そちらも拝借して描いてみました〜 通話先はジル様ですw 1時間はちょっと超えました; 当日描いてたけど先にアップしたいのがあったので、別日投稿です
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
神官長に就任したフェルディナンドは、その日から時折激しい頭痛に襲われその頭痛と共に何やら変わった幻影を見るようになった。 幼い、幼い自分が綺麗な夜空色の長い髪の優しい声の女性に抱きしめられる。 そして、私の頭をいい子ですねと言って撫でる手は柔らかい。 わかるのはその美しい髪だけ
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
3Rtで推しの涙かくってやつ 涙?ってなったけどまぁ..前半4p
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
灰色のマインの花捧げの手ほどきを嫌がらせでさせられるフェ 実は童貞で紳士教育がされてないフェはイヤイヤマインを抱く。 つい魔力をどばどば流して、身食いのマインを染めちゃったせいで目の眩む程の快感を覚えてマインちゃんに溺れるフェとかどうだろうか 事案だよなあw
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
#ほんずき薔薇祭り ちょっと違う気もするけどw
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
ローゼマインは日課の散歩をしていた。 「わあ、あの鳥はなんて名前ですか?」 フェルディナンドの髪の色と同じ色で綺麗です 指を指し嬉しそうなローゼマインが愛らしい。その瞬間、シュミルが鳥を追いかけようとローゼマインの足元を走り抜け。 アンゲリカが動くより早くローゼマインを抱き上げた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
あとは冬シーン追加して8月中に支部にアップ予定です。 読んでいただきありがとうございました!(´▽`)
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
大学卒業後も、翻訳者と官能小説家の2足わらじでそれなりに稼いでいる。 そんなある日、異世界ファンタジーものを書いてくれないかと世話になった編集者(ユストクス)に頼み込まれた。 かつての最愛が見てくれたらと願いつつユルゲンシュミットの話を書き上げたところ編集者は目を輝かせた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
マントに隠した君は、必死にを嗚咽を噛み殺していたのだ。 「ありがとう存じます、フェルディナンド様」 「時間があまりない、行きなさい」 ローゼマインを扉の方に押し出す。 「フェルディナンド様、すぐ会えますよね?!」 「ああ」 同調を切りながら、迂闊な女神をどう染め直すか頭を悩ませた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
随分歩いた。ローゼマインがもう歩けません、と言うまでなので随分と言って良いのかわからぬが。 「君は、ここでも体力が無いのか。しっかり捕まりなさい」 軽々と抱き上げてそのまま歩く。 「ありがとう存じます、フェルディナンド様..うぅう」 「出口がどちらかわかるか、ローゼマイン」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
抱きしめた最愛を撫でる。 「馬鹿者。君より大切なものなどないのくらいそろそろ理解してくれ」 すっかり今のローゼマインの姿に戻った長い夜色の髪に口付ける。 「フェルディナンド様...」 「話すか迷ったが...、私はここに来るまでに..子に出会った。空色の髪に君の目の色の少女に」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
じっと私の持つベーコンのサンドイッチを見ているローゼマインの口元に、そっと差し出すとパクリと啄むようにサンドイッチを齧るローゼマインはまるでシュミルのようだ。餌付けというのも悪くない。 「ローゼマインまだいるか?」 卵のサンドイッチを手にして聞くと嬉しそうに口を開くではないか
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
作成時間10分の駄作。 現パロフェルマイ 全年齢(でいいよね?)
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
今日のねこ甘寧ワンドロのお題は【 彼シャツ 】です。制限時間は1時間です。 #shindanmaker #診断でワンドロ60分一本勝負 Rつくぞ?w
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
はい、の声にエスコートの手を伸ばすと。 立ち上がったローゼマインはてをとらず。ぎゅう��と腕に腕を絡めてきた。 「ローゼマイン..戻ったら覚悟しなさい」 君は気がついているのか?私の腕に君のたわわなラッフェルが押し当てられている事に。 「えぇええ!」 暗闇が、ローゼマインの心を映す。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
震える小さな体をぎゅーをして、優しくぽんぽんと背を叩く。 「なんでこんなに、優しくするの?」 「君には、綺麗な名前を考えておく。私からの最初の贈り物だ。だから...早く生まれてきなさい」 ひっくひっくと、肩をふるわせる少女の髪を撫でる。私と同じ色の髪は柔らかかった。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「幸せでない点がないとは言わぬ」 ローゼマインのほほを指でなぞりながら耳元で囁く。 「えっ、フェルディナンド様?」 「君が苦しんでいる時、頼ってくれぬ事だ。私は君にもっと頼られたい、ローゼマイン。私たちは夫婦だ。君と2人で誓ったであろう?病める時も健やかなる時も支え合いあうと」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
満足いくまで、ローゼマインの口に食べ物を運び。 多くはないがきちんと食事を取れたローゼマインを優しく撫でる。私はいま、満たされている。それを実感した。 エーレンフェストでのことを話して聞かせると目を優しく細めて君は笑った。 「養父様は成長しようと努力されてるんですね」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「フェルディナンド様は、私のだから、わたしっ」 「君は..子に嫉妬をするのか?」 思わず緩む口元を手で覆う。 「だって、だって!」 「家族への愛と君への狂いそうな思いは別だ。あまり時間もないので煽らないでくれ、ローゼマイン」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「魔石になるために生まれたのではない。君のそばにいるために生まれたのだ。自然とそう思えるようになっていた。君のおかげだ、ローゼマイン」 「...フェル、ディナンドさまぁ」 ようやく、私の存在を認めてくれたローゼマインを抱きしめる。 「1人で悩まないでくれ..もう何も諦めぬと決めたのだ」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
逆行して何故かジギにも記憶があったのに驚いたロゼマ 貴族院入学と同時にジギ王子に呼び出され 自分の第二夫人になるなら、フェルディナンドアーレンスバッハにはやらない、何があってもエーレンフェストに残れるよう王命を出す。何があっても連座などに問わない と言われ身を売り渡すロゼマを受信
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
そっと、ローゼマインの痩せて薄くなってしまった頬を撫でる。 「君の、髪飾りを失わせてしまった事を、許してくれるか」 ローゼマインの心の中でカーオサイファに渡してしまったあの虹色魔石の髪飾りは、現実でもローゼマインから奪われていた。 おそらくそうであろうと分かってはいてもやるせない
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
4 years
#新しいプロフィール画像
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
でも、と君ははにかむようにふわりと笑った。 「私とフェルディナンド様で、育てていく..魔石と言われてから..気持ち悪くないんです。暖かい、そんな感じで」 ローゼマインの細い指が私の頬を撫でる。 「フェルディナンド様..泣かないでくださいませ」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「教えて欲しい、1人でここにいては話す相手もおらぬであろう?話を聞くくらいなら私でもできる」 さみしがりやの君だ。 「そう、ですね」 さすが、ローゼマインの意識の中と言うべきか。 いつの間にか彼女の椅子の前に、もう一脚の椅子が出現している。 「座っても?」 こくりと頷く君を見つめる
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
カーオサイファが去る直前に囁いたことを反芻する。 「あなた、マインの心を染めて魔力を放ったでしょう?私に染っていたマインの心は染め変わったわ。でもじわじわと心から漏れでていた色がそろそろマインの肉体に影響をあたえているわ。早く染めないと本当に腹の子は魔石になってしまうわよ」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
全く君はいつまでも男心というものを理解しない。 まだ君の体は色々重なって完調ではないのだ。 君と同調していた時のことは影響はそこまでなかろう(と思いたい)としても、今日は既に..耳が熱くなる。 「これで良いか?」 ローゼマインを包み込むように密着する。 「私も成長しているでしょう?」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「泣いてなどいる訳がなかろう?..あぁローゼマイン。辛くなったら私に言いなさい。今日のように、必ず助ける。助けに来る。君があの日してくれたように」 いや、もう二度と。 君を1人で苦しませたりしない。 「フェルディナンド様..」 「帰ろう、ローゼマイン。皆心配している」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
しばらくローゼマインとここに篭もるので、呼ぶまで 別室で待機せよ そう命じながらローゼマインにいつものように診察をしていく。 ローゼマインの暖かく、とくんとくんという鼓動を手に感じほっとする。 だが首筋に僅かな魔力を流すと酷い反発がある。 「ローゼマイン」 優しく声をかける 。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
出していた。 眩い光が溢れているそこに出口が開かれている! 「嫌な子ね、クインタ。せっかくその子を手に入れられたのにさらっていくの?」 ちっ、やはり君の中にいたのか、カーオサイファ!
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
むにゅっと押し付けられているたわわな果実から意識をそらす。 「君はそろそろ私の飢えを理解しなさい。また寝台で数日篭もりたいのか?」 「ひぃっ、そんなつもりではっ」 慌ててえ離れようとするローゼマインを強く抱きしめる。我ながら自制がきかぬ。 「いやいい。すまない、ローゼマイン」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「私が先ほど話しをしたのは、君によくにた可愛い女の子だった。君をとても愛していた..」 名を贈ると約束したが、こればかりは君に任せられぬな 。 君の名付けセンスは絶望的だ.. 「私を怨みの籠った目で見ていた魔石たちが本当に恐ろしくて。お腹の中でその淀んだ魔石がと思うと気持ち悪くて」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
本当に我々は良い側近に恵まれたものだ。 敵は多いが、頼れる味方がいるというのはこんなにも安心感がある。 君は私が人の向ける好意に疎いと言っていたな。 それは正しかった。 私にもう一度心からの礼を言わせてくれ。 「フェルディナンド様、アウブ..ローゼマイン様をよろしくお願いいたします」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「その子を切望してたおバカさんも、せっかくチャンスあげたのに、あなたたちの眷属が迷わず捉えてしまったし..流石にエーヴィリーベの加護が馬鹿みたいにあついクインタと争うのは悪手かしら」 もうマインに入り込んで操れないみたいですしね つぶやく、禍々しい美しさのカーオサイファは微笑んだ
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
さらに貴族はもっと恐ろしい。 高みに上がると、魔石になる。肉体は掻き消え、ただの石になるとか恐怖でしかない。 今まで温もりがあって、意思があった肉体はただの魔力の籠った石ころになってしまう。 戦いだった。フェルディナンド様を救うためならなんだってやれるし、実際礎を奪ってでも助けた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「えっ、なぜっ」 有無を言わさず、その唇が甘くなるまで解放しなかった。 「私は、君に出会うために生まれた。君と共にあるために。君と本当の家族になる為にだ。全てを知っても同じ道、同じ境遇でなくてはならぬと分かってもだ。私はこの道を選ぶ、私は」 真っ直ぐに満月の目を見つめる
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「何も出来なかったの、苦しくて暑くて。家族に迷惑ばっかりかけて。でも彼女がギューってしてくれて助けてくれたから。マインがマインでいる間はずっと見てたんだよ神官長」 貴族にさせられて、家族を奪われて、もう普通の女の子としての幸せを願えないって分かった時に私はね神様にお願いしたの」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
時間との勝負。 アレキサンドリアに帰還するやいなや、研究所にある隠し部屋に飛び込む。 同調薬と記憶を見る魔術具を手にローゼマインの元へ急ぐ。 「ユストクス、リーゼレータ。これを其方らに預ける。1日たって私が目覚めぬ時はこの書を開け。ローゼマインを救いに行く」 それだけで理解される
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
す、べて? 多くの苦しみもあった。忘れられれば幸せであろうことの方多いかもしれない だが、私は 失いたくないのだ。 長く育んだローゼマインとの生活を、思いを。 君が救ってくれた。 愛を交わした。 その全てが私を作ってきた。 ローゼマインが二度と思い出せないなど耐えられない。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ふぇ、フェルディナンド様が、こわれた」 「ローゼマイン...全ては君が望むままに。私は君が望む道を切り開くと約束しよう」 ローゼマインはお腹にじっと手を当てて考え込んでいた。 ぎゅっと目を閉じてはお腹を撫でを数回繰り返す。 「女の子、なんですか?」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
でも多くの人を高みにあげることが、人が倒れ命を無くすときにカランと落ちるのは。 残されるのは石ころなのだ。 石は、命だったものだ。 このオルドナンツは? この騎獣は? 魔石出できている。 失われた、命だったものかもしれない。 1度そう思うと止まらなくなった。 石を触れるのが怖い。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「君にそっくりだった。ああ、私も不安だったのだ。親の愛をろくに知らぬ私が子を本当に愛せるのかと」 杞憂であった。無条件に愛おしく思えたのだ。 「君にそっくりで、私を振り回してくれそうで..心配で目が離せなさそうではあるが..」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
それなりの出来だったのであろう。 あの感じでは想定どうり出版されそうだ。 「フェルディナンドさん、問題が起きましてあの原稿は出版できなくなりました。すみません」 官能小説の方の原稿を受け取りにきたユストクスが頭を下げる。 問題...?
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「フェルディナンド様はずるいです..私が男の子を産んで、息子ばっかり構ったら嫌じゃないんですか?」 ...それはかなり嫌な感じがするな。 「はぁ...子との時間も大事であるが良い側仕えをさっさとつけよう。私たちはただでさえ二人の時間が取れぬのだ。夜くらいは君を独占したい」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ありがたくいただきます。ここを出る時の時間を調整出来ますか?」 「いいわ。さあ、もう行きなさい」 頷くと、ローゼマインによく似た姿でメスティオノーラは 私に言った。 「クインタがマインを助けると、信じ���みたくなりました」と。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
魔石が怖いとか、この世界で知られたらまずいよね。2人きりになれなかったら、誰に相談したらいいの? オルドナンツすら怖いのに、どうしよう。 フェルディナンド様、フェルディナンド様、フェルディナンド様!助けて! そして、飛んできたオルドナンツを見て私は意識を失った
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ローゼマイン。あの髪飾りであるが..また君に贈らせて貰えないか。」 扉を開けながら、髪をおろしたままのローゼマインに声をかける。 「同じものを、作ってくださるのですか?」 「ああ、君の髪を、あの髪飾りで永遠に飾らせて欲しい」 君がどれ程の思いであれを手放したか。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「わかりません...すみませんフェルディナンド様」 「いや、大丈夫だ。そろそろ、ユストクスたちが頼んだことをやってくれるはずだ。君は私を信じていて欲しい?ローゼマイン」 ローゼマインを抱いたまま、時が来るのを待つ。 「フェルディナンド様、あそこ!」 ローゼマインが声をあげた時には走り
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
なかった。 記憶の中には当然武器など持ち込めないのだ。 ローゼマインが意識を封印されていようとも私に敵意を向けるなど考えたこともなかったのだ。 ローゼマインの中にカーオサイファがいたというのか?!
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
あなた達の大切なものってどんなに美味しいかしら、とニタリと笑むカーオサイファ。 「大切な...?私のー」 「フェルディナンド様ダメです!フェルディナンド様の記憶も命も大切なものを離さないで!」 差し出そうとしていた、ジルヴェスターから貰った父の形見を握り締める。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
こくん、と飲み込んだのを確認しながらも、顎にかけた指は外さない。 「ローゼマイン?おはよう」 「ふぇ、ふぇるでぃなんどさま、おはようございます」 ローゼマインは、もうこうして何度も染めあっているというのに初々しい反応を見せる。それがなんともそそるのであるが。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
まさかとは思いたかった。 「あぁ。エーレンフェストでローゼマイン淑女教育は一切なされていない..すまぬ、知らなかったとはいえとんでもない事をした」 ローゼマインは、夢の世界..ニホンの成人した時の記憶は持っている。 だが、あまりにも違う世界で常識すら異なることが多い。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
ローゼマインの不安を吹き飛ばすようにアレキサンドリアの城に赤子の泣き声が響いた。 生まれると同時に複数の神の祝福をされた子は。 アウブ夫妻だけでなくその側近達からも愛される事となる。 間違いなくその子どもはアレキサンドリア中に幸せをもたらした。 end
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ですが...」 不安に揺れる瞳をじっと見つめる。 「淑女教育は男では出来ぬ。だから君の庇護者は女性に頼む必要があったのだ。君がユレーヴェで失った2年を埋め合わせるよう詰め込んできたが、フロレンツィアが淑女教育をやっていたと思い込んでいたジルヴェスターと君の夫が悪い」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「私は、怖いのです。彼に嫌われるのが。彼との間にできた子すら気持ち悪いと思っているから生まれたあとも愛せないかもしれないことが..嫌悪してしまうかもしれないことが!」思わずだった。それ以上言わせてはいけない。 ローゼマインを抱きしめ、押さえつけ唇をかみつくように奪う。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
首筋に刃を突きつけられたような思いをした。 「そうですね..フェルディナンド様はわたくしがエーレンフェストに仇なす者と判断したらわたくし手にかける事くらい理解しておりました」 ぐっ、と息を呑む音が聞こえる。 「ですがまだわたくしは高みに上がるわけには行かないのですフェルディナンド様
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
君に今これを言ってもいいものか。 だが言わずば後で君は怒るであろうな。 「ローゼマイン。私の袖の隠しを見てくれるか」 こてんと首を傾げながらしばらくゴソゴソさせていた手を止めそれを差し出してきた 。 「なんですこれ?」 四角の立派な箱をまじまじとみるのでそっと首を振る
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「君との子なら無条件に愛おしいと思えたのだ。君のおかげだ。君が私を今の私に作り替えてくれたのだ..ありがとう」 「フェルディナンド様..幸せになれてますか?」 私と一緒で、魔石恐怖症すら再発したお荷物なのに。 そう思っているのであろう
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ローゼマイン。ジルヴェスターが謝罪したのだ。驚いた..私も君も受けねばならぬ教育うを受けていなかったらしい。私も..子を為すということがどういうことかを..教えられてきた」
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@shironekokannei
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3 years
「うん、お父さん...またね」 ふにゃんと笑って少女は姿を消した。 「..君によく似ていて、目が離せない娘になりそうだぞ」 きっと頭を抱えることも多いであろうな。 きっとこの闇の奥に君がいる。 「迎えに来たぞ、ローゼマイン」
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@shironekokannei
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3 years
「私は彼を..その、愛しているのでふれあいたいんです」 ..私も君と触れ合いたい。 「それだけか?」 「彼は..自分は魔石になる為に生まれたとずっと思ってるのに、子が魔石にしか思えなくて気持ち悪いなんて知ったら...自分を拒絶されたと..内心思うでしょう」 ひゅっといきを呑む
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@shironekokannei
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3 years
はぁ。 もう何度目のため息かわからぬ。 ジルヴェスターや、カルステッドとこうして酒を酌み交わすのも久方ぶりだと言うのに心はアレキサンドリアにある。 「フェルディナンド、どうした?何か心配ごとか?」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
避妊薬を開発できるまでは、君に触れないようになるだろう。 一度君を味わった後に染められないことを耐えられる気がしなかった。 星を結ぶまでは必死に耐えたが、もう無理だ。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
誰かが、高みに上がる時の苦しむ声、呪いの言葉、恨み。 ドロドロした何かが石の形を取っている錯覚が見え、聞こえる気がして。 魔石を見るのが恐ろしかった。 どうしよう、どうしよう、どうしよう。 フェルディナンド様に相談したい。だけどどうやって助けを求めればいいの?
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
コルネリウス兄様も、フェルディナンド様と距離が近いと苦言を呈してきた。 私がフェルディナンド様と一緒にいれたのは、見た目が幼かったからなんだって。 婚約者がいる身で他の男性と近いのは問題だって引き離された。 明日移動する時には、フェルディナンド様に会えるけど、2人きりで会える?
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
君の記憶の中..いやここは心の中というのが正しいか。 意識であるはずの私にも触覚があり、ローゼマインにもあるようだ。 暖かいな、君は。 「あのぅ?私には旦那様がいるので離して頂けませんか?」 「気にしなくて良い。私にも愛する妻と妻の腹に子がいる」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ローゼマイン、起きなさい」 同調薬を口に含み、ローゼマインの果実のような唇に重ねる。 先程と違い、緩く唇を開いて私の舌を招き入れるようにローゼマインの舌がちゅうっと吸い付いてすぐに離れた。 いやいやというように首を振って暴れるローゼマインを顎を押さえつけて口付ける
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「怖くない、です。なんででしょう」 ある事に思い至って、ため息を着く。 全てはここに帰結するのか。 これを、ローゼマインが受け入れるまではカーオサイファの呪縛は解けぬようでもある。 「怖くないなら良いのだ。君の大切なものだ」 手渡すとすぐに器用にそれで髪を結い上げてしまう。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
少しづつ明るい暖かい光に照らされて、道が見える。 同調を切れば私は直ぐにでも戻れるであろうが、ローゼマインはカーオサイファに囚われれいると言っていた。 ローゼマインが戻れないなど冗談では無い。 彼女に弾き出されるのはダメージは受けるであろうが、私が受ける痛みなど構わぬ。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ああ、幸せだ。君を手助けするのは私の権利だ。君の望みを叶えるために全ての難を払うのも私の権利で誰に譲る気は無い..君は私のそばで本を読んで幸せな笑顔を見せてくれたらいいのだ」 アレキサンドリアは君と私の遊び場だ。 君の望む図書館と、私の研究所。 そして..君の大切な下町の家族。
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@shironekokannei
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3 years
感情を封じられているらしきローゼマインの中にするりと入れた事に安堵するが、いくら名を呼ぼうとも返事はない。 ただ広がる漆黒をさまようように、君を探して歩く。 「あなたは..○○○を害しに来たの?」 ぞわりとした何かがこの空間に、ローゼマインの意識の中に現れた時、私は身構えるしか出来
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
4 years
は?えええっ #コトダマン
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「そんな事ないのに、でも私が子を魔石にしか見えないから怖いって言ったら....きっと彼は私の言うことを信じられなれなくなります。あなたは魔石になる為に生まれたわけじゃないって、幸せになるために生まれたのに!」 「君は悪くない。本当は淑女教育を受けて徐々に向かい合える事だったのだ」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「でも..彼との子供が欲しかったんです」 息を吐く。 「ローゼマイン。それを相談したら君を拒絶するような男なのか?相手は」 「いいえ。彼は..夫はきっとそういえば、私との子を、処分してでも....わたしを守ってくれる人です」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
幸せに暮らす基盤を作り上げ、レティーツィアが領地運営を身につけたら。 早々に引退し家族でのんびり暮らそうと動いているのだ。 こんな幸せなことがあるのかと聞きたいくらいだ。 エーレンフェストではヴェローニカのせいで不遇でただただ終わらぬ仕事に身を削った。 アーレンスバッハでもそうだ
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@shironekokannei
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3 years
ふむ。愛らしい。 「これも飲むか?」 果実水を差し出すと椅子から降りて私の膝の上にちょこんと座ったでは無いか。 しかし、軽すぎ無いか? 「まぁ、子が生まれるまでは君を存分に甘やかすと決めたからな。なに、君がアウブだ。外聞など気にする必要もあるまい」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
涙を唇で拭いながら囁く。 「君が私に家族の愛情というものを教えてくれた。君の分も私が家族の愛情というものをこの子に注ごう。だから」 「嫌です!」 きっ、と睨んでくるローゼマインを抱く腕に思わず力が入る。強い拒絶に、打ちのめされそうだ。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「フェルディナンド様は今まで多くのものを奪われすぎました。でも今のフェルディナンド様ならなんでも掴んで守れるのですよ?だって私が全てをかけてフェルディナンド様を幸せにするんですから。だから最後まで諦めないで足掻いてくださいませ」 そういって私を抱き閉めてくれた君。だから足掻こう
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ローゼマイン、帰ろう。君に闇は似合わぬ」 「もう、帰るところがないのです」 ぽつりと答えが帰ってきたことに言い尽くせぬ安堵をするが、安心して良い状況では無いな。 「何故だ?教えてほしい」 「大切な、大切な人がいるのです。守りたい人が」 遠くを、遠くにいる誰か見つめて言う君。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
そう思い癒しをおくる。 「今はいいのです!だって、フェルディナンド様を側に感じていないと怖くて」 だからぎゅーしてくださいませ。 悪辣な女神はそう強請る。 「この状態はぎゅーではないのか?」腰の腕を回し、膝に乗る君を支えているのだが。 「もっと強くぎゅーしてくださいませ!」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
そんな君のために、実力を隠す事無く辣腕をふるえる事は、どんなに忙しかろうと幸せで。 君の恐怖症を治し、笑って過ごせるように尽力するのは嫌ではない。 むしろ君に頼られることに深い満足感すら覚えるというのに。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
流れる沈黙は、2人にとってあたたかい空間となった。 ★★★★★ 「フェルディナンド様、なんですかコレ」 ツェントからの書状が執務室の机に埋もれていた。 流石にやばいのではと思いとなりの席でペンを走らせるフェルディナンドに声をかける。 「ああ。ただの報告書だ。捨ておきなさい」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ふむ。ならば口付けはしないでおこう、ローゼマイン。今だけ、私を君の話し相手として欲しいだけぎゅーを与えよう」 「それもどうなんですかねっ、奥さま泣きません?」 「さてな。あれも寂しがり屋で泣き虫だが...泣いている君を放置すればぷひぷひと怒ると思うぞ。だから気にしなくて良い」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「君は今、カーオサイファに染っているらしい。早急に染め替えが必要だ..選びなさい..」 薬で染め替えるか、私の魔力で染めかえるか。 耳元で囁きながらローゼマインの目を見つめる。 金の瞳がとろりと虹色を帯び初めていて本当に美しい。おそらく私の目も虹色を帯びているなと、くつりと笑った。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「ずっと、ローゼマインは貴族ではあなたの事だけを大切に大切にしてたの。でも、だからこそ今、出てこれなくなってしまったの。助けてくれる?」 「ああ、私にとってローゼマインは全てだ。必ず助けるので安心しなさい。そして君は、私とローゼマインの宝だ」 君を失わせる選択は選ばない。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「今の君には、恐怖の対象でしかないのはわかっているのであけないでくれ。これはジルヴェスターからの贈り物だ」 「養父様の?」 目を丸くするローゼマインの肩に顔を埋める。 「ああ。形見を何も渡せていなかったと。断ったのだが、ジルヴェスターはこれは私と君の子へ贈るといってな」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
可愛らしいシュミルカーとフェルディナンドを思わず見比べてしまい、ほっぺたが犠牲になったんだよね。 っと、とか思いながらフェルディナンドの手の中のシュミルの魔石をつまんで握る。うん、大丈夫。 お膝の上に座らされて髪をいじられてるのを文官たちが、微笑ましげに見てるので少し恥ずかしい
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「そういえば...」 先程とかれた髪を思い出したように、髪に手を触れこてりと首を傾げて私の手にあるそれを見つめる。 恐怖が少しでもあったらすぐに見えないようにできるようにせねばと思いながらローゼマインの視界に入るようにゆっくり差し出すとしゃらんと涼し気な音を立てた。
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「このことは私の一番信頼してる..大切な人には相談できないことなんです。だから、故郷に里帰りしてもらってる間に」 気持ちを整理しようと思ってたんです ぽつりぽつりとこぼされるローゼマインの本音。 そんなに私は信用出来ないのか、ローゼマイン? 「誰にも相談できなかったのか?君は」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
こうして存在を知ってしまったのだ。 私とローゼマインの子である君の。 既に愛情すら覚えてしまった存在を、ローゼマインと私の家族を守るのが私の生きる意味だ。 「私はローゼマインを助けてくる。あれが今のままでは君は生まれる前に高みだ。必ず助けるので今は眠っていなさい」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「...私を、助けてくれるとやくそくできるなら、会わせてあげる」 挑むような少女の声は、か細かった。 「君は、次に会える時は記憶を持っていられるのか?」 驚いたような目がこぼれ落ちそうだ、そう思い手を差し伸べる。 「それは無理だよ」 ローゼマインの記憶の中で、何故触れる感触があるか
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
カーオサイファの赤い舌が、べろりと虹色魔石のひとつを舐め..ガリッと音を立てた。 魔石を、食べるのか! ローゼマインをそっと紺色のマントに隠す。 「美味しいわ..約束は果たしましょう。マイン。また来るわ..ふふふ」 「二度と来ないでいただきたい!」 重たそうな扉が目の前に現れた
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「うーん..カルフェ芋を薄く切って油であげたものにほんの少し塩をふったものが食べたいです。カルフェ芋のスープと」 「そうか、作らせよう。私も一緒に食事をとっても?」 今はほんの少しでも離れたくない。 「嬉しいです、フェルディナンドさま」 「リーゼレータを呼ぶので、着替えるといい」
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
「なぜ、だ。ローゼマイン..君は王族になりたかったのか?エーレンフェストは確かに君を利用していた。だが家族を捨ててまで王族になりたかったのか?君の家族の命は惜しくないのか」 フェルディナンド様が焦っているのはわかっていた。 だが、私はフェルディナンド様の言葉に
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@shironekokannei
真田の猫(猫甘寧)
3 years
だが、君から溺れんばかりの愛を貰い本当に幸せで。 君が私以外の男に笑いかけ、隣に立つ可能性があるだけで耐えられぬ。 そんなことになれば、その男を八つ裂きにしてしまうだろう。 君を私の隠し部屋に閉じ込め二度と出してやれぬ
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