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日経 校閲

@nikkei_kotoba

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日本経済新聞の校閲を担当する総合編集センター校閲グループの公式アカウントです。フォロワーのみなさんと日本語の面白さ、美しさ、奥深さを共有することを目指し、ことばにまつわる校閲記者のつぶやき、アンケート、季語と俳句、故事ことわざなどを日々お送りしています。気に入ったものがあればRTお願いします。

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2 years
「よくってよ」「いやだわ」などの「てよだわ言葉」。実は明治時代には身分の低い女性の言葉遣いを女学生がまねた下品な言葉と批判されました。しかしやがて中流以上の若い女性の言葉遣いとして定着し、今ではお嬢様をイメージさせる役割語になりました。お嬢様言葉に歴史ありです。(笠)#お嬢様言葉
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7 years
「告る」「ディスる」のような名詞+「る」という造語法は江戸時代からあったようです。辞書編集者の神永暁さんの「さらに悩ましい国語辞典」(時事通信社)によると、「お茶漬けを食べる」という意味で「茶漬(ちゃづ)る」という語があり、「茶漬っていこ」のように使われたそうです。(雅)
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2 years
私、僕、我が輩、朕(ちん)、小職、それがし、など日本語には自分を指し示す言葉が多くあります。先日読んだSF小説では、人型の警備ロボットが自らのことを「弊機」と言っていました。人間以外の存在が言葉を操るようになれば、一人称の種類も増えていくのかもしれないですね。(絢) #弊機
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2 years
「来阪」といえば大阪にやってくること。では「来寧」は何県だかご存じですか。これは奈良県で、万葉集に見られる奈良の異表記「寧楽」からきています。「来+地名」について、47都道府県の一覧表を作ってみました。まだまだ不完全なため、みなさんの使用状況をぜひ教えてください。(門) #来寧
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19 days
「渡る世間はナベばかり」というゲームをしました。邊、邉、辺…24種類の「渡ナベ」のナベを使う神経衰弱です。同じ字かと思いきや、よく見ると点の数が違うなど覚えるのは至難の業。もはやゲームを早く終えるための協力プレーに。ペアをそろえた喜びは普通の神経衰弱の数倍でした。(み) #ナベ
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7 years
友人との会話の中で「じたん」という言葉がありました。てっきり「時短」のことかと思ったら「自担」が正解でした。好きなアイドルのメンバーのことを、自分の担当という意味を込めて表現しているようです。似た意味の「推しメン」よりも担当としての責任が生じる重みのある言葉だと感じました。(実)
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10 months
ウェブサイトの端にあり、押すとメニューが開く「≡」のアイコン。見た目から「ハンバーガーメニュー」と呼ばれます。デジタル大辞泉には他にも、9つの円や四角が縦横3列に並ぶ「ベントー(弁当)」、3つの円が縦に並ぶ「ケバブ」、横に並ぶ「ミートボール」が紹介されています。(峠) #アイコン
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7 years
「パワーワード」は力強いことば、強烈な印象のあることばといった意味で、パワワと略されます。三省堂の「今年の新語2017」では3位に選ばれました。みなさんにとってのパワーワードは何でしょうか。私の昨年一番のパワワは友達からのたった一言のメール。「婚約者と別れた」でした。(乃)
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2 years
仕事や趣味で文章を書く人にとって漢字と仮名の使い分けは気になるところ。SNSでも表記のあれこれが話題になっているのをよく目にします。業界や組織などによって様々な表記ルールがありますが、新聞のルールは比較的簡単で「常用漢字表」(内閣告示)にほぼ準拠しています。(埋) #表記ルール
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4 months
舞台などの「マチネ(昼公演)」と「ソワレ(夜公演)」を続けて見ることを「マチソワ」と言うそうです。昼夜公演の総称としても使われるようですが、1日に2公演見られるのがうれしかった人が言い始めたのかも?と思うと、そのわくわくが伝わってきてほっこりします。(さ) #マチソワ
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3 years
JR新宿駅には粘着テープで文字を書いた案内が多くありました。この文字は、警備員の佐藤修悦さんが作っていることから「修悦体」と呼ばれ、独特の味があると人気です。最近は駅の工事が一段落したためか、修悦体の掲示物はずいぶん減っているようです。(笠) #修悦体 =写真は2018年撮影
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4 years
失恋の対義語は「得恋(とくれん)」というそうです。「へぇ」と思い調べてみたら、手元の辞書の多くに載っていました。失恋に比べてマイナーなのは、それだけ恋がかなうことが少ないからでしょうか。(埋) #得恋 =写真左は精選版日本国語大辞典、右は新明解国語辞典7版(「辞書by物書堂」から)
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7 years
「お酒」や「ご飯」のように、「お」や「ご」といった接頭語をつけると表現が丁寧になったり、上品になったりします。辞書で調べてみると、「おいしい」の「お」も接頭語だそうです。味がよいという意味の「いしい」に、「お」がついた語で、江戸時代には使われていたようです。(雅)
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6 years
紅白歌合戦に出演した米津玄師さん。最新曲「Flamingo」の歌詞は「i」で踏む脚韻や古風な言葉遣いが特徴的です。歌詞中の「花曇り」は桜咲く頃の曇り空を指す春の季語。灰色に生まれ、ピンクに色づいていくフラミンゴと重ねているのでしょうか。辞書を片手に音楽鑑賞もなかなか乙なものです。(聖)
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9 years
童話「眠れる森の美女」。「眠れる­」がかかるのは森か美女か、この文からだけでは特定できません。そこでこのタイトルの元になったフランスのペロー版について詳しい方に聞いたところ、仏語でも文法的には特定できないようになっているとのこと。つまり、非常に優れた「直訳」だったようです。
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5 years
1902年1月25日、北海道旭川市で日本の観測史上最低の零下41度を記録。これにちなんで寒い日にホットケーキで温まってほしいと森永製菓が制定したのが1月25日の「ホットケーキの日」です。ホットケーキとパンケーキはほぼ同じものですが、呼び方で印象も変わる気がします。(祥)#ホットケーキの日
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9 months
何ともおどろおどろしい漢字が「方言漢字事典」(研究社)に載っていました。いずれも京都府の天橋立を表し、画像の右から「あまのはしだて」「はしだて」と読むそうです。現代では使われていませんが、室町時代の辞書や、江戸時代の和歌の書籍などに用例があるとのことです。(慧) #あまのはしだて
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5 years
日向坂46の曲「ナゼー」のミュージックビデオは、三省堂「大辞林」のページを背景に撮影されています。「なぜ」「現実」など歌詞に関する言葉も引用され、好きな辞書と日向坂を同時に見られるので毎日再生しています。5日の横浜でのライブも辞書をイメージする演出でした。(崇) #日向坂46
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1 year
渡邊という名字の人から聞いた話。「邊」は「辺」の旧字体ですが、誰かに説明するときは「じゃないほうのナベ」と言っているそうです。「邊」の字のつくりは「自」「穴」「方」でできています。「じ・あな・ほう」なので「じゃないほう」。難しい字でも一度聞いたら忘れません。(埋) #じゃないほう
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7 years
珍しい読み方をさせる名前などをキラキラネームと呼ぶそうですが、人名に使える漢字は限られています。「これも人名用漢字なのか」と最近驚いたものに「屑(くず)」があります。良いイメージの無い漢字ですが、辞書を見てみると「いさぎよい」という意味も載っていて、二重に驚きました。(絢)
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5 years
アニメ「鬼滅の刃」にはまり、原作(週刊少年ジャンプで連載中)の漫画を全巻大人買いしてしまいました。登場人物の名前には難しい漢字が多く、主人公、竈門炭治郎の「竈(かまど)」は21画も。古くから火の神をまつる場とされ、「かまどの神、かまどのまつり」という意味もあります。
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2 years
代々木などの「々」に呼び方があることを知りました。カタカナの「ノ」と「マ」が合わさったように見えることから「ノマ点」。同じ漢字の繰り返しを表す符号です。パソコンなどの機種にもよりますが、「のま」や「おなじ」と入力すると変換候補に出てくるため、覚えておくと便利です。(穂) #ノマ点
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5 years
椎名林檎さんの曲には東京の地名がよく出てきます。上京する前は聴きながら遠い都会に思いをはせたものです。特に「丸の内サディスティック」には東京、御茶の水、後楽園、銀座、池袋と5つも登場します。これらが全て丸ノ内線の駅名だということに気づいたのは、大手町で働き始めてからでした。(聖)
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1 year
「もっと軽率に参加したい」 軽率は主に「軽はずみ」ということを表しますが、近年は例文のように「気軽」といった意味で使うこともあります。この使い方を、みなさんはご存じでしたか。 #ことばリサーチ
自分も使う
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使わないが意味は分かる
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意味は分からないが聞いたことはある
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聞いたことはない
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5 years
人気デュオ「ゆず」の曲の歌詞では「なみだ」の漢字表記が「涙」と「泪」の2通りあります。2人のどちらの作詞かにより表記が分かれるようです。同じ読みでも字の違いで印象が変わる気がします。絶妙なハーモニーと一緒に歌詞の文字に注目して聴くのも楽しいかもしれません。(実)#なみだ
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5 years
和歌の各句の最初の文字(音)が意味のある語句になるよう並べる折句(おりく)という技法。各句の初めと終わりに10字を入れるのは沓冠(くつかぶり)といいます。「米(よね)賜(たま)へ銭も欲し」と詠み込んだ兼好法師の歌が有名です。友の返事は「米はなし銭少し」だったそうですが。(笠)#沓冠
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6 years
家族で見ていたクイズ番組で、「撮む」の読みを尋ねる難問。正解は「つまむ」ですが、息子がひねり出した答えは「インスタグラム」。思わず「うまい!」と膝を打ちました。不人気の前身アプリから写真共有の機能をつまみとって磨き上げたのがインスタグラム。二重の意味でナイスな解答でした。(育)
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2 months
【柿・杮】 よく似ていますが「市」の部分が異なります。縦棒が突き抜けない左が「かき」で、突き抜ける右が「こけら」とされます。ただし、JIS規格ではこの2字は包摂されており、左の「柿」のほうで「かき」と「こけら」の両方を表すことになっています。 #そっくり漢字
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1 year
校閲作業中に見かけて思わず手が止まったのが「已己巳己(いこみき)」という語。「已」「己」「巳」の字形が似ていることから生まれたとされ、互いに似ているものを例える際に使います。主に固有名詞で混同が多く見られる3種の字で構成されており、校閲者として教訓になる語です。(有) #已己巳己
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2 years
【會・曾】 常用漢字の字体は全く似ていないのに、旧字ではそっくりなのが「會���と「曾」。會は「会」の、曾は「曽」のそれぞれ旧字体です。画像の文字に新字を当てはめると「株式曽社」になってしまいます。旧字にしなければ間違わなかったのに……。 #そっくり漢字
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2 years
「ありがとう(ございます)」は「ありー」や「あざっす」など若者言葉中心に略語もよく耳にします。江戸時代にも「ありが」という略語が使われていました(東京堂出版「江戸語辞典」)。「これは、ありがありが」と繰り返すのが通例だったとか。これも読んでいただき、ありがありが!(酎) #ありが
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7 years
「恋」の旧字は「戀」です。中央大の飯田朝子教授の著書「広告コピーのことば辞典」(日経BP社)によると、上の部分は「糸+糸」の間に「言」があり、絡まった糸を言葉で分けようとしても、簡単に分けられない様子を意味します。そこに「心」を加え、人が思い乱れることを表しているそうです。(雅)
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5 years
未上場で評価額が10億ドル以上の企業を「ユニコーン」といいますが、それをさらに上回る100億ドル以上の企業は「デカコーン」といわれています。「でかいユニコーン」を略したのかと思ったら、10倍を表す英語の「deca」が由来だそうです。自分の安直さに思わず笑ってしまいました。(聖)
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6 years
別れ話でもめていた友人から、「けりがついた」と連絡が。ところで「けり」とは何? 調べてみると、古文でよく見た助動詞の「けり」。文や和歌の最後に多く使われ、転じて物事を終わりにする意味になったとか。この助動詞が表すのは過去や詠嘆。別れ話にけりがつくとは、感慨深いものです。(中)
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7 years
体がとても疲れたときなどに使う「しんどい」という言葉。ツイッターを眺めていると「イケメンすぎてしんどい」という表現がありました。どうやら好きな芸能人やキャラクターが格好良くて胸が苦しいという意味で使うようです。深い愛情とは時に心身の疲れを生じさせるものなのだと感じました。(実)
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8 years
「おざなり」と「なおざり」。似ていますが意味は異なります。「おざなり」はいいかげんな態度ですること、「なおざり」はいいかげんに放置することをいいます。日ごろから言葉の使い方がおざなりにならないよう気をつけたいと思います。
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5 years
校閲の際に気をつけたい「ら抜き言葉」。「ら」が必要なものを簡単に見分ける方法を先輩に教わりました。未然形に助動詞「よう」がつく一段活用動詞かどうかです。例えば「着よう」は「ら」が必要(着られる)ですが、「切ろう」は不要(切れる)。迷ったら思い出してみてください。(聖)#ら抜き言葉
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6 years
1月7日、「でんぱ組.inc」日本武道館公演で夢眠ねむさんが卒業します。「エバーグリーン」という曲、自身の担当色(ミントグリーン)とかけているだけかと思ったら、英語で「不朽」の意味も。本に関する著書もある彼女の夢は書店開業。活字業界の片隅から応援し続けます。夢で終わらんよっ。(門)
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11 months
若い人はLINEで句点(。)を使ったメッセージを受け取ると、相手が怒っていると感じることがあると聞きました。思いもしなかった句点の意味に驚く一方、「その感受性はなかった」とおじさん化を痛感。世代間のコミュニケーションでは他にもこうした「落とし穴」があるのでしょうか。(三) #句点
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2 years
「弱る」の反対語は何でしょう。強まる? それは「弱まる」と対のような。ずばり「強る」ということばがあって、古語辞典や大きめの国語辞典には載っています。「弱る」は今も頻繁に用いられるのに、なぜ「強る」は使われなくなったのか。そんなことを聞かれると弱りますね。(埋) #強る
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5 years
新聞で使いたい字がフォントにない場合、字を新たに作る「作字」を行います。珍しい漢字や記号などが多いのですが、これまでに作った字を見ていくと、おもしろそうなものもいくつかありました。ロックバンド「BOØWY」の「Ø」や「B’z」の「B’」なども含まれます。(笠)#作字
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3 years
先日、「わけわけする」という表現を耳にしました。みんなで分け合うことで、主に関西で使われる方言です。2014年にフェイスブックの表示設定で「関西弁」が選択できるようになった際には「シェア」が「わけわけ」に変わると話題になりました。語感がかわいく、使ってみたい言葉です。(笠)#わけわけ
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2 years
東京・神保町にある1955年創業の喫茶店「さぼうる」。店名の由来はフランス語のsabotage(労働争議の戦術の一つ)が語源の「サボる」ではなく、スペイン語のsabor(味)だそうです。さぼうる2でナポリタンを食べながら、大学の食堂も似た名の「さぼおる」だったのを思い出しました。(門)#さぼうる
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3 years
なぜ「一斗二升五合」を「御商売益々繁盛」と読むのかと質問がありました。タネ明かしは無粋かもしれませんが、一斗は10升、つまり5升の倍で「ごしょうばい」。二升は升(ます)が2つで「ますます」、五合は1升の半分で「はんじょう」ということです。お酒が飲みたくなりますね。(井)
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2 years
NHK大河ドラマ「どうする家康」に登場する地名「岡崎」。松本潤さんら出演者がドラマ内などで地元と同じアクセントで話していることが話題になっています。一般的には「恐らく」と同じ3拍目で下がる中高型ですが、地元では「折り合い」と同じ平板型。愛知出身者としてうれしいです。(香) #岡崎
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4 years
ろりめく。最近のネット用語ではありません。17世紀初頭の日葡辞書にある語で「心配や驚きなどのために落ち着かず興奮する」(日本国語大辞典)という意味だそうです。ラ行で始まる和語は珍しく、400年以上前の日本人がこんなことばを使っていたのなら驚きですね。(埋) #ろりめく
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10 years
自動車会社「いすゞ」や詩人「金子みすゞ」などで使われる「踊り字」。かなの踊り字には、ひらがなとカタカナの区別があります。ひらがなは「ゝ」で、カタカナは「ヽ」。微妙な違いなので、小さな活字では判読しにくくなります。もっとも、紙面で後者が使われることはめったにありませんが……。
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6 years
記事確認で見間違えやすいものに「♯」と「#」があります。前者は音楽の記号 「シャープ」、後者はSNSでよく見る「ハッシュタグ」。縦線2本が垂直か、横線2本が水平かで見分けます。電話の#は口頭で「シャープ」といわれて通じますが、IT(情報技術)の世界では通らないのでご注意を。(田)
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2 years
幕末から明治にかけて、漢字が学習の妨げになるなどとして、日本語を仮名やローマ字で書く「漢字廃止」が盛んに議論されました。廃止論者たちは団体を作り仮名やローマ字だけで表記した雑誌も発行しました。戦後は米教育使節団からローマ字使用の勧告もありましたが、漢字の廃止には至りませんでした。
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4 years
アイドルグループ「嵐」の曲「カイト」。米津玄師さんが作詞作曲をしています。サビの終わりの「ラル ラリ ラ」というフレーズは、同じく米津さん作詞作曲の「パプリカ」にも出てきます。「ラル ラリ ラ」に言葉としての意味はなさそうですが、言葉より大切なものにも聞こえます。(祥) #ラルラリラ
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唯一の大型国語辞典といわれる「日本国語大辞典」(日国)の改訂が始まったと発表されました。辞書業界では5万~10万語を収録するものを「小型」、「広辞苑」「大辞林」「大辞泉」など25万~30万語の辞書を「中型」といい、それらを超える「大型」は現在50万語の日国のみが販売されています。
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4 years
湯桶(ゆとう)のように1字目が訓読み、2字目が音読みの熟語を湯桶読みといいます。ただ湯桶を知らない人もいるので、もっと簡単な言い方はないでしょうか。例えば夕刊読みとか。あるいは豚肉読み、寝坊読み、赤点読み、彼女読み、泥棒読み……うーん。みなさんは何がいいですか。(埋) #湯桶読み
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1 year
彩り豊かな「相撲のぼり」。その色使いには「黒星がつかぬよう、しこ名に黒は使わない」「スポンサー名に赤字(=損失)は避ける」「勝負に茶々入れや水を差すことがないよう茶色や水色は用いない」などの配慮があるそうです。どこかで見掛けたら配色にも注目を。(門)#相撲のぼり =写真は6月撮影
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8 months
「むさこ」と聞いてみなさんはどの駅を思い浮かべますか? 武蔵小杉、武蔵小金井、武蔵小山。「武蔵」は東京都と埼玉県、神奈川県の一部を指した旧国名で、「武蔵」のつく駅はこの地域に集中しています。その数21駅。旧武蔵国以外では熊本県の武蔵塚駅、岡山県の宮本武蔵駅があります。(安) #武蔵
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5 years
今年は「D言葉」に気をつけたいです。D言葉とは「だって」「だけど」「でも」「どうせ」「どのみち」のようなダ行から始まる言葉。これらの後に続くのは否定する文章や言い訳が多いため、相手を不快な気分にさせるだけでなく、自分の精神もネガティブにするのだそうです。(崇) #D言葉
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8 months
昔、宮中で働く女性などが使っていた女房詞(ことば)。代表的なものとして、物事の頭文字などに「もじ」を添える「文字詞」があります。「はもじ(恥ずかしい)」「きゃもじ(きゃしゃ)」「すいもじ(好いた人)」など、現代の女子中高生文化にも通じるものが感じられます。(埋) #文字詞
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7 years
「ぼっち」という言葉をよく耳にしますが、もともと「ひとりぼっち」は仏教語だったことをご存じですか。「暮らしのことば 語源辞典」(山口佳紀編)によると、漢字では「独法師」と書き、「ひとりぼうし」という読み方から変化したとのこと。宗派・教団などに属さない僧侶を指したそうです。(乃)
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4 months
「敬省略」という誤字を目にしました。「敬称」と打って「称」を削ってから「省略」を加えたのだろうかなどと想像しましたが、Xでも同様の誤りは少なからず存在します。それ以外には変換しないはずと油断して見落としそうになる誤字は多く、校閲の力を試されているようにも感じます。(実) #敬省略
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7 years
元日に届いた年賀状に「Happy New Year!」と書いてあるものが何枚かありました。以前は最初に「A」を付けていたのではと気になり、ネットで調べてみたところ、「あいさつではAを付けない」とする解説がたくさん見つかりました。新年早々、一つ賢くなった気分です。(三)
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3 years
作家・三島由紀夫の祖母は「『とてもきれいだ』とか、『とてもうれしい』とかいう現代風の語法をきらって、『とても』の下には必ず打消をつけさせた」(「小説家の休暇」)そうです。今では「とても」は肯定文に多いと感じます。思わぬところで言葉に関する時代の証言を見つけました。(徳) #とても
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11日にAKB48がリリースしたシングルのタイトルが76文字と長くなったことが話題になりました。 では逆に短い曲は? 探してみるとありました!曲名は「あ」。関ジャニ∞の渋谷すばるさんが歌う曲です。 ちなみに母が好きでよく聞いている曲です。
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6 years
文章を書く人ならば誰もが気をつけるであろう誤字脱字。一方で、同じくらい気をつけたいけれど、知名度が低いのが衍字(えんじ)です。誤って入っている余計な文字のことですが、同僚以外でこの言葉を使う人をなかなか見かけません。人名以外で「衍」という字が紙面に載ることもまれです。(絢)
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2 years
たい焼き店の看板に「天然」の文字を見かけました。「たい焼きなのに天然?」と疑問に思い調べると、重さ約2キロの鋳型で1匹ずつ「一丁焼き」するのを「天然」、複数用の鋳型で同時に焼くのを「養殖」というのだそうです。天然のたい焼き店、今は何軒ぐらいあるのでしょうか。(門) #天然たい焼き
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「複雑骨折」は折れた骨が皮膚を貫通して体外に露出した状態を言います。細菌感染を防ぐなど治療が複雑になることが由来で「骨が複雑に折れること」ではありません。誤解を避けるため「開放骨折」とも呼ばれます。私も骨折の経験がありますが、露出しない「単純骨折」で済みました。(規) #複雑骨折
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6 years
人名の「亨」と「享」を間違えるのは定番のミス。それもそのはず、元は同系の字でどちらも「もてなす」といった意味があります。ですが亨には「神が受け入れる」、享には「神から受ける」という反対の意味もあります。「享年」とは「神から受けた年数」だと思えば、何とか覚えられそう。(絢)
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1 year
市役所に行った際、窓口の人にいつも「お客様」と呼ばれるのですが、少し違和感を覚えます。お客様という言葉が自分には商業的に感じられ、市役所や公務員など行政に対するイメージに合わないようにも思えます。かといって代案はなく、丁寧な応対に感謝するばかりなのですが。(徳) #お客様
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11 months
「うっぽぽ」という言葉をご存じですか? 「うかうかと遊び歩くさま。また、そのこと」(日本国語大辞典)を表し、江戸時代から使われていたそうです。「うかうかと」というところが何やら楽しげです。寒くなって伏せりがちな私でしたが、この言葉を知ってちょっと元気が出ました。(酎) #うっぽぽ
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@nikkei_kotoba
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7 years
そろそろ潮時か――。この文からどのような場面を想像しますか。私は「潮時」の意味を長らく「退くべきとき、やめどき」だと思っていましたが、辞書の多くは「物事をするのに最適なころあい」(旺文社国語辞典)という語釈を載せています。この意味を知れば、冒頭の文の印象も変わってきます。(萬)
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4 years
「こんちには」「だじいなおらしせ」「議題で触れらてれいた」など、文字を入れ替えても意味が分かってしまうことをタイポグリセミア現象というそうです。脳が勝手に補正して読んでしまうのだとか。読み飛ばしの原因、校閲作業の大敵ですね。肝に銘じて読みたいと思います。(崇) #タイポグリセミア
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2 months
「!?」は感嘆疑問符、「?!」は疑問感嘆符と呼ばれるものです。「句読点、記号・符号活用辞典。」(小学館)では「疑問符(?)の代わりに文末に付けて疑問文・疑問表現を強調する」などと説明した上で、両者の「用法に違いはない。欧文でも和文でも両方の形が使われる」と補足しています。
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4 months
「どういうことだ!?」 「どういうことだ?!」 「!?」と「?!」、みなさんは主にどちらを使いますか。 #ことばリサーチ
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10 months
「うんとかすんとか言いなさい」と言われても、「すん」と返事をしたら怒られそうです。この「すん」とは一体何でしょうか。語呂合わせという説もありますが、日本国語大辞典によれば「軽くうなずき、承知した意を表わす語。『うん』に対し、声にならない軽い息づかいを示す」そうです。(峠) #すん
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1 year
口頭ではBとDなどは聞き分けにくいもの。航空業界などでは聞き間違い防止のため、Bは「ブラボー」、Dは「デルタ」のようにアルファベットを表す単語をまとめた通話表(フォネティックコード)が使われています。日本語でも「朝日のア」「いろはのイ」など和文通話表が総務省令で定められています。
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7 years
「マジ卍(まんじ)」は楽しさや憂鬱など様々な感情・状況を表す若者言葉です。女子中高生を調査した「JC・JK流行語大賞2017」コトバ部門では4位でしたが、三省堂「今年の新語2017」では意味が特定できないとして「選外」に。もし紙面に登場したら、どの意味で読��か。考えるだけでマジ卍。(崇)
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2 years
息を吹き込んで奏でる楽器を「管楽器」といい、音を出す際に唇を振動させる「金管」と振動させない「木管」に分けられます。楽器の素材は分類に関係ないため、オーストラリア先住民族の木製楽器「ディジュリドゥ」は「金管」、華やかな総銀製フルートは「木管」ということになります。(衣) #管楽器
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2 years
「マジムカつく」。よく使われる若者言葉と思いきや「まじ」も「むかつく」も江戸時代から使われていた言葉です。「まじ」は真面目の略で江戸中期のしゃれ本などに見られ、歌舞伎演目の百千鳥鳴門白浪には「その面なんぢゃ。むかついてどうさらす」なんてフレーズも出てきます。(酎) #マジムカつく
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4 years
渋沢栄一が主人公の大河ドラマ「青天を衝け」が始まります。「衝け」は表外訓のため新聞では通常「突け」としますが、本来は意味が異なります。「漢字源」(学研プラス)によれば、突の「つき出す」に対し、衝は「ぶち抜くような勢いで物に当たる」こと。劇的な人生を予感させます。(穂)#青天を衝け
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4 years
「宅急便が届いたよ」と母から連絡がありました。ヤマト運輸だと思ったら、違う運送会社からの荷物。新聞ではヤマトの商標「宅急便」と一般的名称の「宅配便」を区別して使っています。仕事柄、違和感を持ったのですが、会話などではあまり意識されていないのかもしれませんね。(穂) #宅急便
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5 years
ちなみに主人公の恩師、煉獄杏寿郎の「煉」は金属を火でとかし悪い成分を取り除く意味を持ちます。そして「煉獄」はカトリック教で天国と地獄の間にある、小罪を犯した死者の魂を火で清める場所のこと。漢字の意味を知ると、つい物語との関連性を考えてしまいますね。(聖) #鬼滅の刃
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4 years
新しい事物が登場した結果、前からあったものの名前が変わることをレトロニム(retronym)といいます。携帯電話が普及し、従来の電話が「固定電話」と呼ばれるようになった類いです。何かと話題の「布マスク」の記事を読みながら、そんなことを思い出しました。(埋) #布マスク
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4 years
正倉院収蔵の香木「蘭奢待(らんじゃたい)」は天下の名香とされ、東・大・寺の字が隠れているため別名東大寺ともいうそうです。権力者たちを��了したとされる香りがとても気になります。次回の大河ドラマ「麒麟がくる」では織田信長が切り取る様子が描かれるとあり、放送が楽しみです。(実)#蘭奢待
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2 years
個性的な字や「ギャル文字」などの流行が紹介された「たくさんのふしぎ」2月号は手書き文字特集。新聞記者の取材メモの走り書きについて「いけないものを見るような気持ち」とありました。人それぞれ異なる字形でも正確に読み解くことは校閲記者の重要な仕事の一つだと感じました。(実)#手書き文字
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2 years
ガ行を鼻濁音で発音した朗読を自分は聞きやすく感じます。ただ鼻濁音は濁音の響きが和らぐ半面、発音が難しく、音が曖昧になって日常生活で聞き間違いがあることも衰退の一因のようです。昔、鼻濁音を表す「か゚」を見て、母が「かぷ」と読んだのをふと思い出しました。(徳) #鼻濁音
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2 years
あるSF小説ではロボットの一人称が"弊機"で、日本語の柔軟性に驚いた「翻訳者が優秀すぎる」 #Togetter
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2 years
「店員」「全員」を「ていいん」「ぜいいん」と発音する人が増えているそうです。「雰囲気」を「ふいんき」と発音するのと少し似ています。最近は文字でも「店員」を「定員」と書いているものがあります。試しにツイッターで「定員さん」を検索してみるとたくさん見つかりました。(埋) #定員さん
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4 years
テレビ番組で、ある温泉を「日本で一番有名な秘湯」と紹介していました。秘湯とは山奥にあったりして一般に知られていない温泉のこと。有名なら秘湯ではないのでは? いや、知られていない温泉の中では有名だという意味? 秘湯の定義とは? 気になって番組に集中できませんでした。(萬) #秘湯
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7 years
「メリークリスマス」の代わりに「ハッピーホリデーズ」。近年、米国ではこんなあいさつがよく聞かれるようになりました。これなら宗教に関係なく誰でも使うことができます。人種・性別・宗教に中立の表現や社会制度を目指す「ポリティカルコレクトネス」の広がりが背景にあるようです。(萬)
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3 years
就職活動中、校閲職を目指していると言ったら「奇特な方ですね」と返されたことがあります。当時は「珍しく変わった人」の意味だと思っていましたが、本来は「心がけなどが優れていること」。どちらの意味で言われたのかは今も謎のままです。(萬) #奇特
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7 years
人一倍がんばっても、1倍では人と同じでは? 「日本語あれこれ事典」(明治書院)によると、1倍はもともと現在でいう2倍(×2)を意味していたとのこと。「×1」を表すようになったのは明治以降で、1875年に従来の1倍の呼び方を公文書では2倍に改めるとする法令も出たそうです。(乃)
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5 years
かわいいは「かわゆい」が変化した語。さらに遡ると、恥ずかしいという意味で900年前には使われた「かほはゆし(顔映ゆし)」が、「かははゆし」「かはゆし」「かわゆい」と変わっていったそうです。顔映ゆしというと現代の「映え」にも通じるものがあって興味深いですね。(雅) #かわいい
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6 years
辞書を見ていたら「夏眠(かみん)」という項目がありました。生物が夏の高温乾燥の季節に活動を一時停止することで、熱帯や亜熱帯の爬虫(はちゅう)類・魚類・昆虫などの一部で見られるそうです。この夏やたらと眠気に襲われたのは夏眠欲求によるものだったのではないかと思いました。(雅)
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2 years
同僚とのやりとりで「合点承知之助」と送ったところ「おじさんくさい」と言われてしまいました。古くさいとはわかっていてもこうした言葉遊びは楽しいもの。似た表現を辞書で探してみると「委細承知之助」「来たり喜之助」「最後之助」などなど。使うタイミングをこっそり計っています。(笠) #之助
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2 years
日本新聞協会の「新聞用語集」が15年ぶりに改訂されました。「揚げ句の果て」が「挙げ句の果て」に変わるなど、一般によく使われる表記が採用されています。全国の校閲記者を悩ませてきた(?)「原点に返る」「初心に帰る」の違いは、いずれも「返る」に統一されて解決しました。(埋) #新聞用語集
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日経 校閲
5 years
「断末魔の叫び」などと言いますが、この「断末魔」とはいったい何なのでしょうか。断末魔は死ぬ間際や死に際の苦しみを表します。末魔はサンスクリット語で特殊な急所のこと。他のものが触れれば激痛を起こして死ぬと考えられています。「断末・魔」ではなく、「断・末魔」なのです。(雅)#断末魔
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3 years
一つの文が長いと意味が伝わりにくくなるのでなるべく短くした方がよいといわれますが、SNSでバズっているような文章は一文で全てを言い切っているものが多く、そういえば昔学校で習った古文なども一文がやたら長かったと思い出し、これも日本語の伝統なのかと納得したりもします。(埋) #長い文
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6 years
都合の悪いときに寝たふりをする「たぬき寝入り」。実はタヌキは「驚くと気を失い、しばらくすると起きて逃げ出す」(大辞林)習性とのこと。ずる賢いのではなく、ただ繊細。「あのタヌキおやじめ」などと、狡猾(こうかつ)な人間の代名詞にもなっていますが、タヌキにしたらいい迷惑です。(中)
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@nikkei_kotoba
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2 years
10月14日は鉄道の日。1872年(明治5年)に新橋―横浜間で鉄道が開通したのを記念したもので、今年は鉄道開業150年に当たります。当時の時刻表によると始発は「午前八字」。それまで使われていた「一時(いっとき=約2時間)」などと区別するため、「時」ではなく「字」が使われていました。
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@nikkei_kotoba
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2 years
ベトナム語で書かれた文章を眺めていたら、何となく意味が分かりそうな箇所がありました。正体は漢語からの借用語、「漢越語」。例えば「chú ý」は「注意」、「ý kiến」は「意見」という具合に日本語と類似しています。ラテン文字の文章に、漢字が鳴りを潜めている。胸が高鳴ります。(衣) #漢越語
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