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ケモホモ専門字書き/pixivでたまに小説あげてます ヘッダーはmadofuki( @cZgdoIIPXh63080 )さんより
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入り口の自動ドアから中に入ると、微かに硫黄の匂いがして、久しぶりの感覚に懐かしさを覚える。 決して良い匂いという訳ではないのに、こうも安心感と期待感に抱き締められるのは、ここがリラックスできる場だと体が覚えているからだろうか。 隣にいる狼もまた、尻尾をゆらゆらと揺らしながら館内を...
脱衣所から磨りガラスの扉を開けると、だだっ広い湯船と、先客のおじいさんが何人か視界に映る。 温泉の湯自体がぬるぬるしているせいか、こういう施設の床は滑りやすくなっていて、洗い場に行くだけでも一回滑りコケそうになった。 2人に笑われながらもなんとか木製の椅子に座って、悠介から借りた...
お久しぶりの更新です。 終わりかもしれないし続くかもしれない…… X(旧Twitter) https://x.com/nayuki763?s=21&t=nPGwkxb403hRceFTrBL_4g
「うわー!美味しそう!」 温泉を出て柏川家の客室に戻ると、執事の鷲獣人さんが、ワゴンに3人分の料理を乗せて運んできてくれた。 部屋の端に寄せられていた大きめのちゃぶ台を中央に持ってきて、俺たちも協力しながら料理を並べていく。 最初は執事の人が、くつろいでいてください、なんて言って...
年は明けて三が日、肌寒い空気に身を震わせる休日の朝。 フライパンに卵をポトンと落とし、塩コショウと醬油を掛けてかき混ぜる。途端に玉子の香ばしい香りが漂い、僕の鼻腔を刺激する。 半熟まで焼けたところで、焼いておいた食パンの上に乗せる。 これでお手軽スクランブルエッグトーストの完成。 ...
嫉妬。俺はそんな感情とは無縁の生活を送ってきたつもりだ。 テストはできなくても運動はできるほうだし、何と言ってもこの楽観的な性格が故、他人を羨ましいと思ったことは殆どない。 でも…………。 薫センパイ。この人に出会ってから俺は日々この感情と対峙している。 例えば、学校で、友人であ...
エッチしないなら付き合ってもいいという俺の申し出を、悠介に断られたあの日から年が明けた今日。 実際俺はどう思っているのだろうか。 悠介のことは後輩としては好きだが、それが恋仲まで発展できる好きかと言われると……微妙だ。 それゆえに、悠介はそんな関係で付き合うのは嫌だと言った。 悠...
「センパーイ」 「……んー?」 「この男優のシャワーシーンエロいっすねー」 「そんな風に見てねぇよバカ」 楓からの告白と、BL本騒動の後日。 俺たちは、悠介が持ってきた恋愛映画のDVDを見ながらのんびりとしていた。 対格差で捕らえられた俺はソファに座る悠介に抱きかかえられるように...
「わー!センパイ見てください!富士山すよ!」 新幹線の窓に目一杯マズルを近づける悠介は、乗ってからずっとこのハイテンションで俺に外の景色を逐一報告してくる。 相変わらず右往左往に振り続く尻尾が俺の肘に当たり、俺は蚊を振り除けるときのように手をバタバタとさせていた。 「お前ずっと新...
昨年末、先輩猫と後輩犬シリーズをここまでご覧頂いた皆さん、ありがとうございます。 私の個人的に性癖なシチュばかりを集めたため、短編で投稿している本作ですが、一先ず、10話という区切りを迎えられたことを嬉しく思っています。 とりあえず、これにて第1章完結となります。 残念ながら、薫...