「石原葉 Walking in the forest」 ー森を歩きながら、こう考えたー|Cyg art gallery
山路を登りながら、こう考えた。 智(ち)に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)が出来る。 「草枕」(夏目漱石)より 唐突に引用から始まりましたが、これは山路を登り思索を深めようとする青年画家と女性の交流を描いた夏目漱石の「...