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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書) Profile
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)

@kkawasee_wdl

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横浜市立大学准教授。著書『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書、2022年)、『全体論と一元論――ヘーゲル哲学体系の核心』(晃洋書房、2021年)。お仕事のご依頼はフォームへ→

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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 months
Nカルさんにて「ヘーゲル『精神現象学』を読む」という講座を担当することになりました! 4月から1年間です。前後半に分けての募集となり、既に前半の募集が始まっています。前半と後半どちらかだけでも楽しんでいただけると思います。どうぞよろしくお願いいたします!
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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
「学問なんて組織に所属しなくても、ひとりでもできるのだから、勝手にしたらいい。それが学問の自由だ」とおっしゃる方には、学問についての根本的な誤解があると思います。学問は、集団の営みです。一人ではできません。
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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
論文指導のとき、「文献表を書くときには奥付で文献情報を確認する」と教えますが、本の奥付から文献情報を読み取るのも慣れるまでは大変です。そこで今年は授業用に資料を作成しました。乱筆でお恥ずかしいのですが、公益性があると思うので共有しておきます。
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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
ある表現が直接的に誰かを傷つけることがあるという話と、差別的な構造の再生産に寄与しうるという話は全く別なので、後者の影響に配慮することは、通常の意味で読者の声を聞くこととは全く別のこととして道徳的に要請されるはず。これがとても重要かつ理解されにくいところ。
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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
学者たちの大きな共同体があって、過去から続く伝統もあって、それらの上に立つことで初めて今日の学問は成立しています。その全体を制度によって守らなければ、現在あるような学問の発展は確保されません。これは「学問の自由」の解釈論に踏み込まずとも言えることです。
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川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
宮崎から東大に進学した者として、地方に生まれ育つことことがどれだけのディスアドバンテージかよくわかっているつもりなので、離島以外で東京からいちばん遠い九州の、その中でも陸の孤島と言われる宮崎で、少しでもその差を埋められるような教育ができたらと思っています。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「哲学には正解がない」「哲学では研究成果が蓄積されない」というのはかなりミスリーディングで、学問全体の発展の中で、正解に近づいてきた分野、研究成果の分野がうまく行き始めた分野は自律的な学問として哲学から分離独立してきた、というのが穏当な理解ではないでしょうか。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
インターネット上の疑似科学批判の文脈でポパーの「反証可能性」だけが市民権を得ている状況には不安を覚えます。切れ味鋭く疑似科学を切り捨てられるところが魅力なのでしょうが、クーンやラウダンの議論を経て、そんなに簡単には切り分けられないよ、というのが科学哲学の分野ではもはや常識のはず。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
8 months
今年読んで特に良かった(関心に刺さった・人に勧めたくなった)本、哲学書編(続きます) 高崎将平『そうしないことはありえたか?』(青土社) 佐藤岳詩『心とからだの倫理学』(ちくまプリマー新書) 佐藤邦政『善い学びとはなにか』(新曜社) 成田和信『幸福をめぐる哲学』(勁草書房)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
だから直接的な被害者の存在を前提するセクハラのアナロジーで語るのもナンセンスだし、逆に「全ての読者の声に配慮はできないので嫌なら見ないで欲しい」のような話もポイントを外している。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
聞こえは良いけれど、40代の任期付教員の大量雇い止めが起こる懸念が大きすぎる。現場でこれを無理に達成しようとすると何が起こるか、ほんの少しでも考えて欲しい。/「大学教員、3割以上を若手に」 統合イノベーション戦略推進会議:朝日新聞デジタル
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
哲学科では実験もフィールドワークもデータ処理もせずに、ひたすらクリティカル・リーディングとチャリタブル・リーディングを往復しながら難解な文章をパラフレーズする練習を繰り返す。これを数年続けてようやく卒論が書けるくらい読みこなせるようになる。研究者になるにはさらに数年がかかる。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
学生さん向けの追記。出版年は、「第○刷」の数字がいくら増えても関係ありませんが、「第○版」が出てきたら、書誌情報の上では別の本とみなされるので、そちらの年代が「出版年」になり、「版」の情報も文献表に書きます。(ややこしいので、「第2版」などがあったら先生に聞くのが無難です。)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
論理的な文章を重視することが「人文知の軽視」と言われてしまうとき、人文学の中でも論理的な文章を主に扱う我々哲学者の存在は無視されているように思います。論理に関する知も人文知ですし、論理を重視した国語教育は多くの哲学者にとって悲願です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
そしてこれは別に「少年マンガ」やその他の表現に限った話ではなく、一般にマーケティングにおいて男性向けと女性向けの商品を分かることは問題ないのか? という問いにもつながってくるところなのではないでしょうか。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
蔦屋をバッシングしたいわけではなく、特にこれは図書館ではなく営利目的の書店なので経営方針に口を出すつもりはないのですが、これが県内最大の書店であることによって、都市全体として見たときに専門的な学習への影響が無視できなくなる、という話です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
9 months
最低限まともな研究をして哲学の博士号をとるためには古典を網羅的に読む必要はなく、狭いフィールドの先行研究を体系的に読むことが重要。一方で哲学の教員として働いたり後進を育てるにはいろいろな古典を読んでおいた方がよい。これがなかなか難しい。ということを最近なんとなく考える。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
哲学を学ぶと「前提を疑う力」がつくと言われることがあるが、単に疑うのではなく、「自分の前提を括弧に入れて、異なる前提を暫定的に受け入れながらに議論を追った上で、最終的に筆者と距離をとって自分なりの評価を下す」という、もう少し複雑な力がつく。これは転移可能なスキルでもあると思う。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
久々にツイートしたついでにここ最近横目で見ていた議論に言及してみますが、私は大学1年生にヘーゲルやカントをすすめることはしません。まずは入門書を読むべきです。どういう順番で読めばカントやヘーゲルが読めるようになるのかを考えて伝えることが教員の仕事だと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
ヘーゲルくらいまでの近世・近代哲学では「意識」と言えば「志向性を持つ心のはたらき」を指すのに、現代の心理学や分析哲学では「意識」が「志向性を持たない心のはたらき」を指すようになってしまったのはなぜなんだろう。私は心の哲学を初めて学んだとき「現象的意識」が全くわからなかった。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
ちなみにイオンに新しくできた未来屋書店の人文系の棚は狭いながらもおすすめできます。宮崎から見ている方のために。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
ヘーゲルが書いたものを(翻訳であれ)自力で読めるようになりたいと思ったら「多少わかってる人に一文ずつ教えてもらいながら1年か2年ぐらいコツコツと読書会をやる」のが未だに一番の近道で、これはどうにかできないのだろうかということはときどき考える。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
とはいえ、商業的にこうなってしまうことも理解できます。地方都市の限界で、これからもっと状況は厳しくなってゆくはず。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
思ったより反響が……。ここは厳密には「哲学の棚」ではないというのはその通りで、棚には多少の区別はある。でも学術に力の入っている店なら隣にも置かない。実際の哲学の棚(写真なし)は日焼けした本がそのまま置いてあったり、並び順が微妙で、あまり手入れされていないのがわかる。という感じです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
いま多くの地方大学には、県内に学生を就職させよ、それが地域創生であり、地方大学の役目だ、という圧力がかかっています。数値目標まである。これは格差を固定させよと言われているようでとても苦しい。どうにか別の仕方で、地域への大学の役割を果たせないかと模索する日々です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「非常勤講師月2.7万」の元記事読みましたが、相場が高いとか安いとか以前に、その薄給で研究者を働かせなければ成り立たないような大学運営を強いているのが紛れもなくこの国であり、突き詰めれば「民意」である、ということに思い至って頂けず大学批判になってしまうのがつらいところですね……。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
反響が大きめなので補足として伊勢田先生のブックリストを紹介しておきます。入門書の項の冒頭の「科学哲学の入門書を選ぶ上で一つ気をつけなくていけないのは、その本の「世代」である」という指摘は、専門家以外にはなかなか見えにくいところでもあり、非常に重要です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
ヘーゲルがこういうモードに入っているときは、 (1)「力」や「法則」や「区別」が具体的にはどういうものか当たりをつける (2)「区別」のような頻出語は複数の意味で(意味を「ずらして」)使われているのではないかと疑う という感じで読むと多少マシになります。
@MNeeton
ネオ高等遊民🛺哲学youtuber
3 years
現代文の大学入試はヘーゲル『精神現象学』を題材にしてほしい。まじで日本語として意味がまったく取れないから……日本国民が一丸となって解読してほしい。(しかし出題者も意味が取れなければ、そもそも出題できないか😂) こういう文章↓
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「実証的」であることと、「学問として正当な手続きを踏んでいること」は全く別ですし、さらに「専門外のことについて、知識人として適切な発言ができること」もそれらと全く別のことです。影響力ある方にこのような雑な発言をされると非常に困ります。
@tanji_y
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu
5 years
最近、実証系でない"大学教員"を「学者」「研究者」と呼ぶのが怖い。記事のコメントや寄稿を依頼していたらと思うとぞっとする。こちらが事前に相当調べないと。 京アニを「麻薬の売人以下」と表現 放火事件めぐる大学教授のコラムが非公開に 「不適切な発言があった」
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
日本の大学のライティング教育は近年めざましく進歩しているので、過去の印象で議論することにはあまり意味がありません。興味がある方は、まずはCiNiiで「アカデミックライティング」等で検索することをおすすめします。(ただし、まだ発展途上にあることは否めません。)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
これまでファンを公言してきたので言及しますが、大森靖子さんの暴言問題について、実効性ある再発��止策が公表・実施されない限り、これまでと同様の応援をすることはありません。作品制作過程での暴力を黙認し、それに加担することになると考えるためです。非常に残念に思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
8 months
今年読んで特に良かった(関心に刺さった・人に勧めたくなった)本、哲学書以外編(続きます) 筒井清輝『人権と国家』(岩波新書) 乾敏郎・坂口豊『脳の大統一理論』(岩波科学ライブラリー) 佐倉統『科学とはなにか』(講談社ブルーバックス) 本田哲也『ナラティブカンパニー』(東洋経済新報社
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
分析哲学は「ただの哲学」だ、という主張は、分析哲学こそ「定冠詞付き」の"The Philosophy"だ、というふうにも読めて、手放しでは乗れないところがある。「ただの哲学」というものが本当に存在するのかということを考えてしまう。それは「現代において支配的な哲学」の別名ではないのか。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
もちろん疑似科学を支持したいわけではなく、科学とは何かが正しく捉えられないことを問題視しています。これでは疑似科学支持者の側から「科学とされているものにも反証不可能な仮説があるではないか」と切り返された時に太刀打ちできません。一見面倒でも、もっと複雑な検証プロセスが必要です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
「今の学生はこんなこともできないのか」のようなコメントは、学生のやる気をくじいてしまうので、なるべくお控えいただけるとありがたいです。 学生のみなさんへ。大学はこういうことを学ぶための場所なので、最初はできなくて当然です。学生のうちに一つずつ覚えていきましょう!
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
以前にレビューという形で書きましたが、哲学系の一般的な新書は「大学を卒業しても一人では読み通せないのがふつう」です。(とはいえ私自身も専門的すぎて読めない新書もあるので、そもそも新書という体裁だけで判断するべきではないということもあります。)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
ヘーゲルに限らず、極端に難解な哲学書の読書では、「何を言っているかわからなくてもとりあえず先に進む」という割り切りも必要です。同時に、二次文献も参考にしながら、"当たりをつけて"読んでいくことも重要。必ずしも本文の中に答えがあるとも限らない。しかし本文を無視してもいけません。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
ヘーゲル入門記事の第二弾を書きました。『精神現象学』と『大論理学』の各翻訳の特色について。 ヘーゲルの主要著作、どの訳で読む? - 川瀬和也 研究ブログ #はてなブログ
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
7 months
フリッカー『認識的不正義』読んだ。待望の翻訳。(の割には読むのが遅くなってしまったが)フェミニズムや人権に興味がある多くの人に読まれるべき本で、哲学界隈の外でも、もう少し話題になってもよいと思う。 認識的不正義 - 株式会社 勁草書房
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
国語の時間にプラトンやカントやデカルトを読ませろとは言いません。ただその基礎にある論理を教えることにもっと時間を割いてほしい。なぜ、たったこれだけのささやかな願いを実現するカリキュラムが、日本の文化を滅ぼすものであるかのように言われなければならないのでしょうか。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
このあと千年単位で考えたときに哲学固有の「究極的に哲学的な」問いが残るかどうかという問いには私はあまり興味がなくて、ただ今のところまだ哲学の手法で扱わざるを得ない問いはたくさん残されていて、少なくとも向こう100年くらいは残るだろうと思っています。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
哲学系学会の質疑応答でよくある誤解 ・睨まれた→考えすぎて眉間に皺が寄っている ・頭ごなしに「全然わからない」と言われた→哲学の議論で全然わからないのは普通だし、それでもわかりたくて考えすぎて余裕がなかった ・あんなに笑顔で詰めてくるなんてドSだ→哲学の議論が楽しすぎて笑ってるだけ
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
卒論について、私は「これは論文という名前がついているが、本当の論文ではなく、論文形式の卒業試験である」と説明しています。論文に本来求められるオリジナリティや厳密さを卒論に求めることはどうしても難しい、という判断からです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
岩波新書さんの「いいね」経由で目に入ったツイートですが、人文学は精神科の病気を「ロマン的に消費」しているのではないかという反省は個人的に非常に重要だと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
2 years
千葉雅也『勉強の哲学』を(恐縮ながらAudibleで)拝聴しました。私の本(『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』)では決断の手前で考え続けることの重要性を強調しつつ、それだけでは不十分ということも同時に書きましたが、千葉さんが「アイロニーの無限化」ということで言われているのはまさにその問題
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
センセーショナルなまとめができているのに気づき、言葉の選択を誤ったかと反省しています。文字数を減らすためもあって「買うな」という強い言葉になってしまいましたが、「勉強のための本を探しに行く場所としてはすすめられない」くらいが正確です。趣味の小説等を買うにはよい書店だと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
こういうことを言いそうな日本のヘーゲル研究者はほぼ私しかいないので私のことなんじゃないかと思うのですが、こういうお答えになるのにはいくつか前提があり、重要な論点と思うので補足しておきます。(おそらくその場では説明不足だったかと思います。すみません。)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
『分析美学入門』どころか『現代アートの哲学』や『美学への招待』も学生が一人で読むにはかなり難しい本だと思うので、その手前で読める本を誰かが書いてくれることを期待しています。学生から聞かれても薦められる本がない。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
11 months
大学院生時代から考えてきたことを研究書一冊と新書一冊にまとめて、その後生活を多少改善したこともあって、人生のなかで今がいちばん勉強が楽しい。打ち込める趣味もなく勉強しかまともにしてないような人生だったはずなんだけど。学び続けるというのがどういうことかやっとわかってきた気がする。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 months
いよいよ初回が明日に迫ってきました! 最終調整中のスライドを少しだけ公開します。悩んでいる方はお早めに。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 months
Nカルさんにて「ヘーゲル『精神現象学』を読む」という講座を担当することになりました! 4月から1年間です。前後半に分けての募集となり、既に前半の募集が始まっています。前半と後半どちらかだけでも楽しんでいただけると思います。どうぞよろしくお願いいたします!
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
マクダウェルの「第二の自然」について書いた紀要論文がDL可能になりました。とりあえず概要を知りたいときに使えるよう、自然主義とプラトン主義、非法則論的一元論との関係、ライトの批判と静寂主義、実はヘーゲルとあまり関係がないこと、などについて論じています。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
一般に哲学書を読んだり哲学の話を聞いたりするときには、「理解するのに苦労したものに価値を感じてしまう」という心理的なバイアスを排除することが重要だと思います。わざとこれを利用するような書き手/話し手もいるので特に注意が必要。(ヘーゲルもその類いの書き手かもしれません。)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
論理的な文章と文学的な文章を分けることは、文学研究でふつうに行われるジャンル分けの延長線上にあるものであり、これを全く分けられないとすることには無理があります。また、この主張と「実用的な知」と「実用的でない知」を峻別しようとする態度は矛盾してもいると思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
最近は『精神現象学』の疎外論のノートを作っています。ドイツ語を脇において使うなら、熊野訳より樫山訳のほうが断然使いやすいですね。当たり前と言えば当たり前ですが。熊野訳は小見出しも便利ですが、箇所によっては区切り方・タイトルの付け方に疑問がある場面もあったり。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
ヘーゲルの難解さを、 1)事柄の難しさに由来するもの 2)当時の常識を我々が共有していないことによるもの 3)曖昧な指示など、単なる不親切な書き方によるもの 4)文学的な価値を高めることを意図したレトリックによるもの に分けながら読んでみると良いかもしれない。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
私も理系の学生だった1・2年生のころに『純粋理性批判』や『精神現象学』にチャレンジしましたが、何も分からなかったし、はっきり言って無駄な時間でした。なぜなら読む順番を間違えていたからです。カントやヘーゲル には読み方があって、いきなり読んでわかるものではない。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
研究費なしでは、給与も高く、共通経費で図書館に潤沢な資料を揃えられ、学会にも安価で参加できる首都圏と関西圏のごく一部の一流大学以外では研究ができない、という状況に陥ることが予想されます。これでは日本の研究全体が地盤沈���を起こしてしまいます。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
どうぞよろしくお願いします! タイトルに入れられませんでしたが、ヘーゲル論理学の研究書です。哲学の専門書としては比較的良心的な価格にも収めていただくことができ、ほっとしています。タイトルの意味などについても追ってお話していけたらと思います。
@nekonoizumi
猫の泉
4 years
目次あり。「なぜ、いまヘーゲル哲学なのか 認識論と存在論はどのように関係するのか、哲学と科学はどのように関わるべきか、心と身体はどのように関わるのか……。…」 ⇒川瀬和也 『全体論と一元論 ヘーゲル哲学体系の核心』 晃洋書房
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
教壇に立つ限り、「なぜ本を読むのではなく授業を聞くのか?」「自分の授業は、同じ時間を使った読書を超える価値を提供できているか?」を自問し続けるべきです。「授業なんか出ないで本を読んでいてもよい」と開き直ることは許されないと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
もしかするとお世話になっている先生の言葉かもしれず、言及すべきか否か非常に迷ったのですが、「ヘーゲル研究にお金はいらない」という誤解が広まってしまうととても困りますのでツイートします。状況にもよりますが、研究費は必要です。
@desean97
desean takahashi
6 years
ヘーゲル哲学の先生がいつも言ってるけど、「研究費なんて要らんのだ」と。新しい資料が出るわけでもないし、現地に行く必要もべつにない。本は自腹で買うので十分、と。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
今月発売の拙著『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)を毎日この時間に1ツイートずつ宣伝していきます。本日の予告ツイートに繋げる形で、明日から開始します。 Amazon→ honto→ #ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「科研費を取ったら焼き肉が食べられる」というのはもちろん科研費を私的流用しているのではなく、逆に科研費がない年は私費持ち出しで研究しているということなのですが、あえて恨みを買うようなことを言わない方がよいというのはわからなくもない。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「哲学には正解がない」という表現は誤りだし本当にミスリーディングなのでやめてほしいのですが、あまりにも人口に膾炙しているし、最近ではオリラジ中田のYouTubeでもまさにこの表現が動画タイトルに使われていて、なかなか道のりは険しい。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
1 year
『ワードマップ アイデンティティ』めちゃ勉強になった。エリクソンからスタートして、実証的な流れと哲学的な議論が両方押さえられる構成。パーフィットとかも出てくる。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
念のため付け加えますが、全ての古典がいきなり読むのに適さないわけで���ありません。『ソクラテスの弁明』などはとりあえず読んでみてもよいのではないでしょうか(それでも入門書の助けを借りることをお勧めしますが)。カ��トやヘーゲルは特にハイコンテクストな哲学者なのです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
「日本では哲学学=解釈研究しかなされていない」も「解釈研究は日本でしかなされていない」も「解釈研究は本来の哲学とは関係がない」も誤りなのでこの批判は当たらないと思いますが、それにしても専門外で哲学に興味を持たれている先生にまでこう思われてしまっているのはとても悔しいですね……。
@tachibanakoji
立花 幸司 (Koji Tachibana)
6 years
orz...「日本における哲学者は何をしているのでしょうね。「哲学」学はやっているわけです。ヘーゲルがどうしたとか。でも、世界の哲学の考え方の流れの最先端をちゃんと認識して、その先をどうしていくのか、そういうことを考えている人がほとんどいないのが残念ですね。」
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
改めまして、新著『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)、来月発売です! こちらでも関連情報を少しずつ発進していければと思います。どうぞよろしくお願いします!
@nekonoizumi
猫の泉
3 years
光文社新書1月。「19世紀の哲学者ヘーゲルの哲学を通じて「考え抜くこと」の重要性を感じ、社会人として1つ上をいく「考え抜く力」を学ぶ一冊。」 ⇒川瀬和也 『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
ワークブックのようなものが必要なのではないかと思うけれども、ヘーゲルを読めるようになるためだけのワークブックにどれだけの需要があるのか、という壁にぶつかっていつも行き止まりになる。いくつかの難読哲学者のワークブックを集めて1冊にすればあるいは……?
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
この国は若者の教育にほんとうにそれだけしか、民間の感覚の10分の1しか、お金をかけていないのです。その中で大学や研究者はやれるだけのことをやっている。「こんなことで本当にこの国は大丈夫なのか?」と考えるきっかけにしていただけると嬉しいです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
8 months
城戸淳『極限の思想 ニーチェ 道徳批判の哲学』(講談社) 櫻井歓『今を生きる思想 西田幾多郎』(講談社現代新書) 三木那由他『グライス 理性の哲学』(勁草書房) ウィトゲンシュタイン『哲学探究』(講談社) 本当はベスト10にしたかったが3冊オーバー。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
見本が届きました! ネットで書影を見ると「白黒?」みたいな感じですが、実物を手に取ると質感に納得です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
8 months
ジョセフ・ラズ『価値があるとはどのようなことか』(ちくま学芸文庫) ハーマン・カペレン、ジョシュ・ディーバー『バッド・ランゲージ』(勁草書房) 米虫正巳『自然の哲学史』(講談社選書メチエ) 木下頌子、渡辺一暁、飯塚理恵、小草泰編訳『分析フェミニズム基本論文集』(慶應義塾大学出版会)
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
哲学対話について。哲学対話は哲学そのものではありませんが、哲学するための最初の一歩ではあるし、哲学の裾野を広げてくれるものだと思います。例えば補助輪つきの自転車や、「どうぶつしょうぎ」のような。専門家がそれをバカにしていては、哲学に未来はないと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 months
本日より、横浜市立大学国際教養学部に着任します。 首都圏ということで、研究面でより一層貢献できればと思います。教育面では前任校の宮崎公立大学と似たところも多そうなので、これからもしっかりと積み上げていければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
ちなみにドイツ古典哲学を勉強すると化学や生物学が近代科学として自立するまでどんな混沌とした状況があったかわかるし、哲学者を黙らせるためにやるべきことは哲学者に喧嘩を吹っかけることではなくて、本来の科学の領域で科学的な手法で圧倒的な成果を上げることだということもわかる。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
ヘーゲルの弁証法は「正反合」ではない、という話も専門家だけの常識になってしまっているので、いつか書いた方がよいかと思っていたのですが、加藤先生が書かれた辞書項目がコトバンクで見られるのですね。"ヘーゲル弁証法=正反合"は誤りです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
例えば「4年生までにこれを読めるようになりたい!」という目標を意識するためにほんの少し読んでみるのは良いと思いますが、数ページくらいで十分でしょう。カントやヘーゲルの問題意識がどこにあるのかは、予備知識がなければわかりようがありません。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
ヘーゲルを読むときのコツは、「同じ言葉が同じ意味で使われていると思いこまないようにすること」です。これはカントやハイデガーを読むときと全く違っていて、すっかり心を入れ替える必要がある。文章全体の気持ちに合うように語の意味を柔軟に解釈するほうがうまくいきます。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 months
中野 敏男『ヴェーバー入門 ――理解社会学の射程』 (ちくま新書) ヴェーバーについてまさに哲学者が知りたいと思っていることをピンポイントで教えてくれる感じの本だった。行為論に興味がある人も面白く読めそう。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
資料を自腹で買うというのは、研究費を持ち出しで賄うことにほかなりません。たしかに人文系の研究に必要な額は年間数十万から100万ほどで、大学ごとの給与の違いの方が大きいくらいです。しかし、それを「自腹でまかなえる」とするのは論点のすり替えです。必要経費を自腹で払っているのです。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
「なぜ哲学では科学と違って過去の文献がいつまでも読まれるのか?」という問いについて、ゲルーの議論の紹介と批判という形で2017年の日本哲学会シンポジウムのときの松田先生の論文で言及されてましたね。今回読み直すまで忘れてた……。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
どんな理由であれ哲学書を手にとって頂けることはありがたいのですが、同時に、「わからなくても自分なりに考えればよい」というのは哲学書の「正しい」読み方ではないとも思います。哲学書を読む最大の楽しみは「わかる」瞬間にこそあるし、そのためには読み方と関連知識を学ぶことが必要です。
@Hakuoh_Library
白鷗大学総合図書館
5 years
嘘だと思う皆さんには、ヘーゲルの『精神現象学」。とにかく読んでみましょう。何が書いてあるのか解らないはずです。解らなくていい。そのとき、あなたは間違いなく、考えている。この考え��という行為を味わう読書。読み終わったとき、読書の楽しみが変ります。まちがいなくね。#白鴎大学図書館分館
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
本日付で准教授に昇任いたしました。これからも一層研究・教育に励みたいと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
少なくとも地方で最先端の研究にキャッチアップしていくには、研究費は必要です。国内学会に参加するだけで航空券と宿泊費で1回あたり3-5万かかりますが、これをやめてしまうと最新の研究状況についての情報を手に入れるのがとても難しくなります。国際学会は諦めざるを得なくなっています。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
さらに補足。反証可能性を基準にできないのは「必要条件だが十分条件ではないから」、つまりこの条件を満たしても科学でないものがたくさんあるから、ではなく、「必要条件ですらないから」、つまり科学もこの条件を満たさないからです。したがって、「簡易テスト」としてすらこの基準は使えません。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
Amazonで予約可能になったら公開しようと思っていた記事です。この本でやりたかったことを少しだけ紹介しています。 個をないがしろにしない全体論は可能か——『全体論と一元論』というタイトルについて - 川瀬和也 研究ブログ
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
年末年始はインプットを頑張ろう、ということで手始めに倉田剛『日常世界を哲学する』(光文社新書)を読んだのですが、思った以上に本格的な哲学書ですね……。初学者の方は『ワードマップ現代形而上学』(新曜社)や『哲学がわかる 形而上学』(岩波書店)あたりを先に読んでおいた方がよさそう。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
6 years
日本の哲学者が自ら「私たちは哲学者ではなく哲学研究者にすぎない」のような謙遜を続けてきたことがこの誤解の直接の原因ではないかと思います。たぶん昔はそれを美徳とすることができるほど余裕のある時代だったのでしょうが、今は謙遜している場合ではない。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
5 years
ヘーゲルの二次文献はいかにウィットに富んだ表現でヘーゲルをdisるかみたいなところがありますが、ブランダムのこれはかなり好き。「〔精神現象学の序論は〕ほとんど本の序論と同じく本文の後に書かれ、ほとんどの本の序論と違って本文を読んだあとにしか理解できない」
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
一晩寝かせてみましたが、谷村省吾先生が私に言及された乱暴なご発言から受けたショックがおさまらないため、ブロックしてしまいました。能力のある方なのでしょうが、感情的なダメージから来るデメリットが、対話から得られるその他のメリットを上回ってしまいました。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
学問や学者を嫌いな人がたくさんいることを知らないほど世間知らずではないつもりですが、まさか先進国の中で日本だけ人文学研究ができない国になってもいいというのが多数意見なのでしょうか……? すでに日本の人文学は何十年も予算を削られ続けていて、ギリギリ持ちこたえている状況です。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
古典の前に入門書から読むべき、というのは単に個人的な体験を一般化しているのではなく、学習科学で言われる「足場かけ」の理論にも基づいて主張しています。専門的な知見の蓄積を参照せずに印象や思い出だけで議論するべきではないと思います。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
4 years
おそらくこの感覚には世代の違いもある。日本において分析哲学が相対的に小さなコミュニティだった頃と、事実上「最大派閥」となった現代では、「分析哲学はただの哲学だ」と述べることの意味が変わってしまう。
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@kkawasee_wdl
川瀬 和也『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)
3 years
ヘーゲル読んでるとヤバくない(意味内容が容易に定まる)概念の方が少ないのでどの概念がヤバいみたいなことは考えられなくなります。
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