フランス語の文章作法に、文をJeで始めるのは好ましくないというものがあるわよ。特にレターなどを書くときには気をつけた方がいいかもね。たとえばJe vous envoie en réponse à votre lettreと書くよりも、En réponse à votre lettre, je vous envoieと書いた方がずっと印象が柔らかくなるの。
フランス語の文章作法に、文をJeで始めるのは好ましくないというものがあるわよ。特にレターなどを書くときには気をつけた方がいいかもね。たとえばJe vous envoie en réponse à votre lettreと書くよりも、En réponse à votre lettre, je vous envoieと書いた方がずっと印象が柔らかくなるの。
シモーヌ・ヴェイユというと、日本では哲学者のSimone Weil(1909-1943)が知られているけれど、フランスでは人工妊娠中絶法をつくった政治家のSimone Veil(1927-2017)の方が有名ね。哲学者のことを話す場合には、la philosophe avec un Wとか云った方がわかりやすいわよ。
アガサ・クリスティの推理小説『そして誰もいなくなった』の仏語題はDix petits nègresで、英語版の原題の直訳なの。この題名は長らくそのままだったけど、2020年のBLM運動のさなかに問題になり、Ils étaient dixという題名に変わったわ。これはクリスティのひ孫の意向に沿った変更だそうです。
「私は大学でフランス語を勉強(専攻)しています」をフランス語に訳すとJ'étudie le français à l'universitéだけど、同じ内容をJe suis étudiant(e) en françaisということもできて、こっちの方がさらっとしているわね。日本語文の動詞をフランス語では名詞にするとすっきりする場合があるわよ。
フランスのチーズスプレッドにLa vache qui ritがあるわね。「笑う雌牛」という意味の名前で、実際に笑う雌牛のイラストが使われているけど、実はこの名前はワグナーのLa Valkirie(ワルキューレ)のもじりなのよ。最初は第一次大戦中にドイツに対抗してつくられた兵站部隊のキャラクターだったの。
Je fais du ski(スキーをする)の否定はJe ne fais pas de skiだけど、Je joue du piano(ピアノを弾く)の否定はJe ne joue pas du pianoだというのがアカデミーフランセーズの意見よ。楽器の場合も部分冠詞がつくと説明される場合があるけれど、この場合はde+定冠詞と考えた方がよさそうね。
Je mange de la viande(肉を食べる)の否定はJe ne mange pas de viandeだけど、「肉は食べないが魚を食べる」と云うときはJe ne mange pas de la viande, mais du poissonと云うわよ。「毎日肉を食べるわけではない」と云うときもJe ne mange pas de la viande tous les joursと部分冠詞を保つわね。
Avoirにはたくさん意味があるけど、話しことばで「だます」という意味で使うことがあるわね。たとえばJe t'ai eu !は「引っかかった!」という意味だし、このことばに対するTu m'as euは「してやられたよ」という意味ね。Je me suis fait avoirも「だまされた」という意味でよく使う表現です。
Crèmeという名詞は「クリーム」だけど、牛乳のよいところを分離したものであることから比喩的に「最良の部分」を意味することがあるわよ。La crème des hommesは「エリート」の意味ね。特にla crème de la crèmeという表現をよく耳にするけれど、これは「極上のもの、粋を極めたもの」という意味ね。
Ouiの言い換えにabsolument, exactement, tout à fait, effectivement, justement, c’est clairなどのことば、Nonの言い換えにpas du tout, en aucun cas, absolument pasなどのことばを使うことができるわよ。Ouiやnonだけだと素っ気ないので、こういうことばも使ってみるといいかもね。