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浅羽通明 bot Profile
浅羽通明 bot

@bot_asaba

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著書や記事、snsからの抜き書き。 ※は引用者註。

浅羽通明氏本人とは関係なく運営しています。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
5 months
自殺者三万人って騒ぐけれどね、人口比率でいうと日本で最も自殺が多かったのは実は昭和三十三年。あの「ALWAYS 三丁目の夕日」の年なんだ(ちなみに最小は大東亜戦争中だよ)。 それまで一部の秀才以外は、中卒で農業手伝うか奉公に出るのが普通だった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
5 months
→この頃から、都会へ就職、高校進学という希望の選択肢が見え始めた。でも、まだ高校数は少なく超狭き門。それで挫折し絶望した青年がばたばた自殺したんだ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
星新一は、たとえば、60年代末、ベトナム反戦運動花やかなりしころ、「北ベトナムに原爆を落とすなら、それを日本に落とせ」という広告をニューヨークタイムズに載せようという戦術に対して即、「ヒロシマ、ナガサキをまずねらえとつけ加えるか」と口にして、みんなを青ざめさせた人物だった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
故阿部謹也先生は、コミュニティ、またその直訳語「共同体」を小器用に口にする学者風情を嫌い、コミュニティの邦訳は「しがらみ」ですよと日頃おっしゃっていた。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→故安岡章太郎は「星新一、ありゃあきちがいだ」と語っていたという。「きちがい」ではなかったにしても、星新一は、アモラルでアンチヒューマンな思想を抱いた天才だった。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
11 months
私が西部邁氏にインタビューした時、私が日本の政治はどうしようもないコネクションと利益誘導で動いていて、言葉すべてタテマエと化して浮き上がってしまう社会だ、西部さんはそういう空しさを感じませんかと聞いたら、西部さんは確かに表面的には非常に空しい、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
社会学者の山田昌宏教授はね、少子化問題などの審議会などで、未婚化や少子化の原因として、女性の経済的欲求水準の高さと男性の低収入化のギャップを述べると、報告書から有無をいわさず削除されるなど、迫害を受けると書いているよ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
11 months
→しかし究極的には政治も言葉で動くんだと言った。 (中略)「結局、人間は言葉を裏切れないんだよ、自分が吐いた言葉に引きずられてゆくんだよ」と西部さんは言ったわけです。で、私は、その時になるほどなあ、カッコいいなと思った。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
七〇年代、宮本共産党が、ポルノを退廃文化として批判した時、世の多くの文化人は、その時代錯誤に失笑したものだった。 だが「性の解放」がほぼ実現し尽くされ、面白くもおかしくもなくなった地点まで到った現在の我々には、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
日本の政治においては、「世間」ごとの要望をくみ上げる政治家が、親分子分関係でつながり、その頂点である派閥領袖の中から、最高権力者を出すというシステムが長く作動してきました。いわゆる自民党長期政権です。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
東京新聞高橋源一郎インタビュー、目ざとくもブームの退潮を捉えたこの先生が、逃げや予防線を張りはじめたと読めるところもなかなか。 SEALDsへの評価を、思想はともかく表現としてだと限定つきにしたり、みんながやってるからデモ行こうなら行かないほうがいいとか。風見鶏の面目躍如。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
→すなわち、操縦するべき「世間」をよく知らずむしろ嫌悪している世間逃亡者たちが、です。彼らは日本世間という身体には合わない欧米直輸入の処方箋ばかりを用意していたのです。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
かつて、橋本治は、自分にはひとりで五千人分の働きをするほどの読者が数人はいるから、たとえ多数の読者にとっては読みにくいものとなっても、その数人を満足させ得る高水準を落とすわけにはいかないと、著者へ語った。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
→そこでは、地域の村落や町内会、企業、業種団体など諸世間の陳情をまとめ、利益分配をもたらすのが政治家でした。いわば日本の隅々まで血液や栄養を行きわたらせ、正常値を維持してゆく「身体」の恒常化システムです。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
要するに、昨今の「左」は、多くの国民が「平和主義」を、それだけで正義と受容してくれた時代への郷愁を捨てきれず、「現実」のリアルさばかりが輝く時代の到来を前に、新たな理念構築へのしんどい一歩を踏み出すべくもなく、本当にこれでいいのと叫びつつおろおろするばかりなのです。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
私は「ムー」という雑誌に関わっていたことがあるから、ああいう心理は知っているんです。 「ムー」や「トワイライトゾーン」に送られてくる膨大な投書の中には、本当にどうしようもない妄想の数々が、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
→対するに、そんな日本の大局的針路を考える「脳」にあたるのが、知識人やマスメディアであるはずです。ところが、わが国では彼らの大きな部分を逃亡奴隷が担ってしまった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
日本のマジョリティに違和感を感じて生きている自意識過剰で孤独っぽい人には、柄谷行人や浅田彰の「単独者」とか「ノマド」とかを賛える論理も慰めにはなるでしょう。 そういう孤立って、俗情と決別しててかっこいいよと誉めてくれるわけですから。でもそれだけですね。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
想田和弘監督の傑作映画「選挙2」をご覧になるとよい。ドキュメンタリーのカメラを向けられた自民党地方議員の手練れっぽい女性選挙スタッフが、撮るなと抗議 する場面がある。 そこで彼女は、「表現の自由がとかおっしゃりたいんでしょうが、ここは大人の話ですから」と、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
→祖霊崇拝のオカルティズムを軸に、日本の農民の祭りから方言から妖怪までを調べつくすところから、近代国家を解体する大プロジェクトを構想していた怪物役人、柳田國男をカリスマとして、村々町々のインテリ・ゴロツキたちがネットワークして創った民俗学は、まさしく闇の思想運動であった。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
崩壊したといわれる企業共同体ですが、イベント好きの若い世代は、社員旅行や社員運動会の復活をあちこちで突きあげているらしい。東京三菱UFJ銀行では制服が復活しました。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
→新人類からバブル世代の個人主義者が、懸命に終わらせた高度成長期以前の企業ムラ文化がこうして平成生まれの「さとり」世代の手で再生されつつある。私はこれを昭和への巻き戻し、スイッチバックと呼んでおりますけどね。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
今までだって、福田恆存の指摘した通り、「終わった」「死んだ」といっても、ほとぼりが冷めた頃、またけろっとして新しい危機を見つけ、これが阻止できなかったら日本も民主主義も今度こそ終わる、死ぬと、「また始めて」は、元気盛り返してきたんですよ。リベラルの人たちは。何度も何度もね。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
いまでこそ民俗学は、大学で教えられるまっとうな学問となり下がっているが、戦前、民俗学を学問と認めるものなどいなかった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
あちらに帰化する根性もないくせに、遅れた日本をあげつらって自らを慰める彼らの、バイリンガル以外にアイデンティティがなく、そのアイデンティティも所詮「遅れた」日本社会によって保証されているものであるという心理的ジレンマの構造
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
→それによって雑誌に自分の名前を載せたくてたまらないという肥大したナルシシズムとともに、ぎっしりつまっています。 自分が思いついたことが、雑誌で活字になるのを至福の自己実現と思い込める人が、相当いるわけです。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
福田恆存は、夫婦生活に関しても、鋭い指摘をしていますよ。 曰く、「今日では夫婦生活の目的は精神的な理解にあるとか、性生活にあるとか、そんなことを考へて、夫婦水入らずの二人きりの生活を欲し、家庭内のあらゆる生産手段を雑用と称して最小限に切捨て合理化して、その後に何が残ったか。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→一夫一婦制の倫理を真顔で説き、同棲も性産業もポルノも退廃と断じる思想には(同意しないまでも)奇妙な魅力が感じられないだろうか。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
8 years
低偏差値の子を救い上げる塾の講師が、彼らは自分が出来ないのを恥じて「わからない」っていえない。思えない。プライドを棄てさせて「わからない」と平気で言わせるまでが大変だって聞いたことがあります。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
山本夏彦によれば、東京の商家では番頭から丁稚までを歌舞伎に連れてゆく習慣が関東大震災まではあったという。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
フェミニストが喜んだ女性の高学歴化も、その方が専業主婦の座を保障できる高収入男性をゲットできるがゆえだったんだ。 これをね、フェミニストや女性学の識者はもちろん、その影響を受けた行政も認めたがらない。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
幸徳秋水など社会主義には、昭和初期の共産主義まで、インテリの観念的な遊びっぽさが抜けなかった。 彼らが救うと称した貧乏な労働者や小作人からすれば、革命などというできそうもない夢を見るよりも、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
戦後において、アメリカ占領に抗して、くすぶるナショナリズムを吸いあげ、民族独立を叫んだのが、右翼ではなく日本共産党だった史実。 そんな共産党系が中心となった沖縄復帰運動において、日の丸と君が代は、アメリカ支配を覆さんとする反体制のシンボルだった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
八〇年代、上野千鶴子などは、経済成長が終わり専業主婦となれるのが少数の特権階級となるのを予言していた。彼女らは、だから女性は自立するしかないと説いた。 予言は見事当たったよ。が、生じたのは希少ポストの奪い合い、自立から逃走するための闘いだった。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
→そこで人情の機微とその表現が学ばれ、主人は「お前はなんのために芝居を見ているのだ」と店の者を叱ったという。そして歌舞伎の筋や台詞は、丁稚から知識人までが共有する文化であった。 教養とはこうしたものを言うのではないか?
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
何を研究しているのか、結局よくわからない学者たちが、これまで全国の 子女に学歴をつけさせたい両親たちが払う授業料のおかげで生活させてもらえたのも、ただただこの大卒のステイタスが、「世間」において価値あるものとして共有されていたからでしかない。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→日本共産党が、豊かに爛熟した消費社会の大海に吞みこまれずにガラパゴス諸島のごとくそのアジール性を保ち、また政党対立による権力分立の一翼を今日まで担って来れたのは、ひとえに一枚岩の宮本体制のおかげだったかもしれないのだ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→おたがひに相手に附合ふ切掛けもよすがも失ってしまったではないか」。 要するに男女というのは互いに「必要」とされる「生産」の共同体だから、愛情の消費だけでは機能不全を起こすと言っているんですね。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
戦時中、歴史学者の宮崎市定は、軍部から、全アジアの文明は日本に源流があるという視点でアジア通史を書けと命じられたという。宮崎は、いくらなんでもそれは無理だからと、アジアの全文明が最終的に日本へ流れ込んだという結論の通史で許してもらったようだ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
昭和三十年代に創価学会や立正佼成会、霊友会などが教線を非常に広げた。 これは高度経済成長の中で、それまでの精神的基盤を失った人とか、取り残された人とか、村とか家族からばらばらにされちゃった人とかを、新しい共同体に組織していくことで、彼らを救ったわけです。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
卓抜ないじめ異論として、「宝島30」の'95年2月号掲載の諏訪哲二氏の「それでも「いじめ」は必要だ!」があります。 この挑発的インタビューの中で浅羽が最も唸らされたのは、氏の「みんな仲良く」がいじめの温床という指摘でした。(中略)「みんな仲よくしよう」と呼びかけると、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
あのポストモダン以来(いやニーチェ以来か)、真理なんてないという真理を説教するやからが多すぎる。 彼らが醜悪なのは、真理を説法して「壇上に立つ自分」というステイタスだけはしっかり担保しつつ、しかし、その内容の真理をより普遍的なものへ仕上げてゆくという→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
→「常識でしょ!?坊やたち」という口調でぴちゃりと断じるのである。憲法とか人権とか自由とか結構だけど、お子様ランドのお遊戯を大人のがちんこの会話へ混ぜないでねとばかりに。 そこ。すなわち「世間」を統べるのは法=契約ではなく「力関係」と「空気」なのだから。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
→そういう人が具体的にどう生きればよいかは教えてくれない。そういう人の生きにくさは何も解決されない。 それもそのはず、彼らは大学や文壇、論壇という安全地帯に自分をおきながら、口先で孤立を気どっているだけなんだから。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
自分が容れてもらえない社会関係を全て恋愛だと誤解して「やおい」で塗りつぶしてみせた腐女子の暴挙と、自分が苦手な恋愛をすっ飛ばせる「エロ」へ急いだ「おたく」男子の暴力的短絡。 それぞれの軌跡が���わる可能性は皆無だ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
→天皇陛下の下、苦学したり軍人になったりして立身出世して豊かさを掴んでゆく方向へ賭けた方が現実的でしょう。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
あの文化人と称する逃亡奴隷たちの自己アピールが聞こえてくる。 そう、「世間」はおかしい、遅れて前近代的で民度が低くて…。そう、この国では、私たちだけが、人間らしく個性的に生きているんですよと…。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→このなさけない伝統は反原発とピースボートまで連綿と続いている。学校システムが生んだつぶしのきかない廃棄物のごとき優等生が、その処理場たる学校で、勝手につくりあげた観念的な「貧しい抑圧された人々」の幻想にひとりよがりの思い入れをつづけてきたのである。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
大正教養主義のあまりの微温性と非社会性は、昭和大恐慌到来とともに批判され、マルクス主義がナウくなった。 しかしそのマルクス主義も観念的な哲学青年や文学少女の自己完結した内面のみの展開に終わったのは所詮担い手が同じことを思えば当然だ。この事情は戦後も維持された。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
阿部謹也は私にとって怖い人である。たった一度だけ語り合ったことのあるアニメーター宮崎駿、民俗学者赤松啓介のふたりがやはり同じように怖い人だった。 べつにきつく叱られるわけではない。語りが穏やかであり笑顔が人なつっこいことも共通している。しかし怖いのだ。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
バブルの記憶を探っても、日本人は過剰に蓄えられた資本を運用する才に乏しかった。いや、その意志すら希薄だったのかもしれない。失われた十年だか二十年は、改革の名の下、それを蕩尽する機関だったのだろうか。 それならば、制度をとにかくいぢって、結果、皆が損をしてゆく時代はまだまだ続く。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
「独りでいても淋しくない人間となれ」。いじめに苦しむ人間へ届けるべき言葉はまずこれ。 会社への依存から脱せずリストラといういじめで三万人が自殺しているサラリーマンも他人事ではないだろう。ちなみにこれは戦前政界の黒幕、頭山満の御託宣だよ。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 months
三万人を裁判もなくギロチンに虐殺した狂気もまた、ある意味でフランス革命が近代の幕開けであった証といいうるわけで、アウシュビッツやスターリン粛清やポル・ポトを否定するかぎり、フランス革命の旗色はけっしてよいものではない。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
村上春樹さんが新作を書いたときと、宮崎駿さんが新作を発表したときっていうのは、日本文化界は総出で、ああだこうだということになってます。(中略)そっちの文化業界で、小遣い稼ぐ人たちの出番、仕事ができるということです。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 months
知識人というのは、非常に臆病かつ狡猾ですから、自分の社会的地位と飯を食っていく道だけは、敵の論理と密通してでもしっかり残しているわけですよ。 早い話が、学生時代からちゃんと指導教授に気に入られるような論文を書いて大学院をちゃんと出ているから、学者としてやっていけるわけでしょう。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
9 years
中森明夫氏は、九〇年代、社会主義、共産主義はなくなったけど、社会趣味、共産趣味は生き残っているという名言を吐きました。主義が趣味としてのみ生き残れる状況は、左翼がサヨクとなった八〇年代初めにはすでに完成していたのでしょう。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
5 months
細川政権の頃、小沢(※一郎)に会った哲学者梅原猛は、権力にしか関心のない一種の子供と直感したという。 その後、『日本改造計画』の自己責任論を古泉政権が実践しボロが出ると、けろっと正反対の「生活第一」社民主義へ鞍替えしたのを思えば、梅原猛は正しかったみたいだな。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 months
→第一あのとき革命なんかやらなくてもネッケルの税制改革が成功していれば絶対王政下の政治改革だけで充分やっていけたとの見解もあるほど。 では、あの革命はなんだったんでしょうね、という答えの一つとして、ようするにお祭りだったというのが出てくる。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
11 months
右翼や左翼を自ら掲げている人は、掲げたがために視野が狭くなることを自覚して欲しいと思う。 視野を広げるとは、他人、敵、右にも左にも無関心な人が自分らの意見意をどう観ているか、彼らと対話できるか、これを常に忘れず実践することです。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 months
呉智英が、「すべからく」誤用指摘を続けるのはなぜか。 それは、反権威を掲げる新左翼系論客や新参保守論客が、じつは権威気取りたがり屋であるのが、「すべて」といえば済むのに、「すべからく」という権威ありそうな文語的表記を好み、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 months
いちばんバカを見るのは、大学は学問するところだという建前を真に受けて、一般教育科目もしっかり出席し、レポートや試験もまじめに受け、卒論で四年間の総まとめをするんだなんて思い込んじゃった奴じゃないか。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
11 months
→だが、幸徳秋水ら新聞記者やライター家業の主義者たちの思想が日本と労働者の現実を全く知らずに観念と翻訳でこねあげた書生談義だったのに対し、実際の労働運動に従事してきた片山の穏健論は実に粘り強いリアリズムにほかならなった。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→言論人は、言葉とかさらには文化が、現状以上に世の中に影響を与えて欲しいという哀しい願望を抱いている。 J-ポップの歌詞やら何やらにファシズムの兆候ありとかいって憂いたがるのは実のところこの空しい願望の裏返しである場合がほとんどなのである。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
「中央公論」(※2016 3月号)掲載の川島真、木村幹による日韓慰安婦合意分析が面白そうだ。日本と韓国が何かともめてると、いざ有事というときの足並みがみだれる。そのとばっちりで一番死ぬのはウチのところの兵隊なんだから、てめえらいいかげんにしろと、メリケンの親分が強制手打ち…。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 months
赤松啓介は、小卒である。昭和のはじめ神戸、大阪で丁稚奉公。十三の頃より色白の稚児さんと呼ばれて、後家さんや女房衆、女中におもちゃにされ、夜這いの名人に育つ。 そのうちに何の因果か、民俗学を独学で研究、教育ある学者が絶対いけない領域へ決死の突撃調査を開始する。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
石原慎太郎のナショナリズムは、わかりやすい。松本健一がいうごとく、日本国民が抱く平均的なナショナリズム願望が代弁されているためだろう。 テクノロジーでも経済力でも基地としての国土貸与でも、本当はアメリカの軍事力を底支えしてやっている日本…。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→それを錦の御旗として「馴染めない子」をグループに強制的に参加させ、馴染めない=仲良くしない子を矯正するという大義名分つきのいじめが激化するというのです。 (中略)パーマネントは止めましょうとわめいた戦中の愛国婦人会ばりのやさしいファシズムです。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
六〇、七〇年代の反体制運動というと全共闘に代表される学生運動がすぐ連想される。 だが、現状否定の宣言のみに終わった書生談義よりも、公害立法を反対運動の突き上げにより、まず自治体レベルでさらに国家レベルで認めさせていった公害反対運動の苦しく着実な遺産こそ、顧みられねばならない。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
鹿島茂はバブルを経た現在こそ日本の若者がバルザックに親しむ条件―出世を夢見る青年が上京して、まず都市風のファッション追いつこうと焦るところから人生修業を始める―は整ったと毎日新聞で書いていたが、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
(※原敬首相暗殺で)無期刑となった中岡(※艮一)は恩赦で減刑され昭和9年に出獄したが、忠孝と書いた茶碗を売る大日本忠孝会やらフグ料理の会社やら右翼諸団体までがこぞってスカウトにかけつけたという。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 months
フランス革命=圧政に苦しむ民衆が立ち上がって絶対王政を倒し、自由・平等・博愛に基づく共和国建設を目指し、近代の幕が開いた、なんていう教科書的理解にはこのところいっせいに疑問が提示されている。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
福田恆存は「一つ一つの抵抗運動において、彼らは勝つことを目的としてゐるのではなく、進歩主義的気分に守られながらその気分を守り、その気分に浸ることそのことが目的となってゐるのではないか」と推測していました。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
→そう。高度成長が蓄積した過剰な富を蕩尽し果てるまで。九割以上が中流だった日本が、九割以上がワーキングプアとなる日まで。 思えば、長い人類史上、そちらこそが常態だったような気もするのだが。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
→福田恆存はこれについて、「その点だけは彼らの姿勢はつねに前向きであった」と皮肉っていました。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
11 months
社会主義者としての片山(※潜)の思想は極めて穏健派だった。 大日本帝国憲法も天皇制も批判せず、普通選挙の議会により法律で平和裡に社会主義政策を実施してゆくという改良主義、社会民主主義であり、マルクス主義やアナキズムの急進性を嫌った。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
日本の原発が三十五基以上増えないのは、農民と違って土地買収などによる切り崩しがきかない沿岸漁民の驚異的抵抗が直接の原因である。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
かつて着物が縫えて当たり前だった昭和初期までの女たちは、夫に死なれても、「仕立て物致し〼」という貼り紙ひとつで、最低限の自立ができた。皆、針仕事の小職人だったのだ。ミシンが高度に操れれば、もはやエンジニアである。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→日本共産党議長宮本顕治は文芸評論家、やはり共産党で長く京都府知事だった蜷川虎雄、社会党委員長土井たか子、元社会党委員長で元横浜市長飛鳥田一雄、神奈川県知事長洲一二らは皆大学教師出身である。 (中略)日本の左翼運動はほぼ教室と運動場とサークル部室の延長上で行なわれたのだ。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
8 years
右翼や左翼を自ら掲げている人は、掲げたがために視野が狭くなることを自覚してほしいと思う。視野を広げるとは、他人、敵、右にも左にも無関心な人が自分らの意見をどう観ているか、彼らと対話できるか、これを常に忘れずに実践することです。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
本を読め、「教養」は大切だというひとはみな、著述業者であり大学の先生であって、要するに本を読むのがはじめから楽しいひと、なんら苦にならないタイプのひとばかりである。彼らは本を読むのがそれだけで苦痛なひと、読むだけで大仕事である膨大な数のひとびとがいるのを、ほとんど理解していない。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
あいまいな人づきあいが苦手で、努力してはストレスを溜めて消耗し、そんな努力を軽減してくれるルールが明確な対人関係を切望する人、せめてわかりやすくのみこみやすくこれさえ身につければ万事大丈夫というルール・ブックでもあればと夢想する人は、けして少なくないのではないか。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
なぜ宮台真司は、リベラリズムの旗を掲げて、日本的共同体と闘い続けるのだろうか? 『これが答えだ!』の片隅には、「社会学は西洋ルーツの学問ですから」という本音がぽろりと転がっている。 「市民社会が健全」で、日本のような「なれ合い社会」は不健全と判断する価値観の根拠としてだ。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
長男でありながら父親の葬式もパスし、女は玄人しか相手にしない。最晩年、連日通った浅草の洋食屋アリゾナで倒れた際も、「先生、お車を呼びます」とあわてる店長を「かまうな!」と制して自力で這ってタクシーを拾い帰宅。その一ヵ月後、孤独死。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
→つまり、ちゃんと自分で食っていける、人に雇われなくても食っていけるだけの土地とか資本てのがなければ、人に影響を受けたり、人に脅かされても絶対に動かない自分の志とか自分の魂、そんなものは持てないということです。 ブルジョワジーは持てるんですね。なぜならば恒産があるから。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
2 years
→ここを読んだとき、私は、日の丸と君が代イコール共産党嫌いの右翼が称揚してきたシンボルだという固定観念が一挙に崩れて、一種奇怪な異世界が出現するような感覚につつまれた。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→知識人の義務は放棄して、「真理なんてない」と逃げをうっているところだ。 (※宮崎哲弥の)「破戒」説法師などいう魏悪趣味が、実は知識人の義務を放棄する怠惰を隠蔽する方向へ機能するのはいうまでもない。要するにシラカバ派なのである。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
世の中で必要とされるのは、能力のある人間ではなくて使いやすい人間である、という基本が変わることはまずないであろう。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 years
クロポトキン、バクーニン、またトルストイ。彼らは皆、貴族、エリート、軍人であり、強靭な自律への訓練で鍛えられ選ばれた個人だった。そうでなければ、自由には耐えられない。そうであればこそ、彼らは永遠に魅力的なのである。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
→それは社会の上層部に位置しながら、政治経済権力の分け前からはあぶれた男たちが、せめて観念的 プライド的にはエスタブリッシュメントを凌駕しようとして編み出した哀れな方法である。こうしてインテリは左翼となった。左翼は実効性を問われない観念のゲームとなった。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
4 months
福田恒存氏のテーゼは、「人間は生産を通じてしか附合へない。消費は人を孤独に陥れる」と予言していました。 生産において人間は、何らかのかたちで部品となり、また多かれ少なかれ損得勘定で動かざるを得なくなって、必要性が主、感情はその気の合う友人たちと→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
→あの二人は、なんか殖産興業というか、景気刺激か何かのために仕事をされてるんじゃないか。文化業界ってそういうものなんです。いつの時代も。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
6 years
(※東浩紀)氏の論壇へのデビューは、学生時代、「批評空間」誌に掲載されたソルジェニーツィン論だ。 速水(※由紀子)女史のルポによると、柄谷行人、浅田彰らが仕切るこの雑誌が一番、頭よさそうだと見た東氏は、どういう論旨ならば彼らが注目してくれるかの傾向と対策を考えて、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
→社会から隔離された学校という温室で、傍観者たちがせめて当事者たちに思い入れることで当事者との同一化幻想に浸る。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
葉隠や荻生徂徠や陸羯南などのテキストにリベラルの微かな芽生えを見つけつつ、それらが遂にそれ以上育たなかった史実を認めざるをえなかった丸山眞男。 明治維新と敗戦という革命的断絶を強いられ、以降も絶え間ない刷新と変転を重ねた日本には、本来「保守」などありえないと知悉していた福田恆存。
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
7 years
長いものには巻かれて実をとる弱者の現実主義も、ためらわず権力を掌中にして汚れた手であれ理想に近づこうとする強者の現実主義も、ともに忌避し、弱者を弱者たらしめ、権力者の手を汚れたものと化す「しくみ」そのものを根底から見直し変革するという思考方法。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
3 years
貧乏人、無産者は自律的ではない。人の影響でフラフラ動く。だって財産がないんだから。「恒産なければ恒心なし」って言葉があります。これは古代チャイナの『孟子』にある言葉ですけど、→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
1 year
おぼろげな記憶でいうのだが、90年代後半宮崎哲弥先生が宮台眞司博士との連載対談で、Dragon ashの歌詞にも「やばいのがある」、これはファシズムだと憂世的に訴えていた。 J-ポップの聴き取り難い歌詞風情が世を動かすかもという前提でのこうした物言いはどうにも痛いのだ。→
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@bot_asaba
浅羽通明 bot
5 years
国民が熱狂した小泉政権には、カネの疑惑は皆無だった。 でも格差社会ほか昨今の問題は、そんな「清官」政権下で、アメリカで勉強した経済学を、日本の現実へ原理主義的に適用しようとする改革を推進した連中がもたらしたんじゃなかったかな。
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