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江南亜美子

@ami_ena

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読んだり、読んだり、書いたり

ほとんど家のなか
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江南亜美子
4 years
hontoのサイトでも、AMAZONでも、本のタイトルを検索すると「過去に購入した商品です」などと知らせてくれる。そのことはわかっているので、私の部屋のどこにあるか教えてほしい。できないなら、それでも買おうとしている私を止めないでほしい…
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江南亜美子
9 years
わたしも大丸心斎橋店の、好きな細部の写真、そっとあげときます。営業は今日まで…
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江南亜美子
5 years
何度も笑ったユーモアのセンス抜群の小説。50歳を迎える(白人の同性愛者の)二流作家が、年下の元恋人の結婚がいやで、無理やり世界旅行に。散々な目にあう旅の間じゅう、かつてのふたつの恋の苦い思い出がよみがえる。〈まったく歳を取らなかったんだね〉と憐れまれたり。語り手は誰かとの謎もいい!
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江南亜美子
2 years
わぁ、オルハン・パムクの『無垢の博物館』(宮下遼訳/ハヤカワepi文庫)が文庫化されたのね。金原ひとみさんが帯文に「初めて読んでから十年が経った今も、この小説への狂おしい愛に心が潰され続けている」と書いてらして、ほんとおんなじ気持ち!と思う。この夏、読み直したい…
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江南亜美子
4 months
待たれていた『百年の孤独』の文庫化が話題になってるガルシア=マルケスですが、今春刊行された遺作『出会いはいつも八月』(新潮社)も、さすがのうまさでした。40代半ばをすぎた女が、年に1度だけ訪れる母の墓のある島でなにをし、なにを考えるか。ヒリっとくる心象風景のリアリズムがかっこよくて。
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江南亜美子
6 years
これは尋常でなく素敵な本では…! ローベルト・ヴァルザーの詩とパウル・クレーの絵を、見開きにひとつずつ組合せて。『日々はひとつの響き ヴァルザー=クレー詩画集』(平凡社)。実世界では出会わなかった(1歳違いの)ふたり。ソンタグは早くからふたりの親和性を見抜いていたそう。(続く)
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江南亜美子
6 years
先日の松浦理英子さんをお迎えしたイベント@近大での、素晴らしいお話のお裾分けをします。以下大意。「デビューから80年代まではとりわけ不遇だったが、作品の人物たちを性的少数者であることに苦悩する者としては描かなかった、それは多数派読者に“マイノリティ観光”をさせるだけだから」。続く
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江南亜美子
5 months
アリス・マンロー逝く。どの短編も、1行目からある人生にフォーカスがぴたりとあい、ひととき読者をその人生の伴走者にし、最終行以降も時間は流れていくとの余韻を残して立ち消える。短編の奥深さを教えてくれる、素晴らしい作家だった。小竹由美子さんの訳文で読めた幸福。
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江南亜美子
7 years
そろそろ店頭に並ぶカズオ・イシグロ『忘れられた巨人』の文庫版、巻末の解説は私なんです。大好きな作品に書けるだけでも誉れなのに、校了後に発表があり、驚き、ふるえました。小さなサロンに向けて書いていたら、ふと扉を開けるとそこは煌々と輝く大ホールだったという気持ち。ぜひお求めを。
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江南亜美子
6 years
普段ラジオを聞く習慣がないけれど、なんとかしてこれは。NHK第2「こころをよむ」、小野正嗣さんによる「歓待する文学」。明日から8週にわたって。ゼーバルト、イーユン・リー、小川洋子、クッツェー、イシグロ……。ハードコアですごい。楽しみしかない!
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江南亜美子
6 years
(会場の創作を目指す学生へのアドバイスとして)「だからみなさんも、世間の既存のマイノリティ問題についてではなく、あなたの内にあるマイナー性を大切に見つめて小説を書いてほしい。文学はマイナーなもののためにあるのだから」。松浦さんの真摯で温かな言葉に、横で聞いてても胸が震えました。
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江南亜美子
4 months
7月のNHK-Eテレ「100分de名著」は、ジョゼフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』がテキストらしく、ストーリー/物語をつくる学生たちにはいまから全力でおすすめしたい。講師は佐宗邦威さん。この長く難しめの名著がどのように100分間で解説されるのか楽しみです
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@hykw_sales
早川書房営業部
5 months
【書店員の皆様:重要なお知らせ】 2024年7月期の100分de名著(NHK)は世界中のクリエーターたちに多大な影響を与えた古典的名著『千の顔をもつ英雄』です✨✨講師は戦略デザイナーの佐宗邦威さん。ご注文お待ちしております!
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江南亜美子
5 years
大阪で使われてる「路地(ろぅじ)」の概念がどうにも標準語の路地とは異なることが気になっていた。加藤政洋『大阪ーー都市の記憶を掘り起こす』(ちくま新書)にはこうある。大阪の路地は道でなく生活空間を意味する、と。地理学者が、オダサクらの文学テキストとともにこの地を歩く本。面白いです。
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江南亜美子
6 years
「『最愛の子ども』は、当時から現在もかわらぬ、孤独でみじめで、まるでゲットーのような世界で暮らす少女たちの、その中のささやかな幸福を書いた。生きづらい少女を私の作品で生かしてあげたかった、少しは救済したかった。これほどの作品はもう自分で書けないかもしれない」。続く
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江南亜美子
2 years
翻訳者たちの不断の努力と情熱のさまに感銘を受けた『「その他の外国文学」の翻訳者』(白水社)。4月30日の朝日新聞書評欄でご紹介しました。全文は→ 整理が行き届かぬわたしの本棚から、本書に登場した翻訳者さんたちのお仕事をいくつか。あらためてありがたく感じます。
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江南亜美子
7 years
わぁ、ザミャーチンの『われら』が集英社から文庫化されたってすごくないですか。もう20年は前に、大学の島田雅彦さんの講義でこの作家を初めて知って読んだのですが、今回の中島京子さんによる文庫解説にも島田さんの名が! 1921年のロシアのディストピア小説、面白いです、ほんと。
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@ami_ena
江南亜美子
2 years
来月、ついに京都文学レジデンシーは、国内外から作家・翻訳家の皆さんを京都にお迎えします! アンナ・ツィマ、大前粟生、アルフィアン・サアット、エミリ・バリストリエリ、ポーラ・モリス、ユベール・アントワンヌ各氏です。まずは10月2日15時からフォーラム「裂け目と文学」を開催します(配信有)
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@ami_ena
江南亜美子
8 years
ルブタンがキューバの、リオ五輪用ユニフォームをデザインしたらしく。さすがに靴がおしゃれ。 日本のユニフォームと、赤と白が基調な点は同じなのだけど、彼我の差が…。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
3月のEテレ「100分de名著」は、阿部公彦さんによる「漱石スペシャル」です。今回は『三四郎』『夢十夜』『道草』『明暗』をそれぞれ1回25分で。放送は3月4日から(月 22時25分~22時50分。水曜に再放送)、4週にわたります。わたしは今日発売になる、NHKテキストの構成を担当しました。続く
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
このたび文庫化された野崎歓さん『異邦の香り』(講談社文芸文庫)。阿部公彦さんによるエレガントな解説だけでも文庫版を買う価値ありなのだけど、今年3月に行われた東大退官時の最終講義「ネルヴァルと夢の書物」も収録されていた! 2400円という文庫と思えぬ価格にひるみますが、まあ、ね。
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@ami_ena
江南亜美子
4 years
昨日ご紹介した、イタリアの作家パオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』が、発売前に全文公開されています。すごい、早川書房。4月11日19時までの限定です、ご興味あれば。|Hayakawa Books & Magazines(β) @Hayakawashobo #note
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江南亜美子
8 years
装幀がなんでああなっちゃったのかの、言い訳の弁としてもたいそう興味深い記事。作家自身の介入のしすぎが、この結果を生むのねと。
@CasaBRUTUS
casabrutus
8 years
村上春樹『騎士団長殺し』の装幀が生まれるまで。
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江南亜美子
4 years
未知の出来事に直面することの不安を、既知の言葉を使うことで隠ぺいする。でもそれは過ちだと、ジョルダーノは言い、レベッカ・ソルニットはこれまでも起きたこの現象を問題視してきた。『それを、真(まこと)の名で呼ぶならば』岩波書店。どちらもいま読みたい。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
今日9月3日から、4週間にわたり、これを見る楽しみができました。Eテレ「100分de名著」は、和田忠彦さんの解説による、エーコ『薔薇の名前』! 予習をかねて読んだテキストの情報量が多く、すばらしい知の迷宮案内であるとわかる。毎月曜22:25〜が本放送、毎水曜に再放送が2回あるもよう。
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@ami_ena
江南亜美子
7 years
入院した30代の娘を疎遠だった母が見舞い、地元話などをするという(地味な)物語で、よくぞここまで小説を輝かせるとは。傑作です、エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』(早川書房)。人は過去とどう折り合うか、そしてなぜ人は小説を書くのかとのテーマも滲んできて。
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江南亜美子
10 years
エドワード・ゴーリー好きの、関西方面のみなさん。昨年12月に銀座のヴァニラ画廊で行なわれて「いいなー」と指をくわえてたあの原画展が、梅田にやってくるそう。規模は縮小されるけれど、こちらは無料。紀伊國屋書店グランフロント大阪店店内で、6月6日から。
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江南亜美子
7 years
文化の秋。第1回「ヨーロッパ文芸フェスティバル」(11/23〜26)は、駐日欧州連合(EU)代表部が主催なだけあって、参加作家たちの多様性が素晴らしいです。成功してほしい! eulitfest.jp
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江南亜美子
3 years
(こちらに書きそびれていましたが)21年度より2年の任期で、朝日新聞の書評委員になりました。初回は4/2に、カズオ・イシグロの新作『クララとお日さま』(早川書房)をご紹介。ちょっと肩に力の入っちゃったこの書評は全文、WEBで読めます。よろしくおねがいします。
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江南亜美子
2 years
「BAILA」11月号内の充実した読書特集で、翻訳家のすんみさんと近ごろの韓国文学について話しました。悩みに悩んで選書した10冊をふたりでどんどんご紹介してます(自分で記事もまとめて)。楽しかった夏の日の思い出。他もほんと読みごたえあります。柴田元幸さんや多くの文芸編集者さんもご登場。
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江南亜美子
4 years
今日10/5の放送ぶんから、Eテレ「100分 de 名著」は島田雅彦さんの解説による「谷崎潤一郎スペシャル」 となります。谷崎を、いわば世界文学の観点で読み直す試み。初回は『痴人の愛』! 私め、番組テキストの作成をお手伝いした際、島田さん節に浴しました。面白いです。
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江南亜美子
4 years
今日8/6の大学のクラスでは、大岡昇平『野火』を読んだ。熱帯のジャングル、食糧も尽きた極限状態で人肉食を試み、その禁忌によって葛藤する一兵卒の物語を、戦後75年の折にどう考えるか。例年なら8月に授業はないのでこれもいい機会だった。高橋弘希『指の骨』も紹介。戦争文学、また学生と読もう。
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江南亜美子
6 years
ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』(みすず書房/関口涼子訳)を読むうちに湧いてくるこの興奮はなんだろう。喃語から母語の習得に移行する際にひとは何かを忘却する、とか、言語は生物のようには死に絶えたりしない、とか。谺する言語、エコラリアス。ほんとエレガントな学術書です。
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江南亜美子
4 years
『韓国文学を旅する60章』(明石書店)に、「ハン・ガンと光州事件」と題した文を寄せました。この本、古典から現代までの韓国文学を、49人の執筆陣で全60章にわたって紹介するものです。私は、韓江さんを担当するなんて…とおののきつつ、傑作『少年が来る』(クオン)の光州について。ぜひお手元に。
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江南亜美子
4 years
「SPUR」7月号に掲載されていた、わたしの自宅書棚&ベッドサイドの本たちを紹介した記事が、ウェブでも公開になりました(山崎まどかさんとご一緒してます)。雑誌では見づらかったタイトルも、ピンチアウトでばっちり見えます。
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江南亜美子
6 years
これは家の本棚のクレストのあたりなのだけど、ここだけぱっと明るくて、背表紙に指を走らせても質感がすごくいいです。
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江南亜美子
5 years
発売中の「すばる」5月号に、「覚醒せよ、と小説は言ったーー現代韓国文学のブームに寄せて」と題した、30枚の論考を載せてもらいました。"平成と文学"などの大総括は私には無理なので、平成の終わりの書架の前に立って、日本社会が次の時代に積み残した「荷物」について考えてみる、との趣向です。
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江南亜美子
5 years
いま発売中の「GINZA」9月号、特集テーマが「センスのいい人 A to Z」なのだけど、A=アガペーから始まってて意表をつかれた! とにかく文字量が多くておもしろい。岸本佐知子さんインタビューや、ジュエリーをめぐる藤野可織さんのエッセイも。個人的にはラガーフェルドの言葉がつぼ。
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江南亜美子
8 years
スティーヴン・ミルハウザーさんにインタビューした記事が、「SPUR」9月号に載っています。〈普段見ている世界を別の目でとらえ直すのが芸術の仕事だとしたら、私はそれをしたい〉。御大、かっこよかったな。小説とあわせ、ぜひチェックをば!
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江南亜美子
9 years
SPUR 1月号の特集「海外文学で世界一周」。ご興味あればぜひご一読を。見開きの世界地図上では、ノルウェーからペルー、ナイジェリア、トルコ、台湾など、16の小説をご紹介。知らない国を旅するように物語を楽しんでほしい、そんな選書です。
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江南亜美子
8 months
おそろしいことに、発売中の3月号から「文學界」で連載をはじめました。「「わたし」はひとつのポータル」というタイトルです。自分自身の輪郭を強固なものと考えずに、ひとつの扉のようなものとして、世界あるいは他者と向き合っていこう。文学をその手がかりとしようーー。そんな意味をこめてます。
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江南亜美子
6 years
心斎橋アセンス閉店のショックを引きずっている。リニューアル前、今ではドラッグストアになった1階の、かつて雑誌が山と積まれた情景を幻視してしまう。2階の文庫の充実ぶりも、エレベータで上がる美術書フロアも、ひたすら懐かしい。じゃあアセンスでね。何度待ち合わせたかな。ありがとうアセンス。
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江南亜美子
3 years
京都文学レジデンシーより、雑誌「TRIVIUM(トリヴィウム)」が刊行されます。三叉路や、中世の教養学の三学科などの意味を持たせたこの誌名。雑誌や京都が、文化と文化、人と人の出あう場になってほしいとの願いが込められています。わたしは編集を担当。趣味全開です。目次の豪華さがすごいです。→
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江南亜美子
5 years
うわぁ、つかだま書房の塚田さんからすごい本が送られてきた。後藤明生『挟み撃ち デラックス解説版』(つかだま書房)。『挟み撃ち』全文と4つの解説から構成され、なかにはこの小説を最初期に世に知らしめた蓮實さんの評論や、奥泉×いとう両氏の文芸漫談も。7月2日から書店に並ぶそう。2200円です。
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江南亜美子
6 years
野崎歓と世界文学の仲間たち、と題された退官イベント@東大本郷には、親愛と惜別の念が満ちていた。氏の講演後、名だたる外国文学研究の「仲間たち」が次々登壇。超満員の聴衆を惹きつける、個性きわだつスピーチに笑ったり、驚いたり。野崎さんの人望、そして企画された沼野充義さんの優しさよ!
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江南亜美子
5 years
昨夕のトークイベント、盛況にて無事開催できました。大勢のお客さまの前で、挨拶もそこそこに(60の書影のスライドを前に)どんどん翻訳小説を紹介するスタイル。藤野さん山崎さんと好きな小説のこと熱量高く話せたのが楽しかったです。皆さまありがとうございました。写真は言及した作品の一部分!
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江南亜美子
7 years
「SPUR」8月号は、文学好きもぜひチェックを。村田沙耶香、柴崎友香、松田青子、金原ひとみ、朝吹真理子ら(敬称略)9名の作家が、偏愛するファッションについて書いた「読むクローゼット」が面白いです。そしてケン・リュウ登場。私め、インタビューしました。知的でチャーミングな人…!
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江南亜美子
6 years
重労働、飢餓、暴力、狂気。読み続けるのがつらくなる極限状況ながら、読むのを止められないほどテキストの強度があった。泰緬鉄道建設に従事したオーストラリア人捕虜の物語。しかしそれだけでない450ページの緊張感。リチャード・フラナガン『奥のほそ道』(渡辺佐智江訳/白水社)、本当にすごい…
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@ami_ena
江南亜美子
4 months
来年度後期のNHK朝ドラが小泉八雲の妻をモデルにすると話題ですが、ハーンの関連でおすすめの小説ならこれ。モニク・トゥルン『かくも甘き果実』(集英社)。生地レフカダ島からいかなる変遷を経て日本の地に来たか、彼にゆかりの深い3人の女性が想いを語るというフィクション。セツの視点もあります
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@nhk_dramas
NHKドラマ
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\#朝ドラ 制作発表/ 2025年度後期 連続テレビ小説 第113作【#ばけばけ】制作決定! 作 #ふじきみつ彦 モデルは松江の没落士族の娘・小泉セツ。夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に紡いだ夫婦の物語 ヒロインと相手役はオーディションで決定! ▼詳しくはこちらから
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江南亜美子
9 years
Eテレ「100分 de 名著」、6月放送は島田雅彦による『オイディプス王』! NHKテキストも書店に並んでます。私は構成リライトを担当、この準備はすごく勉強になりました。島田さんの本気あふれるテキストです。番組も楽しみー http://t.co/yZsE4fxC3V
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@ami_ena
江南亜美子
7 years
明日は2月26日。奥泉光さん『雪の階』(中央公論新社)は、二・二六事件に至る時局の推移を、華族の娘を主人公にした物語のうちに重厚に描き出した作品です。年明けに���ラで読み、奥泉さんの代表作になるねこれ、と唸りました。視点移動、時間の回想方法など技術面もすごい。厚さも必然です。
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
発売中の「&プレミアム」10月号は、端から端まで読書案内の特集号。すばらしいボリューム! 私は、「世代を超えて読み継がれる20世紀の良書」で、フランクル『夜と霧』���ついて書きました。クロスレビューなので同じ本についてもうお一方が書かれるのですが、なんとお相手は岸政彦さん。光栄です。
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@ami_ena
江南亜美子
7 years
阿部公彦さんの『名作をいじる』(立東舎)は、 近代小説の冒頭にツッコミ風の落書きをせよ、との楽しげな提案であり、そのじつ高度な読みの訓練になる。個々の作品のトーンや語法に、読み手がいかにはやくチューニングできるか。小説を、筋だけでなく、手触りで味わうためのヒントがたくさん。
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@ami_ena
江南亜美子
7 years
ホワイトヘッド『地下鉄道』(早川書房/谷崎由依訳)、読み終わってしばらく経つが物語世界から戻ってこれない。文中表現をかりれば〈皮膚の内側が燃える〉ような圧倒的読後感。19世紀前半の黒人少女が過酷な奴隷制から逃れるための「地下鉄道」は、間違いなく現代のアメリカまでつながっている。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
ハーバード名誉教授のジェイ・ルービンさんが、来週23日(火)の16:45から、同志社女子大でご講演を。題して「村上春樹と夏目漱石--翻訳家の告白」。事前申し込み不要だそうなので、秋めいてきた京都での観光の際にふらっと立ち寄るのもいいですよね。
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@ami_ena
江南亜美子
4 years
柴崎友香さんの新刊『百年と一日』(筑摩書房)が素晴らしく、版元の特設サイトに「試し読み」もあるので、大学の授業で学生と読みたくなった。本来目に見えない時間を物質化というか可視化する試み。一瞬が百年になる異様な時間感覚。小説のひとつの本質ですね。
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@ami_ena
江南亜美子
4 years
発売中の「SPUR」7月号は、密な取材と撮影をさけてファッション誌をいかに成立させるかの実験号だと思います。そのなかの「わたしのポジティブ・ステイホーム」というページで、わたしは自宅の書棚&いまおすすめの本などについてお話ししました。(混沌の床積みの本を写真に撮らない欺瞞を許して…)
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
(続き)タイトル書いてませんでした。アンドリュー・ショーン・グリア『レス』(早川書房/上岡伸雄訳)。作中、ピュリッツァー賞受賞作家が出てくるけど、この小説自体、ピュリッツァー(文学)獲ったのもすばらしい。50歳が、かつての35歳ぐらいの感覚で「青春の終わり」ふうなのがいまっぽいです。
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つぼみで買ってきてから3日目、こんなふうに花ひらいた芍薬。はなやか、うっとり、いい週末。(溜まってる仕事をやるぞ…)
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
谷崎由依さんが『鏡のなかのアジア』(集英社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞されたニュースは、本当に心踊りました。谷崎さんらしさが凝縮された素晴らしい作品集です。ご参照になれば幸い、わたしが単行本刊行時に寄せた書評を(掲載元の許可をいただき)アップします。この機会にぜひ。
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
午前3時すぎ、梅田新道あたりから御堂筋を車で南下すると信号の青がずっと連続していく。少し先、いまは赤の信号もそこに到達するときには青に変わっていて、淀屋橋を越え、道修町、淡路町、博労町、長堀通と、青の光のなか難波まで1度も止まらず走り抜けられる。信号の数は30ほどか。町の深夜の歓待。
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
「すばる」10月号で、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』(講談社/岸本佐知子訳)を書評しました。もっとうまく紹介できればよかった、もっと長く書きたかったと思うほどに、とくべつな短編集です。自伝的かどうかはおいて、このフィクションの構築力を称揚したい……!おおらかさと繊細さ。
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@ami_ena
江南亜美子
3 years
閉塞感と貧しさを超越する恋の幸福感、そして若さ。そのきらめきの時間を書くことで記録したいという切実な思い…。これらがぎゅっと詰まっているのが、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』(木原善彦訳、新潮クレスト)です。素晴らしい小説。私は「波」9月号に短い評を書きました。
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@ami_ena
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偏頭痛になやむ人には、『震えのある女』をぜひおすすめしたい。身体と精神がどうつながっているか、記憶/過去が現在の自分の体にどう影響するか、冷静でクリアな文章で綴られていくから。著者ハストヴェットはオースターの妻としばしば紹介されるけど、彼女自身ほんといい作家。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
Eテレの番組「100分de名著」の『フランケンシュタイン』全4回が一挙アンコール放送されます。今晩、日付けかわってすぐ、10月14日(日) 午前0:00から。講師は廣野由美子さん。私もNHKテキストの作成に少しかかわってますが、身びいきなしに、この回は充実の内容で面白くて。未見の方、ぜひに。
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一緒に登壇して、松浦さんのお話を引き出してくれた谷崎由依さん、雛倉さりえさんも本当にありがとうございました。盛況で、熱心に話を聞いてくださった会場のムードにも助けていただいて。昨日今日、その喜びをかみしめてました……
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@ami_ena
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『文藝別冊 川上未映子』(河出書房新社)が発売に。一冊まるごと川上さんの特集。ご本人の創作やインタビューはもちろん、数多の寄稿者の魅力的なテキストがあるなか、わたしも論考を寄せました。「不安と光の作家、川上未映子」。エムケとともに、言葉にするとは何か、初期作品を中心に探ってます。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
過日、文芸漫談のレム『ソラリス』に。沼野充義訳を大いに讃えて始まり、日本の文芸翻訳の水準の高さ、すべての翻訳者にリスペクトをと奥泉さん。「速物/はやもの」や「擬態形成体/ミモイド」など、リアルには存在しないものが執拗に緻密に描写されるが、その迫力は沼野訳に負うところ多しと。
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@ami_ena
江南亜美子
3 years
島田雅彦さん『絶望キャラメル』(河出文庫)の、文庫解説を書かせてもらいました。古い話ですが、大学1回生の夏、なにげなく先生の授業にもぐらなければ自分がこの道に進んだかどうか……そんな先生の小説に解説!とは、感慨深いです。(と言いつつ、じつはご著書への文庫解説は2度目。笑)
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江南亜美子
3 years
津村記久子さんといえば、最近上梓された『つまらない住宅地のすべての家』(双葉社)には、津村さんの考える、共同体のひとつの理想形が描かれる。隣り合う10軒に住む人々の日常を、脱獄犯逃亡という出来事がすこし変えていくという物語。形式もいいです。(次のトリッパーの書評で詳しく書きました)
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江南亜美子
4 years
(続き)フィリップス『消失の惑星』(早川書房)は、ロシア極東での幼い姉妹の失踪事件を軸に、カムチャツカ半島に住む人々の抱える、非白人/格差/マージナル/女性の問題が群像劇形式で繊細に描かれ、ロシアの地方文学としてもとてもよかった。アメリカ人女性作家のデビュー作。装幀も素敵で。
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江南亜美子
6 years
近畿大学文芸学部の設立30周年を記念し、いくつかイベントが。シンポ『小説家後藤明生と文芸学部の理念』9月29日15時~、登壇者に島田雅彦、いとうせいこう、奥泉光、桒原丈和。トーク『現代文学を語る、近畿大学で語る』10月31日15時~、松浦理英子、谷崎由依、雛倉さりえ、江南。など。(敬称略)
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江南亜美子
10 years
NHK Eテレの「100分 de 名著」、来週スタートの2月放送分は、メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』を読み解きます。番組出演/解説は、京大の廣野由美子先生。私め、このテキストの作成を、担当しました。(続く) http://t.co/Bdz1LFAH2c
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江南亜美子
2 years
ある意味でラディカルなまでに食文化を掘り下げて、その土地と人々への理解を深めていく関口涼子さん。その素晴らしいお仕事のひとつである『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』(講談社)が増刷されるのを機に、新オビに。拙評からも一文、使っていただきました。光栄です。
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江南亜美子
4 years
「小説トリッパー」21年春号のクロスレビューで、尾崎世界観『母影』と木崎みつ子『コンジュジ』を紹介しました。上間陽子さんの『裸足で逃げる』『海をあげる』(じつに素晴らしい!)を読まなければ、少女のおかれた貧困と暴力という切り口で、これらの小説を接続しえたかどうか。ぜんぶおすすめ。
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江南亜美子
3 years
本日1/15の朝日新聞書評欄では、阿部公彦さん『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』(青土社)を。小説読解から入試問題批判まで多岐にわたるテーマのエッセイ群をつらぬくのは、言葉というものへの尊重の念。納得しながら熟読しました。拙評全文はこちらから。
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江南亜美子
3 years
「SPUR」6月号には、詩の特集ページがあります。わたしはアマンダ・ゴーマンさんの詩を訳された鴻巣友季子さんと、日本の現代詩を牽引しつづける伊藤比呂美さんに、お話を伺いました。モード誌で詩、が嬉しかった。アマンダさんの詩の全文と、ライムや含意もよく分かる鴻巣訳は、「文學界」5月号で。
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江南亜美子
6 years
今朝から読み始め、移動中も手放さず、一気に読み切ってしまった、絲山秋子『夢も見ずに眠った。』(河出書房新社)。仕事のできる妻の単身赴任により別居状態の夫に鬱の気配が忍び寄る。互いを思いやりつつ、どうしようもなくすれ違っていく夫婦の長い時間が、読む側にも滲みてくる小説。(続く)
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江南亜美子
6 years
読み進めるのがつらく中断していたが、気持ちを新たにして一気に読んだ、ソナーリ・デラニヤガラ『波』(新潮社)。04年、休暇中にスマトラ沖地震の津波で夫、息子ふたり、両親を亡くした女性の、長い時間をかけた快復の(途上の)記録。書くことが治癒にも、記憶の細部の定着にもなると分かる。→続く
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江南亜美子
6 years
単行本を持っているのに文庫も買ってしまった! 堀江敏幸『その姿の消し方』(新潮文庫)は、野間文芸の受賞も納得の、著者らしい企みとディテールと時間感覚が完璧にはまった小説で、読む間じゅうずっと、虚実皮膜のあわいにいられる。松浦寿輝による巻末の解説「矩形の時間」もよくて。
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江南亜美子
3 years
阿部公彦さんによる、カズオ・イシグロ『クララとお日さま』評@東京新聞 TOKYO Web。見事のひとこと。この作品が読む人にさまざまな視点、気づき、印象を与えると、よくわかる。
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江南亜美子
5 years
6月のEテレ「100分de名著」が松永美穂さんによる『アルプスの少女ハイジ』って、すごく楽しみです(美穂さん自身、ハイジっぽいし)。予習がてらテキストを読んで、作者がヨハンナ・シュピリという人と知り、「おじいさん」の過去にも衝撃を受けてます! 放送は毎月曜22:25から、初回は6/3。
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江南亜美子
4 years
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤーのデビュー作『フライデー・ブラック』(駒草出版/押野素子訳)に、「ブラックネスを下げる」との表現が出てくる。自分の黒人性の度合いを調節し、無害な人間だとアピールする習い性のこと。それでも理不尽な目にあう主人公の心情が、いまこのとき、突き刺さる。
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@ami_ena
江南亜美子
2 years
先月あたりから各地方新聞に載っている共同通信発の書評欄で、キム・スム『Lの運動靴』(中野宣子訳/アストラハウス)を紹介しました。民主化デモで落命した学生の運動靴をどうすべきか、美術修復の専門家の「私」が歴史と記憶をめぐり思索する小説で、リサーチを得意とする作家らしさが際立ちます。
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
来月出る、高山羽根子さんの『如何様』(朝日新聞出版)の装画は、武田鉄平さんなんですね、すごくいい。白石一文さんの文庫に続いてふたつめだろうか。たしかに小説の装画にしたくなるタイプの作品。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
阿部公彦さんによる、Eテレ「100分de名著 漱石スペシャル」の第1回、第2回が追加的に再放送されるそう。見逃した方、細部を確認したい方、ぜひ。そしてさらに深い読解や解説なら、NHKテキストでの復習を熱烈お勧めします(販売促進)。イレギュラー再放送は3月17日00:45から01:33(16日深夜)です。
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@ami_ena
江南亜美子
3 years
来月、谷崎由依さん『鏡のなかのアジア』が文庫化されます! わたしは単行本刊行時からすごく好きで、今回光栄にも、巻末の解説を書かせてもらいました。著者とは個人的な交流もありますがそんなエピソードなぞゼロ。作品至上主義で、作品の時間感覚や言語運用の美しさについて、アツめに述べてます。
@BaddieBeagle
悪漢と密偵
3 years
"チベット、台湾、クアラルンプール、京都……。言葉の魔力がいざなう、アジアへの旅路。はるかな歴史を持つ僧院で少年僧が経典の歴史に触れる「……そしてまた文字を記していると」、…": 谷崎由依『鏡のなかのアジア』
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江南亜美子
3 months
昨日は大阪ノンジャンル翻訳読書会が主催する『象の旅』(書肆侃侃房)の読書会に。サラマーゴの融通無碍な語りが魅力的な、象のソロモンと象使いスブッロの珍道中をどう読んだか、皆さんとの意見交換が楽しかったです。訳者の木下眞穂さんに、訳文を磨き上げたプロセスについて直接お伺いできたりも。
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江南亜美子
3 years
4/24の朝日新聞朝刊に、シャネル・ミラー『私の名前を知って』(河出書房新社/押野素子訳 )の書評を寄せました。性暴力の被害にあった女性が、傷つきながら弱気になりながら尊厳を取り戻すまでの、すぐれたドキュメントです。拙評はウェブですでに読めます▶︎
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
(続き)現代韓国文学の翻訳ブームから、『82年生まれ、キム・ジヨン』『私たちにはことばが必要だ』『娘について』『菜食主義者』『すべての、白いものたちの』などを紹介しつつ、日本読者の受容と浸透の意味を探りました。や、まだハン・ガンを知らない人に、知ってもらえるだけでも嬉しいです。
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江南亜美子
7 years
ゴンクール賞受賞も納得の、レイラ・スリマニ『ヌヌ 完璧なベビーシッター』(集英社文庫)。パリの若き夫婦が雇ったベビーシッターは、要求以上の仕事をこなす中年の白人女性で、しかし信じられない事件を起こす。孤独感と、断絶された階級の壁が、人をいかにむしばむかが情緒的すぎない筆致で。
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江南亜美子
5 years
共同通信で書評しました、郝景芳『郝景芳(ハオ・ジンファン)短篇集』(白水社/及川茜訳)。「北京 折りたたみの都市」は、階級別/時間ごとに地表に現れる都市での暮らしというSFですが、テーマはAI化と労働問題と読めます。現代中国の政治的メタファーに留まらない、普遍性が魅力。面白いです。
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@ami_ena
江南亜美子
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〈男嫌いでなく、男性のためではなくて自分のためにリップグロスを塗ってハイヒールを履く、ハッピーなアフリカ的フェミニスト〉である、アディーチェのチャーミングなメッセージ(河出書房新社刊)と、それが元となった今期Diorのビジュアル@地下鉄銀座駅の改札付近。この本、いいです。
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江南亜美子
8 years
若島正さん編の『ベスト・ストーリーズⅡ 蛇の靴』(早川書房)の素晴らしさ。木原善彦訳のアイザック・シンガー、谷崎由依訳のル・グィンなど、ひとつ読むたびため息が出るような完成度の短編が14も入ってる! 時代を超越して届けられるギフト。
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
すばる4月号に「生と死と、レジリエンス」と題した論考を書きました。気候変動への有効的解決策が模索される現在、人々と樹木との関係を繊細かつ俯瞰的にとらえ、原生林/自然を侵犯すれば人間は死ぬとメッセージする小説、リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』(新潮社)をおもに論じてます。
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@ami_ena
江南亜美子
9 months
奥泉光さんの近畿大学における最終講義が開催されます。ひとりで喋るのもねぇ、とおっしゃって、盟友・島田雅彦さんとのトークイベント形式に(島田さんもかつて近大の先生でした)。24年2月4日(日)15時です。配信なし。僭越ながらわたくし、司会をいたします。お誘いあわせの上、ぜひとも。
@takekuwa
クワバラ タケカズ@大阪府
10 months
24年間にわたって近畿大学文芸学部で小説創作を指導されてきた奥泉光教授の最終講義がトークイベントとして以下の要領で行われます。 「トークイベント 小説の現在地」 2024年2月4日(日)15時~17時 会場:近畿大学A館301教室 ゲスト:島田雅彦氏     江南亜美子氏(司会) 聴講自由・配信無し
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@ami_ena
江南亜美子
7 years
すこし前に、邦訳待たれるとツイートした14年のブッカー賞受賞作、リチャード・フラナガン『奥のほそ道』。白水社の近刊案内のページに情報が。渡辺佐智江さん訳で5月25日刊ですって、わー。
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@ami_ena
江南亜美子
6 years
「本の雑誌」6月号では、me too運動を話の端緒に、マヤ・アンジェロウ『歌え、翔べない鳥たちよ』、ジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』、『世界を変えた100人の女の子の物語』、G・スウィフト『マザリング・サンデー』、キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』を紹介しました。盛り沢山!→
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@ami_ena
江南亜美子
5 years
吉村萬壱さんが一足はやくご紹介くださいましたが、すばる2月号(年明け7日発売)で谷崎由依論、12000字を書きました。最新作『遠の眠りの』(集英社)のリーダビリティに至るまで、デビュー作からどのようなテーマと方法論を彼女が実践してきたか、見通せればと思いました。よろしくお願いします!
@yoshimuramanman
吉村萬壱
5 years
困難な課題に挑戦し続ける作家と、その核心を穿つ批評。江南亜美子「物語られる、「ほんとのこと」―谷崎由依論」(「すばる」2020.2.号)デビュー以来一貫して、言葉と時間と性の自明性に対して疑義を投じ続けてきた谷崎由依の仕事が高い位置から一望出来た。全ての短編を総ざらえして出版して欲しい。
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@ami_ena
江南亜美子
1 year
うかうかしてると次の号が出ますが、群像6月号の特集【村田沙耶香の20年】のなかで、小論を書かせてもらいました。「内側から穴をうがつ——村田沙耶香論」。村田さんの現在時を、社会通念への疑義というポイントから見てみると、という内容です。#群像6月号
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