大学院生であった串原医師が在学中にグリオーマの1つ膠芽腫における免疫細胞の役割について解析を行い、Frontiers in Immonologyに論文が掲載されました。MGMT遺伝子が高発現する特に治療の困難な症例においては腫瘍内に免疫細胞の活動が高く見られ、免疫治療の有効性が期待されることを発見しました。
高見浩数助教が米国メイヨークリニック勤務中に血管芽腫という腫瘍を解析し、Journal of Neurooncology誌に発表しました。遺伝性VHL病で発症する場合とそうでない場合の画像の違い、腫瘍内に嚢胞が生じると腫瘍が急増大すること、VHL病でなくても再発が多くフォローが必須であること等を述べています。
東大病院に勤務していた佐藤大介先生(現:会津中央病院)が、脊髄の悪性神経膠腫の治療において、病変よりも頭側で脊髄を離断(cordectomy)をすることにより腫瘍を閉じ込め長期の寛解につなげたとする症例報告を行いました。Journal of Neurosurgery Case Lessonsに掲載されました。
助教の高見医師が米国メイヨークリニックでの研究を論文発表しました。松果体の胚細胞腫の治療方法/治療成績です。World Neurosurg "The Third Eye Sees Double: Cohort Study of Clinical Presentation, Histology, Surgical Approaches, and Ophthalmic Outcomes in Pineal Region Germ Cell Tumors”
2020年脳腫瘍学会の学会賞(第28回星野賞)に、高見浩数医師の、
"Integrated clinical, histopathological, and molecular
data analysis of 190 central nervous system germ cell
tumors from the iGCT Consortium”
が選ばれました。東大からは2011年武笠医師(現:熊本大学教授)以来の栄誉でした。
高見浩数助教が胚細胞腫における腫瘍マーカーと病理所見の関係について分析し、国際誌Cancersに論文が掲載されました。"Roles of Tumor Markers in Central Nervous System Germ Cell Tumors Revisited with Histopathology-Proven Cases in a Large International Cohort". 日米合同作品です。